空に浮かぶ月はその日ごとに姿を変え、満月にもなると優しく辺りを照らしてくれます。また満月には不思議な魅力があり、見ているだけで元気が湧いてきそうですよね。

そんな満月には、1月から12月まで、各月ごとに名前があることを知ってましたか?いずれもアメリカの先住民「ネイティブ・アメリカン」によって名付けられたものですが、名前の由来も気になるところですね。

そこで、1年の各月ごとの満月の名前と、その由来について紹介するので、ぜひ覚えてくださいね!

1年の各月ごとの満月の名前とその由来

古くからアメリカの先住民「ネイティブ・アメリカン」は、季節に合わせて満月に名前を付けていました。その理由は、満月となる周期が平均して29.5日周期であることから、季節の目安としていたんです。

満月

満月の名前と由来

ネイティブアメリカンが名付けた、各月の満月は次の通りです。

    • 1月…狼月(Wolf Moon)

食料に乏しくなり、空腹をかかえた狼が遠吠えする、という意味です。アメリカ大陸では狼は身近な動物の一つで、遠吠えもよく聞いていたんです。

    • 2月…雪月(Snow Moon)

2月になると雪も深くなることから、この名前となりました。また吹雪が多くなることから、嵐月(Storm Moon)とも呼ばれます。

    • 3月…芋虫月(Worm Moon)

段々と暖かくなり、土から虫が顔を出すためこの名前となりました。また木々が生き生きしだして樹液をだすことから、樹液月(Sap Moon)なんて呼び名もあります。

    • 4月…桃色月(Pink Moon)

日本でも春が近づくと桃の花が咲きますが、こちらの桃色は「フロックス」という花の色を指しています。また草木が芽吹くことから、萌芽月(Sprouting Grass Moon)と呼ぶこともあります。

    • 5月…花月(Flower Moon)

4月は花の色が満月の呼び方となりましたが、こちらは様々な花が咲き乱れる様子を表しています。またとうもろこしの種まき月(Corn Planting Moon)として、種まきの時期を子孫に伝えていたんですよ。

    • 6月…苺月(Strawberry Moon)

現在の日本では冬にイチゴが出回りますが、これはハウス栽培が可能となったからです。しかし本来のイチゴの旬は5月~6月にかけてで、そこから苺月の名前がつけられました。

    • 7月…男鹿月(Buck Moon)

アメリカの鹿「バクムーン」は、この時期に角が生え変わるため、この名前となりました。この他には雷月(Thunder Moon)、干し草月(Hay Moon)の呼び方もあるんですよ。

    • 8月…チョウザメ月(Sturgeon Moon)

キャビアでおなじみのチョウザメは、この時期に成熟期を迎えます。そこでチョウザメを収穫するタイミングを知らせるために、この呼び名となりました。

    • 9月…収穫の月(Harvest Moon)

収穫の秋はアメリカでも同じで、作物の収穫の目安とするためこの名前となりました。またトウモロコシを特に指名して、コーンムーン(Corn Moon)とも呼ぶこともあります。

    • 10月…狩猟月(Hunter’s Moon)

この時期の動物は、脂が乗ったおいしい時期となります。そして冬に備えるために、狩りを行う時期だと伝えているんですよ。

    • 11月…ビーバー月(Beaver Moon)

狼と並んでビーバーも、アメリカではおなじみの動物です。水に強いビーバーの毛皮を狩って冬に備えるため、この名前が付けられました。

    • 12月…寒月(Cold Moon)

いよいよ寒さも本格的となるため、この名前となりました。また夜が長い時期なので、長夜月(Long Night Moon)という呼び方もあります。

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他にもある!特別な満月の呼び名

この他にも、特別な満月の呼び方があります。

ストロベリームーン

先に紹介したように、6月の満月はストロベリームーン(Strawberry Moon)と呼ばれていますが、実際に赤みがかって見えることがあります。

これは夕日が赤く見えるのと同じ原理で、地平近くだと太陽の光の中で特に赤色が強く出るから。ストロベリームーンには恋愛運が上昇するという言い伝えがあるので、見逃せませんね!

□ストロベリームーン@宮崎市木崎浜

*最初は赤みがかっていますが、時間の経過と共にいつもの色へと変化していますね。

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ストロベリームーンはいつ?どんな願い事が叶うの?

ブルームーン

満月の周期は平均して29.5日のため、1ヶ月に2回満月を迎える月もあります。この「一月に2度ある満月」のことを、ブルームーン(blue moon)と呼んでいます。

この時の月の色は特に青くなることはなく、いつもと同じです。ただしブルームーンとは関係なく、大気中のチリの影響で月が青く見えることもあるんですよ!

スーパームーン

月は地球の周りを周回していますが、その軌道は真円ではなく楕円形です。そのため月と地球が特に近づく時期があり、その時期と満月が重なるととても大きな満月となります

この時の満月のことを、「スーパームーン」(Super Moon)と呼んでいるんです。

□2018/01/02 スーパームーン

*手前のスカイツリーと比較すると、びっくりするほど大きい月ですね

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願い事が叶う!スーパームーンとはどんな月?日にちはいつ?

ミニマムムーン

スーパームーンとは逆に、月と地球が最も離れて通常より小さく見える満月のことをミニマムムーン(Minimum Moon)と呼んでいます。スーパームーンと比べると面積比は30%ほど小さくなります。

季節にあわせて満月を楽しもう!

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空に浮かぶ月は、満ち欠けに合わせて「三日月」「半月」「新月」といった呼び方があります。その中の一つが満月ですが、満月そのものにも季節にあわせた呼び方があるんですね。

アメリカの先住民「ネイティブアメリカン」が季節の暦代わりとした満月の呼び方は、日本では馴染みが薄いものばかりです。

しかしどの名前もロマンティックで、特に「ストロベリームーン」は月も赤くなることが多く見逃せませんね。ブルームーンやスーパームーンといった特別な名称もあるたくさんの満月。ぜひ覚えてみませんか?