冬の夜空は夏に比べると澄んでいて、星空がとても美しく見えます。そんな夜空に流れ星を見つけたら、思わず願い事を口にしてしまいますよね。
流れ星はめったに見つからないものですが、実は「流星群」ならいくつも見つけることができます。特に冬の12月に見られる「ふたご座流星群」は美しく、寒さも忘れるほどなんです!
そこで、
- ふたご座流星群とは?
- 2023年にふたご座流星群が観られるのはいつ?
- ふたご座流星群の観察に適した時期や方角は?
といった内容で紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
ふたご座流星群とは?
12月に見られる流星群で三大流星群の一つ

ふたご座流星群は、冬に見られる「ふたご座」付近で、12月の特定の時期だけ見られる流星群のこと。1時間に20~30個の流星が見られますが、ピークには1時間に50~60個もの流星が見られることもあります。
毎年安定した流星が流れることと見つけやすさから、8月の「ペルセウス座流星群」、1月の「しぶんぎ座流星群」とあわせて、3大流星群の一つに数えられています。
【関連記事】
流星と流星群について
ふたご座流星群に代表される「流星群」とは、ある一定時期にたくさんの流星が流れる現象。これは流星の元となる隕石やチリなどが、地球の軌道と重なるために発生します。
流星は隕石やチリなどが、地球に向かって落ちる際に大気とぶつかって燃え尽きたもの。そのときに尾を引いてみえるために、ほうき星とも呼ばれているんです。
ふたご座とは?
ふたご座の名前は、ギリシャ神話に登場する双子「カストール(Castor)」と「ポルックス(Pollux)」から由来しています。
カストールとポルックスの双子の兄弟は、大神ゼウスと、スパルタの王妃レダとの間に生まれた子ども。しかしその中でも弟のポルックスのみ、ゼウスの血を受け継いだ不死身の体を持っていました。
二人は共に武勇に優れていましたが、あるとき、兄のカストールが争いの中でも矢にあたって死んでしまいます。それを嘆いた弟のポルックスが、自分の不死身を解いて兄と死を分かちあいたいとゼウスに訴えます。
ゼウスはその願いを聞き届け、双子を夜空に引き上げたのが、ふたご座だと言われているんですよ。
星占いと星の関係
ふたご座は星占いでもおなじみですが、「黄道十二星座(こうどうじゅうにせいざ)」に属しています。
「黄道」とは地球から見たときに、太陽が1年かけて回っているように見える軌道のこと。その黄道上に並ぶ12の星座のことを、「黄道十二星座」とよんでいます。
ただし星占いにおける星座の期間と、夜空に見える星座の期間は実は一致しません。
ふたご座の場合、星占いでは5月22日~6月21日生まれのこと。しかし、星座のふたご座が日本で見える期間は、12月から2月の冬の時期なんですね。
ふたご座流星群が2023年に見られるのはいつ?
12月13日頃から16日頃まで
2023年にふたご座流星群が見られるのは、12月13日頃から12月16日頃にかけて。クリスマス前の寒い時期となるため、観察する際には、防寒対策はしっかり行いたいですね。
しかし冬は夏と比べて空気が乾燥しているため、水分に含まれる細かなチリも減少します。そのため夏よりも空がきれいに見え、星空観測にぴったりなんですよ!

ふたご座流星群の観察に適した時期や方角は?
ふたご座流星群をしっかり見たいなら14日夜に
ふたご座流星群ですが、特におすすめしたいのが12月14日の夜。流星群には「極大」と呼ばれるピークがあり、この時期は特に流星が活発に流れるんです。
2023年の極大は12月15日(日)午前4時頃と推測されるため、12月14日夜遅く(21時頃)から15日未明にかけてが流星を見るチャンス。また前日の13日夜から14日未明にかけても多く流星が流れるため、こちらもチェックしたいですね。
なるべく街明かりなどがない、暗い場所で見るのがいいですね。
また、12月13日~15日が悪天候でも、前後3日程度の12月10日~17日の間は流星が多めの期間です。天気予報を確認しつつ、極大に近いタイミングで天候が良くなることを願いましょう。
□2017年ふたご座流星群 極大日前日の流れ星
https://youtu.be/j469j1t7cio
*2017年の時の極大前日の映像です。とても綺麗ですね。
ふたご座流星群が見られる方角は?
ふたご座付近から流れることの多い流星群ですが、実は夜空全体に流れます。そのためふたご座の位置がわからなくても、夜空を眺めていればピーク時には簡単に見つかりますよ。

星座も含めてチェックしたいなら、まず南東の空を見上げましょう。そこに、腰に3つの星が並ぶ「オリオン座」が見えるはずです。
オリオン座の左上にある明るい星「ペテルギウス」から、そのまま東の方角へ目を移動しましょう。するとUの字を斜めにしたような形の「ふたご座」が見つかります。
流星群は下にある明るい星「ポルックス」からみて、斜め右上にある星「カストール」付近から多く出現します。ふたご座が見つけられなくても、東の空全体を見ていると流星を見つけやすいですよ!
【関連記事】
暖かい服装で、ふたご座流星群の観測を!
冬の夜空はとても澄んでいて、いつも以上に星が輝いて見えます。そんな夜空を横切るふたご座流星群は、冬空を楽しむのにぴったり。
ふたご座流星群の観察で気をつけてほしいことは、冬の夜はかなり寒く、想像以上に冷え込むということ。風邪をひかないように防寒対策をしっかり行いましょう。そしてマナーよく星空を眺めたいですね。
新年に向けて願い事を叶えたいなら、ふたご座流星群で流星を探してみませんか?
|
コメントを残す