暑さも一段落して秋が近づくと、夏とは違った花が咲いて私達の目を楽しませてくれます。
中にはよく見かけるけれど、名前をよく知らない花もあるのでは?また秋を連想させる花として名前があがるものの、どんな花なのか知らない事も。
知らなくても花の美しさは変わりませんが、出来れば花の名前や読み方などを覚えておきたいですね。
そこで秋の花といえば連想される代表的な花5つと、名前や読み方、そして花言葉など様々な角度で紹介します!
秋桜(コスモス)
秋の花の代表と言えば、漢字で「秋桜」と書くコスモスではないでしょうか。
開花時期は10月~11月頃ですが、夏に咲く品種もあるため長く楽しめる花の一つです。
コスモスは中南米原産のキク科の植物で、日本には明治時代に伝わった花。日当たりが良く水はけが良ければやせた土地でも育つため、初心者にも育てやすい花でもあります。
*一面に広がるコスモスの花々は、見ていると心が和みますね。
そんなコスモスの花言葉は、次のものとなります。
- 乙女の純真
- 調和
- 謙虚
- 平和
調和や平和は、コスモスの由来がギリシャ語の「秩序(コスモス)」から取られているから。日本では乙女のイメージが強いのですが、実は平和と秩序を象徴する花でもあるんですよ。
色別に見ると、
- 白は「純潔」
- ピンクは「乙女の純潔」
と純粋さを表したものが多くなります。
一方でチョコレートコスモスと呼ばれる黒い品種は、「恋の終わり」という花言葉が。
恋人に贈るときは、黒以外のコスモスを選ぶとふさわしいですね。
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金木犀(キンモクセイ)
秋の樹木では、キンモクセイの花が代表的。
9月下旬から10月中旬にかけて、オレンジ色の花と濃厚な甘い香りが楽しめます。
ただし開花時期が3日から5日ほどと短いため、見かけた時はしっかり楽しみたいものです。ちなみにある年代以上の方にはキンモクセイの甘い香りが「トイレの香り」と連想されてしまう場合が。
これはくみ取り式トイレが一般的だった時代に、キンモクセイの香りが長く使われ続けたからです。
そんなキンモクセイの花言葉は、次のものとなります。
- 謙虚
- 気高い人
- 陶酔
謙虚や気高い人は、花が小さく雨が降ると散ってしまう様子から取られたもの。陶酔は、濃厚で甘い香りからの連想ですね。
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撫子(なでしこ)
秋の七草は、春の七草と違って七草粥にして食べず、その美しさを楽しみむもの。その七草の一つにナデシコがあり、赤やピンクの可憐な花が人気を集めています。
可憐な女性のことを大和撫子と言いますが、この花に様子から例えられたものなんですよ。
実はナデシコは品種改良しやすい花だったため、様々なナデシコが生み出されてきました。そのため開花時期は5月頃から10月頃まで長く、秋以外の季節でも楽しめます。
そんなナデシコの花言葉は、次のものとなります。
- 純愛
- 大胆
大胆は西洋で言われる花言葉で、赤いナデシコの花から取られた花言葉。色別で見ると、ピンクが「純粋な愛」で赤が「純粋で燃えるような愛」となります。
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桔梗(ききょう)
同じく秋の七草の一つに数えられる桔梗(ききょう)は、秋に青紫の美しい花を咲かせます。
その花は特徴的な五角形で、この花をモチーフにした家紋もいくつかあるんですよ。
桔梗は6月頃から花が楽しめ、初夏に咲いた後に茎の部分を切り落とすと再び秋に花が。
そのため長く花が楽しめることから、園芸でも人気の品種。初心者でも育てやすいため、鉢植えで楽しんで見ませんか?
そんな桔梗の花言葉は、次のものとなります。
- 永遠の愛
- 誠実
- 清楚
これらの花言葉から、菊以外のバリエーションが欲しい時の仏花として用いられることも。先立たれた夫や妻を偲び、花言葉に託すのも素敵ですね。
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彼岸花(ヒガンバナ)
ヒガンバナは、別名「曼珠沙華(マンジュシャゲまたはマンジュシャカ)」とも呼ばれる花。
その名の通り、秋のお彼岸(9月中旬)に特徴的な赤い花を咲かせます。
ちなみに曼珠沙華とは、サンスクリット語で「天上の花」という意味。どこかエキゾチックな佇まいは、お彼岸の季節にぴったりですね。
ただし彼岸花には水溶性の毒があるため、花束にするには不向きの花。
体内に入ると吐き気や麻痺症状が起こりますが、触った後の手をしっかり洗えば大丈夫です。
そんな彼岸花の花言葉は、次のものとなります。
- 独立
- 情熱
- 悲しい思い出
- 想うのはあなた一人
- また会う日を楽しみに
赤い花の色かから情熱や独立といった言葉となる一方で、どこか悲しい花言葉が多いのが特徴。特に一人取り残されたかのような花言葉の数々は、しんみりしてしまいますね。
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秋に咲く花は落ち着いた印象があり、力強く咲く夏の花とはまた違った美しさがあります。花なんて咲いてないと思っていても、探してみると身近で咲いているかも知れませんよ。
また観光地となっている花の名所もあるため、休日に訪れてみるのも素敵です。これをきっかけに秋の花の名前を覚え、書けるようになるのも面白いのでは。
様々な魅力がある秋の花を、様々な角度で楽しみませんか?
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