
夏が近づくにつれて、あちこちで素敵な花を見かける機会が増えてきます。
色鮮やかで青空に生える花や、暑い時間帯を避けて早朝や夕方に咲く花。子供の夏休みの宿題で育てている花も、その中にあるかもしれませんね。
そんな夏の花ですが、名前がわからない花もあるのではないでしょうか?
夏の花と言われて名前が挙がる代表的な花を、漢字と一緒に5つ紹介します!
代表的な夏の花5選!
ヒマワリ(向日葵)

開花時期:6月~8月
ヒマワリはキク科の一年草で、夏を代表する花です。
青空に向かって高く伸びる茎と大輪の花は、夏そのものとも言えますね。
ヒマワリといえば大きイメージがありますが、最近では小さな花が咲くように品種改良されたものも。そういった品種では鉢植えが可能なので、お庭がない家でもヒマワリが楽しめます。
ヒマワリを漢字で書くと「向日葵」となりますが、これは花が太陽の動きに合わせて追いかけるという説から。実際は花が咲く前までは太陽の動きを追いますが、開花後は東を向いたまま動かないんですよ。
そんなヒマワリの花言葉は、
- あなただけを見つめてる
というもの。
太陽を追いかけるイメージが強く、そこから一途な乙女心を表現しているんですね。
アサガオ(朝顔)

開花時期:7月~9月
アサガオはヒルガオ科さつまいも属の一年草で、紫・白・ピンクの花が咲きます。
昔より日本人に愛された花の一つで、江戸時代には爆発的なブームが起こったほど。また品種改良も盛んに行われ、高値で取引されるほどだったんですよ。
アサガオは早朝に開花し昼頃には花を閉じる様子から、「朝顔」の漢字が当てられました。
同様に、
- 昼に花を咲かせる「ヒルガオ(昼顔)」
- 夕方に花が開く「ユウガオ(夕顔)」
という花も。
実はヒルガオとユウガオはアサガオとは違う植物で、アサガオの別名ではありません。
ユウガオに至っては「ヒョウタン」に近い品種で、実は「カンピョウ」の材料になるんですよ。
そんなアサガオの花言葉は、
- はかない恋
- 固い絆
- 愛情
というもの。
朝にしか咲かない花の様子や、ツルが伸びる様子からこの花言葉となったんですよ。
ホウセンカ(鳳仙花)

開花時期:7月~8月
ホウセンカはツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草で、とても育て射やすい花。小学校の夏休みの宿題で、ホウセンカを育てた方も多いのではありませんか?
ホウセンカといえば、触ると中の種がはじける実が特徴。中の種があちこちに飛んでいき、そこから芽を出すことでホウセンカは繁殖するんですよ。
ホウセンカを漢字で書くと「鳳仙花」となりますが、これは花の形を鳳凰にみたてたもの。鳳凰とは中国に伝わる伝説の鳥で、国を治める天子の下に現れる鳥だとされています。
そんなホウセンカの花言葉は、
- 私に触れないで
- 短気
というもの。
実が弾けて種が飛ぶ事から、触れてほしくない女心を表してるのかも知れませんね。
サルスベリ(百日紅)

開花時期:7月~10月
サルスベリはミソハギ科の落葉樹で、紫色の花が咲く樹木。それほど大きくならず管理しやすい事から、公園などでよく見かけます。
サルスベリの名前は、幹がつるつるしている事から名付けられたもの。木登りが上手な猿でも、この木には登れず滑ってしまうと考えられたからです。
一方漢字の「百日紅」は、赤い花が長く楽しめる様子から名付けられたもの。百日は言い過ぎですが、長期間花が楽しめるのでお庭にぴったりですね。
そんなサルスベリの花言葉は、
- 雄弁
- 愛嬌
というもの。
たくさんの花が長く咲く様子が雄弁に、すべすべの幹が愛嬌と繋がっていったんですよ。
【関連記事】
・百日紅(サルスベリ)の花言葉や名前の由来とは?開花時期はいつ?
ハイビスカス(仏桑花)

開花時期:5月~10月
南国の青空の下で咲くハイビスカスは、アオイ目アオイ科フヨウ属の花の総称。そのため複数の植物、まとめて、ハイビスカスと読んでいるんですよ。
ハイビスカスは「仏桑花(ぶっそうげ)」とも呼ばれますが、これは園芸品種の名称。元々中国では、ハイビスカスを指す「扶桑」に花をつけて「扶桑花」と書いていました。
これが日本に伝わり「ふそうげ」と読んでいたものが、訛って「ぶっそうげ」に。仏前にお供えする花でもあったので、「仏」の字を当てて「仏桑花」になったんですよ。
そんなハイビスカスの花言葉は、
- 繊細な美
- 新しい恋
というもの。
特に赤いハイビスカスには、
- 常に新しい美
- 勇敢
という、イメージにピッタリの花言葉もあります。
まだまだたくさん夏の花!
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今回紹介した花以外にも、夏に咲く花はたくさんあります。
鉢植えのペチュニアやベゴニア、花壇で大ぶりの花を咲かせるグラジオラス。ほおずき市でおなじみのホオズキも、夏に花が咲く植物ですね。
夏に咲く花々は漢字でもおなじみのものもあれば、一見するとわからないものも。花の形や色と共に漢字も覚えて、夏の花にもっと詳しくなりませんか?
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