□朧月夜のスーパームーン

の状態を表す言葉は沢山ありますが、どれも美しい月を表現するのにぴったりの言葉です。

満月・新月・三日月などおなじみの言葉の他に、特定の時期や季節によく聞かれる言葉も。

そういった言葉の中に、
「朧月」「朧月夜」
があります。

文字を見るとほぼ同じこれらの言葉ですが、どんな時に使うのでしょうか?

そこで、月を見るときにぜひ知っておきたい、
・朧月や朧月夜の意味
・朧月や朧月夜の言葉の使い方

について、それぞれ紹介していきます。

スポンサーリンク

朧月や朧月夜の意味は

朧月とは、朧月夜とは

朧月は「おぼろづき」と読み、霧などでかすんで見える状態の月の事。

朧月夜は「おぼろづきよ」または「おぼろづくよ」と読み、霧などでかすんだ月が出ている夜の事を言います。

  • 朧月は、月の状態
  • 朧月夜は、朧月が出ている夜

のことを指します。

月そのものを表すか(朧月)、月が出ている夜を指すか(朧月夜)・・の違いと覚えておくと便利ですよ。

ちなみに、秋にも月がかすむことがありますが、朧月・朧月夜は春の月に対して使う言葉。季節を問わず使ってもよいですが、できれば春に使いたい言葉なんですね。

月の形は問わない

朧月・朧月夜のイメージとして、「かすむ満月」を思い浮かべてませんか?

かすむ満月も風情があって素敵ですが、実は朧月・朧月夜は月の形を問いません

もちろん、新月のように月が見えない時は、対象となる月がないので朧月・朧月夜は成り立ちません。その一方で半分の月である「上弦の月・下弦の月」も三日月の場合も、かすんでいる時は全て朧月なんですよ。

朧(おぼろ)とは

朧月・朧月夜で使われる、「朧(おぼろ)」とはどういうものなのでしょうか。

朧とは「ぼんやりとかすんでいて、物などの状態がよく見えない状態」を表す言葉。

しっかり固めず柔らかな食感を楽しむ「おぼろ豆腐」や、薄く削った「おぼろ昆布」の「おぼろ」も「朧」の字を使用します。

またよく覚えていない事柄に対しても、「記憶がおぼろげで」と使うこともありますね。

朧月や朧月夜は何故起こるのか

朧月や朧月夜が起こるのは、春特有の気候が主な原因です。

春は昼と夜の気温差が大きく、昼のうちに温まった空気が夜になると急に冷やされてしまいます。

すると空気中に含まれた水分が冷やされることで水滴となり、目に見える状態に。この時に月が出ていると、水滴が月光に照らさせて視界がかすんだ状態になります。

これが(きり)・(もや)が起こる原理であり、朧月・朧月夜が起こる原因でもあるんです。

【関連記事】
霧(きり)と靄(もや)と霞(かすみ)の違いとは?気象上の定義では?

また、春はユーラシア大陸より、黄砂(こうさ)と呼ばれる砂が風に乗って日本列島に運ばれてきます。黄砂の量が多いと空中がかすんだ状態となり、これもまた朧月・朧月夜となるんですね。

更に最近では「PM2.5」という、粒子の小さい有害物質が発生することが。発生源は中国であることが多いですが、黄砂とともに風に乗って日本列島に運ばれることがあります。

これもまた空気中をかすませるため、やはり朧月・朧月夜の原因となってしまいます。

霧(きり)や靄(もや)は美しいですが、黄砂やPM2.5でかすむのは少し残念ですね。

スポンサーリンク

朧月や朧月夜の言葉の使い方は?

かすむ月夜に

月がかすむのは秋にもありますが、やはり朧月・朧月夜は春に使いたい言葉ですね。

というのも、俳句の春の季語に「朧月夜」があるからです。

とはいえ、月にかすむ夜を表現するのに、朧月・朧月夜以外に適切な言葉が無いのも事実。できれば春に使う事を念頭にいれつつ、美しく月がかすむ夜に使うと素敵ですよ

例えば、

・中秋の名月ではありますが、まるで朧月夜のように今夜の月は美しくかすんでいます。

とすると、秋だが春の朧月のようだと表現していることが、相手にも理解出来ますね。

もちろん、春にかすんだ美しい月を見た時に、

・時間があるなら、ぜひ外を見てください。幻想的な朧月夜が楽しめますよ!

・・と、友人・知人にメールやLINEでメッセージを送るというのも風情がありますね。

晩秋だけど春

俳句の季語としての「朧月夜」は、春の三ヶ月に対して使われます。

この場合の三ヶ月は、旧暦の1月・2月・3月のこと。これを現代の暦に当てはめると、その年によって多少違ってきますが、2月~4月くらいにかけて

そのため、現代の季節に当てはめた場合、真冬から初春の時期に該当する言葉となります。

まだ春というには肌寒い時もありますが、それでも季語の上では朧月夜は「春」を表す言葉。

実際の春にも月がかすむ様子が楽しめますので、俳句の季語として使う場合は、春の季語として扱うのが適切だというわけですね。

おぼろげなる風情を楽しむ

物事がはっきり見えている状態も美しいのですが、見えづらいからこそ美しさを感じられる時もあります。

朧月や朧月夜は月がはっきり見えず、かすみがかったかのようにおぼろげな状態を指す言葉。薄くウェールがかかった状態だからこそ、いつもとは違った美しい月を楽しむことが可能なんです

秋にもおぼろげな月は楽しめますが、朧月・朧月夜は春を表す言葉。まだ肌寒い季節ですので、暖かい服装でぜひ朧月夜を楽しんでくださいね!