□夏山の雲

空の中に白い雲が浮かんでいると、気分がワクワクしてきませんか?

一方で空が厚い雲に覆われていると、雨が降るかも?と少しがっかりすることもあるかもしれませんね。

ところで同じ「雲」なのに、高く浮かんだ白い雲や低く感じる灰色の雲があるのでしょうか。また雲によっては名前がつけられていますが、どんな名前があるのか気になりませんか?

そこで、

  • 高さによる雲の種類と違い
  • 雲の種類と名前の一覧

…についてまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね!

高さによる雲の種類の違いは?

高さによる雲の違い

雲

空に浮かぶ「雲」の主な材料は、空気中のホコリと地表や海が蒸発してできた水蒸気。暖められた水蒸気がホコリと共に空高く上ったあと、冷やされてホコリを核にした水や氷になります。

ですので、雲は白っぽい色をしていたり、灰色に見えたりするんです。

また雲には発生しやすい高さがあり、その高さによって

  • 上層雲(じょうそううん)
  • 中層雲(ちゅうそううん)
  • 下層雲(かそううん)

…の3種類に分けることができます。

ただし雲の種類によっては、他の層とも重なって発生することも。またそれぞれの層に分かれるといっても、空そのものは境目がなく繋がっているものです。

「上層・中層・下層」といった高さについては、一つの目安として覚えておくと便利ですよ。

上層雲とは?

雲が発生しやすい3層のうち、1番高い位置になるのが上層雲です。

範囲は高度5000m~13000m。世界一高いエベレスト山が8848mというからその高さに驚きですね。

上層雲に分類される雲は、

  • 巻雲(けんうん)
  • 巻積雲(けんせきうん)
  • 巻層雲(けんそううん)

…の3種類となります。

中層雲とは?

中層雲は、高度2000m~7000mに発生する雲のこと。一部は上層雲の発生地帯と重なります。

高さの比較で言うなら富士山が3776mなので、富士山頂上にかかる雲は中層雲なんです。

中層雲に分類される雲は、

  • 高積雲(こうせきうん)
  • 高層雲(こうそううん)
  • 乱層雲(らんそううん)

…の3種類となります。

下層雲とは?

下層雲とは、地表から高度2000mに発生する雲のこと。

東京スカイツリーが634mで東京タワーが333mなので、これらが一つの目安になりますね。

下層雲に分類される雲は、

  • 積雲(せきうん)
  • 層雲(そううん)
  • 層積雲(せきそううん)
  • 積乱雲(せきらんうん)

…の4種類となります。

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雲の種類と名前の一覧

「雲」は上層雲が3種類、中層分が3種類、下層雲が4種類の合計10種類。高層雲から順番に、この10種類の雲の名前と特徴を写真もあわせて紹介します。

高層雲(3種類)

巻雲

巻雲

巻雲(けんうん)は最も高い位置にできやすい雲で、ハケでさっと伸ばしたような薄い雲のこと。すじ雲とも呼ばれ、春先や秋の晴れた空によく現れます。

巻積雲

巻積雲

巻積雲(けんせきうん)は小さく薄い雲の塊がいくつも集まった高層雲で、うろこ雲・いわし雲とも呼ばれています。

秋によく見かける雲ですが、すぐに形が崩れてしまう欠点が。空を観察して巻積雲を見つけたら、その変化を楽しむのも面白いですよ。

巻層雲

巻層雲

巻層雲(けんそううん)は高層雲の一種で、空全体を薄いベールで覆うような薄い雲のこと。うす雲・かすみ雲とも呼ばれ、天候が崩れやすくなるので要注意です。

中層雲(3種類)

高積雲

高積雲

高積雲(こうせきうん)は中層雲の一種で、ふわふわした雲がいくつも浮かんでいるもの。その様子が羊の群れにみえることから、ひつじ雲とも呼ばれています。

高層雲

高層雲

高層雲(こうそううん)は薄い灰色の雲で、空全体を包むため「かすみ雲」「おぼろ雲」とも呼ばれています。

同じく空全体を覆う巻層雲との違いは、包まれた時に空が低く感じること。また太陽や月が重なるとおぼろげになり、すりガラス越しに空を見ている状態に見えるんです。

乱層雲

乱層雲

乱層雲(らんそううん)はいわゆる「雨雲」のことで、中層に広がる厚く灰色の雲のこと。

一面に広がると日差しが遮られてしまい、天気が不安定になるので雨具を準備しましょう。

低層雲(4種類)

積雲

積雲

積雲(せきうん)は低層雲の一種で、晴れた空で見かける雲の代表的なもの。綿菓子のような形に見えることから「わた雲」とも呼ばれ、夏になるとよく見かけます。

層積雲

層積雲

層積雲は積雲が集まってできた雲で、大きな綿菓子のように見えます。大きいためいわゆる「曇り空」にはなりますが、雨の心配はほとんどありません。

層雲

層雲

層雲(そううん)は低層雲の中でも特に低い位置に発生しやすい雲で、きり雲とも呼ばれています。

山の中腹や山頂付近全体を、まるで霧のように覆うことも。また地上近くで発生した時は、雲ではなく「霧」と呼ばれることもあります。

積乱雲

積乱雲

積乱雲(せきらんうん)は特殊な雲で、2000mから高度10000m近くまで縦に伸びる雲のこと。

いわゆる入道雲のことで、急激に成長する特徴もあります。にわか雨や暴風雨・雷雨の恐れがあるので、見かけたら安全な場所に避難しましょう。

空に浮かぶ雲を見上げて

【関連記事】

に浮かぶを見ていると、

  • 羊やイワシなどに見えたり、
  • 空全体が薄く覆われたように見えたり、
  • 靄がかかった状態に見えたり

することがありますよね。

これらは空の高さや様々な気象条件などにより発生した雲。見え方や形などから天候の目安にもなります。灰色の乱層雲や急に成長する積乱雲を見かけたら、雨に注意したいですね。

空の雲にも様々な表情があります。ゆったりした時間を過ごしながら空を観察してみませんか?

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