夏休みの宿題は出来れば早く終わらせて、後はのびのび遊んで過ごしたいものです。
しかし宿題の中で手こずるものとして、「読書感想文」がありますね。
普段本を読まない子なら「読む」ところでつまづきますし、いざ感想を書くとなると更に大変。特に小学生の1年生から3年生ぐらいまでは、長く文章を書くことにも悩むかも知れませんね。
そこで、小学生の読書感想文の書き方や上手に書くポイントについて、特に低学年向けに紹介します。
小学校低学年の読書感想文のポイント
好きな本を選ぼう
読書感想文でまず悩むのが、本選びかも知れません。
普段から本を読む子であれば、お気に入りの本で感想文を書けば問題ないでしょう。
もしあまり本を読まない子であれば、好きな物に関連する本を選ぶと読みやすくなります。
例えば、野球やサッカーが好きな子なら、野球選手やサッカー選手の子供向けの偉人伝。あるいはスポーツを題材にした本や、実際の試合や出来事を元にした本も良いですね。
文字を読むのが苦手なら、絵本でも大丈夫。あるいは大好きなジャンルがあるのなら、図鑑を選んでも良いですね。
気になった部分は?
感想文のために本を読む時は、最初は子供の好きなように読ませます。そして読み終えたら、次のことを子供に聞いてみましょう。
・面白い部分があったか。
・どんな風に面白かったのか。
・嫌だな、変だなと思った部分はあったか。
・もし自分だったらどうするか。
ポイントとしては、子供に無理やり答えさせようとしないことです。
あるいはこれらの質問は、こちらが聞く前に子供が話してくれるかも知れません。答えてくれたら感想文はほぼ完成。この時に話してくれた事こそが本の感想なのです。
あとはこの気持ちを、作文用紙に書くだけです。
また本の内容で気になった部分に印を付けると、感想文を書く時に振り返ることが出来て便利です。付箋を使うと本を汚さないので、図書館から借りた本でも安心ですね。
読書感想文の書き方
最初に選んだ理由を
読書感想文で難しいのが、書き出しの部分。
最初から感想を書いても良いのですが、なぜこの本を選んだかを書くと感想文らしくなります。
別に難しい理由でなくてもよく、
・面白そうだった
・表紙が可愛かった
等で大丈夫。
これを書き出しの部分として、本文へと繋げましょう。
自分が面白かったと思うことを書く
感想文は読んで面白かった点を、いくつか挙げて書いていきます。
書く内容は子供に任せますが、悩んでいるようなら改めて質問してみましょう。
答えてくれたことを作文用紙に書けば、自然と感想文は書き上がります。
物語の順番どおりに感想を書くのが理想的ですが、書きたいこと優先でもOK。大切なのは読みやすい感想ではなく、どれだけ面白かったかを伝える事です。
自分ならどうしただろう
本が面白かった事に加えて、「なぜ面白かったのか」も書くと更に感想文らしくなります。
例えば、
「主人公がかっこよかったから」など、簡単なもので充分。
あるいは「自分だったらどうしただろう」と、考えてたことを書くのも良いですね。
その中で最も強く思ったことを、最後に書くとまとめとして上手く機能します。
・こんなふうになりたい
・悪い行動を取った人みたいはなりたくない。
強く思った自分の気持ちを、素直に書けば大丈夫です。
図鑑や絵本を選んだ場合は
文字より絵がメインとなる絵本を選んだ場合、読みやすくても感想が書きづらいことがあります。
しかし絵本の場合も読書感想文の基本は、どれだけ面白かったかを伝えること。絵が良かったと思えば、それを伝えても感想文として成り立ちます。
図鑑を選んだ場合は、むしろ書きたいことでいっぱいかも知れませんね。
大好きな生き物や昆虫・乗り物や機械など、どれだけかっこよくて素敵かを伝えます。
ただし枚数に限りがあるなら、その中で収まるように本当に素敵だった部分だけを選びましょう。
誤字脱字をチェック
最後に漢字やひらがなが間違っていないか、必ずチェックさせましょう。
読書感想文は感想が書けているかも大切ですが、書いた文字が間違っていないかも重要。
・最初の行は一文字開けて書く。
・途中に読みやすく読点(、)を入れ、最後に句点(。)を入れる。
これらもきちんと書けていると、感想文としてより良くなりますよ。
テクニックより素直な気持ちを
読書感想文は難しく感じますが、読んで面白かった事が伝われば大丈夫。
高学年からは文章を書くテクニックが求められますが、低学年は素直に書くことが大切です。
本を読んで色々と考え、それを文章にしてまとめて書く事。この一連の行動ができることが、宿題として求められているからです。
まずは好きな本を選びに行く事から、読書感想文を始めませんか?
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