定番のプレゼントである花束は、とても素敵ですが長持ちしない欠点がありますよね。また花粉アレルギーや香りに過敏な方にとって、生花は少し困ったプレゼントでもあります。
そんな欠点を克服したのが、水やり不要で長持ちするプリザーブドフラワー。市販品も数多くありますが、実は自分で作ることもできるんですよ!
そこで、プリザーブドフラワーを手作りする際に必要なもの、そして簡単な作り方を紹介します!
プリザーブドフラワーの簡単な作り方
プリザーブドフラワーとは
プリザーブドフラワーとは、薬液につけて脱水した後に別の薬液などで着色した花のこと。着色加工のおかげで「青いバラ」といったものも作れ、しかも生花と違ってお手入れ不要。
しかも3年程度の保存が可能なので、長く手元に残しておけるんです。
関連記事:プリザーブドフラワーはお手入れが必要!?最適な保存方法は?
プリザーブドフラワー向きの花を用意しよう

プリザーブドフラワー用の花ですが、次のような花を用意しましょう。
■傷や傷みがないもの
見栄えの問題もありますが、傷があると長期保存出来ない場合があります。
■六分~七分咲きの新鮮な花
満開だと作業中に、花びらが取れてしまう恐れが。また時間の経過した切花は、うまく加工出来ない場合もあります。
■花びらの数が多く、厚みがあって大きい花
一つ一つの花びらが小さかったり薄かったりすると、加工中にとれたり破れてしまうことが。また花びらそのものが取れやすい花も、プリザーブド加工に適していません。
具体的には、次の花がプリザーブドフラワー向きです。
・カーネーション
・チューリップ
・ひまわり(小ぶりのもの)
・ガーベラ
・紫陽花
・蘭
一方で、次の花はプリザーブドフラワー向きではありません。
・桜・梅・桃・コスモス・菊
プリザーブドフラワーに向いている花はいずれも花びらが大き目、不向きな花は小さめなのがわかりますね。
その他に必要な道具は?
その他に、次の道具を用意しましょう。
花を切ったり、余計な枝葉を取り除くときに使います。・ゴム手袋
薬液と枝にある棘などで、手が痛むのを防ぐためです。・花が入る大きさのフタ付き密封容器を2~3個。大きさが合えば、梅酒をつける瓶などが最適です。
・新聞紙
・トレイ
・アルミホイル
・キッチンペーパー
・シリカゲルなどの乾燥剤
・プリザーブドフラワー用の薬液
(大きめの手芸店で、脱水用・着色用がセットになって販売されています)
市販の薬液を使った作り方
基本的な作り方は、次のような流れとなります。
- 花の茎を、アレンジメントしやすい長さ(おすすめは花の根本から3センチ程度)に切る
- 密封容器に花を下にして入れ、その上から静かに脱水用の薬剤を注ぐ
- アルミホイルで落し蓋をし、更に密封容器の蓋を閉める
- 一晩~説明書の指定の時間、薬液に浸す
- 花を取り出し、別の密封容器に入れて着色用の薬液を注ぐ
- 1日程度置いて、花に色が着いたら静かに取り出す
- 脱水用の薬液に、1分ほどつけてすすぐ
- キッチンペーパーで、優しく水気を拭きとる
- 密封容器に乾燥剤と花を入れ、2日ほど日陰において乾燥させて完成
□プリザーブドフラワーの出来るまで
https://youtu.be/SYZbLK61Xlc
*この方法で、「青いバラ」も簡単に作れますよ。
身近な材料で作る方法は
市販の薬液の代わりに、ドラッグストアなどで身近に購入できるもので作る方法を紹介します。
■薬液の代わりに用意するもの
・精製グリセリン
薬局・ドラッグストアで、500ml1200円前後で販売しています。
・消毒用エタノール
薬局・ドラッグストアで、グリセリンと同程度の価格で販売しています。
・水
水道水で大丈夫です。
・万年筆用詰め替えインク
万年筆を扱う文房具店にあります。見つからない場合は、100円ショップの「プリンター用詰替えインク」でも代用可能。白い花のブリザーブドフラワーを作りたい場合は、インクは不要です。
■作り方
- 花を密封容器の中に入れ、消毒用エタノールを静かに注いで密封してから1日置く
- グリセリン2に対して水1を入れ、インクを数滴垂らして混ぜる
- 電子レンジなどを使い、35度程度に温めておく
- (1)から花を取り出して別の密封容器に入れ、(3)を注いで花に色が付くまで1日程度置く
- 花を取り出した後は、一般的な作り方と同じ手順で乾燥させれば完成
ポイントは、グリセリン液を35度程度に温めておくこと。
このひと手間が、花にグリセリン液を行き渡らせてきれいに仕上がるんですよ。

自分で育てた花で!
ブリザーブドフラワーは作るのが難しそうに思えますが、材料さえ揃えば意外と簡単です。
きちんと水分を抜き、着色用の薬液が浸透すれば2年程度は長持ちします。
プレゼントとして頂いたきれいな切花を、プリザーブドフラワーにするといつまでも楽しめます。あるいは自分で育てた花をプリザーブドフラワーにしていつまでも楽しむ。
美しい花を長く楽しむ方法として、プリザーブドフラワーを自分で作りませんか?
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