出産が近づくと、「逆子には気をつけなさいよ」と言われることがあります。特に初めてのお産ですと、母親世代の方から強く言われて不安になってませんか?
お腹の赤ちゃんが逆子状態ですと、出産時のリスクも上がりますし帝王切開に切り替わる場合も。出来ればお産は問題なく済ませたいですし、逆子状態はなるべく治してしまいたいですね。
逆子だとわかった場合にはいつまで治せばよいのか、また逆子になる原因や治し方について紹介します!
逆子とは?
頭が上だけど「逆子」
逆子とは、お腹の中の赤ちゃんの頭が上や横などにある状態を指します。
実は逆子は妊娠30週ぐらいまででしたら、全体の3割で発生しています。なので検診で逆子と言われても、あまり深刻にならなくても大丈夫。
実際臨月を迎えた時点で逆子の割合は5%以下になりますので、深く悩まないようにしましょう。
どうして逆子になるの?
赤ちゃんは、出産時期が近づくと頭が下になった状態で収まります。
これは体のなかで頭が一番重いため、羊水の中で重力に従って頭が下がるからです。
しかし、いくつかの要因で逆子状態となってしまうことがあります。
- 母親が小柄で、骨盤が小さい。
- 羊水が少なすぎる、逆に多すぎる。
- 子宮の形に多少の問題がある
- 冷え性
- ストレス
いずれも逆子の要因として指摘されていますが、医学的にはこれだ!という原因は実は判明していません。
逆子はいつまで大丈夫?
およそ33週まで
30週(妊娠8ヶ月)の時点で30%の赤ちゃんが、逆子状態であるとは先に触れました。これは子宮内に余裕があり、赤ちゃんが元気に動きまわるからです。
しかし30週を過ぎると子宮内の余裕もなくなり、動きまわるのは難しくなってしまいます。そのためこの時期を過ぎても逆子ですと、臨月を迎えても逆子のままとなることも。
逆子を治すタイムリミットは、およそ33週(妊娠9ヶ月)と言われています。出来ればこの時期までに、逆子を治すようにしたいですね。
逆子状態で臨月を迎えた場合
逆子を治したい理由は、出産時のリスクが高まってしまうからです。
出産時に逆子だと頭が最後に出てくることとなり、出産時間が長引いてしまいます。そうなると母体にも負担が大きくなりますし、赤ちゃんの状態にも影響がでてきます。
また母子へのリスクを考えて、自然分娩ではなく帝王切開となることもあります。
緊急時では仕方ありませんが、出来れば自然分娩で出産に臨みたいでですね。
逆子の治し方について
背筋を伸ばして元気よく!
お腹が重くなると、どうしても猫背になってしまいます。猫背となるとお腹が少し圧迫されるため、赤ちゃんが自由に動きづらくなることに。
そうなると自然に頭が下になろうとするのを、邪魔してしまう結果となってしまいます。
背筋を伸ばすのは大変ですが、無理のない範囲で背筋を伸ばす生活をしましょう。
逆子体操をしよう
逆子体操は、頭が下になるような体勢をキープする運動の事。逆子だと判明した時点で医師の指導がありますので、必ずその指示に従って行いましょう。
また少しでもでもおかしいと感じたら、すぐに中止して医師に相談してください。
逆子体操の方法ですが、次の方法が一般的です。
- 腹帯は必ず外す。
- お腹をつけて四つん這いの状態となり、おしりを高く上げる。
- この体勢を15分続ける。
- 赤ちゃんの背中が上になる向きで、横向きになって眠る。
もうひとつの方法として、ブリッジ式があります。
- お腹がの高さが30センチ程度になるように、お尻やお腹の下にクッション入れて仰向けに寝る。
- この状態を10分続け、1日2回行う。
お灸に頼ろう
逆子となる要因の一つに、母体の冷えが挙げられます。
そのため体全体を温めるツボに、温めて刺激する温灸を行うことで逆子の改善を促します。
逆子対策に使われる、冷え性対策のツボは
- 「三陰交」
- 「至陰」
です。
■三陰交(さんいんこう)@お灸・鍼治療の「ツボ」の取り方
*三陰交は、内側のくるぶしから指三本分ほど上にあるツボ。
■至陰 しいん のお灸 (逆子 婦人科一般 痔などに効果)
*至陰は、足の小指の爪付け根部分のやや外側に位置するツボ。
お灸が無い場合は、軽く押すことで同様の効果が得られます。
ただしツボ押しをする場合もお灸をする場合も、必ず医師に相談してから実行しましょう。
お腹の赤ちゃんにお願いしよう
嘘のような方法ですが、お腹の赤ちゃんにお願いして逆子を治すという方法があります。
「お腹を下に向けてね」と優しく話しかけると、赤ちゃんがくるんと動くのだそうです。
ただし何度もお願いすると、赤ちゃんにとってもプレッシャーになるとか。しつこく言うのではなく「お願いね♪」という感じで、赤ちゃんに言ってみましょう。
ただし、必ず効果があるわけではないので、そんな方法もあるというくらいに覚えておくといいですよ。
妊婦さんは悩まず、前向きに!
逆子状態が続くと、出産時のリスクもあって不安に感じるかも知れません。しかし大抵の場合は治りますし、逆子状態で臨月を迎えても直前になって治ることもあります。
あれこれ悩んでストレスを貯めてしまうほうが、むしろ逆子よりも影響があるかも。どうしても直さないと強く悩まずに、「なんとかなるさ!」と気楽な気持ちで体操などを行いましょう。
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