播州秋祭り

になると全国各地でお祭りが開催され、毎週のようにイベントが楽しめます。お祭りが大好きな人にとって、全国各地に飛び回りたいほど楽しい季節でもありますよね。

そんな方にぜひ知ってほしいお祭りが、兵庫県南西部一帯で開催される播州秋祭り

10月になると連日のように祭りが開催され、魅力あふれる「屋台」が楽しめるというから気になりませんか?

そこで2023年の播州秋祭りの開催時期やスケジュール、そして各屋台の魅力について紹介します!

播州秋祭りについて

播州=播磨=兵庫

州秋祭り(ばんしゅうあきまつり)とは、兵庫県南西部一帯の神社で秋に開催されるお祭りの総称

ちなみに播州とは「播磨国(はりまのくに)」の別名で、兵庫県の一部(主に南西部辺り)に当たる地域の事を指します。

何故まとめて「播州秋祭り」と言われるようになったのかは、実はよくわかっていません。少なくとも江戸時代中期には、現在の形で行われていたと言われています。

開催される祭りの総数も時代によって様々。ですがその大半が兵庫県姫路市に集中し、いずれも迫力ある祭りが楽しめます。

播州秋祭り2023年の日程について

播州の秋祭り

主な祭りのスケジュール

播州秋祭りはその殆どが10月に開催され、特に体育の日前後に集中します。そのため全ての祭りを見ることは不可能で、見たい祭りを厳選する必要があるんですね。

そこで神社別に主な祭りの開催日をいくつか紹介するので、参考にしてくださいね。

祭り開催神社所在地
10/8・9   恵美酒宮天満神社(台場練り姫路市飾磨区恵美酒14
10/8・9     浜之宮天満宮(台場差し姫路市飾磨区須加40
蒲田神社(屋台練り姫路市広畑区蒲田
大宮八幡宮(ふとん屋台太鼓三木市本町2丁目19-1
荒井神社(仁輪加太鼓高砂市荒井町千鳥2-23-12
津田天満神社(屋台練り、一気差し姫路市飾磨区構912
大避神社(坂越の船祭り ※日曜赤穂市坂越1297
曽根天満宮(竹割り高砂市曽根町2286-1
湊神社(屋台練り姫路市的形町的形1249
松原八幡神社(灘のけんか祭り姫路市白浜町甲399
大塩天満宮(大塩の獅子舞姫路市大塩町汐咲1丁目50
英賀神社(拝殿練り姫路市飾磨区英賀宮2-70
生石神社(けんか神輿、竹割り高砂市阿弥陀町生石171
荒川神社(拝殿差し姫路市井ノ口437
廣畑天満宮(拝殿練り姫路市広畑区北野町2-3
魚吹八幡神社(提灯祭り姫路市網干区宮内193

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播州秋祭りの見どころについて

豪華な「屋台」

播州秋祭りでは、神社によって様々な「屋台」を見ることができます。

ここでいう屋台とは山車(だし)の事で、大きく分けて3タイプにわけられます。

    • 平型布団屋台

布団屋台とは、屋根の形が布団を重ねたような形をしている屋台のこと。そのうち平らな布団を重ねた形をしているのが、平型布団屋台と呼ばれます。

地域:東播方面

    • 山型布団屋台

屋根の布団が反り返った山型をしている布団屋台です。

地域:曽根天満宮・生石神社・加古川市北部・北播方面

    • 神輿屋根屋台

その名の通りお神輿のような屋根の形で、播州独自の形式の屋台となっています。

地域:中播方面と西播方面

いずれの屋台もきらびやかな装飾が施され、遠くから見てもキラキラと輝くほど。神社ごとに屋台の形状が違うので、観察する楽しみがあるのも播州秋祭りの魅力です。

屋台

様々な美技

播州秋祭りでは、神社ごとに迫力ある美技や催しが披露されます。その中でも有名なものを、いくつか紹介します。

台場練り

屋台を男集が担いで練り歩くことを、台場練り(だいばねり)と言います。地域ごとに太鼓のリズムや掛け声が違い、播州独自の文化とも言えます。

□播州の秋祭り 恵美酒宮天満神社
https://youtu.be/5mWUMqWOWUQ

それとは別に恵美酒宮天満神社(えびすのみやてんまんじんじゃ)では、屋台を持ち上げる動作として「台場練り」が用いられます。

これは台場(屋台と地面が接する部分)を支える男衆だけで、屋台を持ち上げる力技。一歩間違えるとバランスを崩す大技のため、男衆の息があわないと難しい技なんですよ。

差し

「差し」は、神社の楼門前などで、屋台を高く持ち上げる動作の事を言います。

浜之宮天満宮(はまのみやてんまんぐう)では、大人数の練り子が土台で差し上げる「台場差し」が人気。他にも、津田天満神社では、参道などを一気に駆け上がる場合もあり、そちらは「一気差し」と言われています。

どちらも迫力がある行事のため、人気を集めています。

また荒川神社などでは、拝殿内の狭い空間で行う「拝殿差し」が見られます。

□津田天満神社秋祭り宵宮 拝殿練り構屋台迫力の一気差し
https://youtu.be/KIcyDvknzqY

*4分過ぎからは一気差しが。目が離せませんよ!

灘のけんか祭り

播州秋祭りでもっとも有名なのが、灘のけんか祭りですね。松原八幡神社の秋の例大祭ですが、通称このように呼ばれています。

その特徴は、屋台の練り歩きと神輿のぶつかり合い

神輿のぶつかり合いは、三台のきらびやかな神輿がぶつかる激しいもの。日本最大級とも言われ、全国から見物客が集まるほどの人気ぶりです。

□灘のけんか祭り 八家 妻鹿 すごい練り
https://youtu.be/sVC-Vhc9z5s

*けんか祭りというだけあって、ちょっとやんちゃなお祭りなので怪我には注意してくださいね。

勇ましい祭りを見に行こう!

州秋祭りは美しい屋台が見られ、播州地域の各地で行われる点が他とは違うお祭り。ハッピ姿の男衆や薄化粧をした男の子たちが、威勢よく屋台を担ぐ様子は迫力満点です。

10月の週末・祝日にはどこかでお祭りが行われているので、はしごをしてでも見に行きたくなります。

大規模なお祭りがある一方で、地域密着型の小規模なお祭りも楽しめるのも人気の秘密。

どの祭りも勇ましく迫力お祭りですので、10月になったら「播州」へ行きませんか?