大掃除をはじめる

末になると大掃除をする家庭は多いですよね。でも、年末の忙しい時に、どうして大掃除をするんでしょう?

いつ頃から大掃除の習慣が広まったのか気になりますね。また海外にも大掃除はあるんでしょうか?

年末に大掃除をするようになった由来や意味、海外での大掃除事情についてまとめてみました。

年末に大掃除をするようになった由来は?

大掃除は平安時代から!?

掃除とは、年末に普段より念入りに掃除をすることです。12月28日・29日ごろに行われることが多いですね。

日本で「掃除」と言う言葉が使われるようになったのは平安時代のこと。大掃除もその頃に始まったと言われています。

そうじでピカピカに

大掃除は一年の煤(すす)を払い、お正月の神様を迎える準備を始めることで、12月の宮中には欠かせない行事でした。これは「煤払い(すすはらい)」と呼ばれており、この「煤払い」が大掃除の原型です。

今でも、神社などでは年末の代表的な神事として煤払いを行うところが多くあります。こちらはテレビでもよく見かけますね。

□1年間の煤やホコリを掃除!住吉神社で煤払い
https://youtu.be/8oQVs9vjDm0

江戸時代には煤払いが・・

江戸時代には、煤払いは旧暦の12月13日に行われていました。「大奥」の煤払いが12月13日と決まっていて、それにならうところが多かったようです。

「なぜ12月13日なのか?」と言うことについては、正月を迎える物忌みが始まるのが13日だったからとも。

物忌みとは、方角や暦の凶日による災いを避けるため、一定期間身を清めて家に籠ること。大掃除にはもともと儀礼的・宗教的な意味合いがあったんです。

また、当時は交通機関が発達していませんでした。そのため、奉公人が新年に間に合うように里帰りできるための配慮もあったのかも知れませんね。

年末に大掃除をする意味

一年のすすを払い、お正月の神様をお迎えするのが大掃除です。

大掃除のあとには松飾をかざるご家庭もありますね。松飾は、神様が我が家を訪れてくださるときの目印となるのです。

また、新年には新しいものを身につける習慣もありました。下着を新しくすることが多かったようです。

身も心もきれいにして新しい年を迎えると言う意味では、大掃除の一部と言ってもいいかも知れませんね。

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海外では大掃除はいつ?

日本では年末に大掃除をするところが多いですが、海外でも同じように大掃除をするんでしょうか?

大掃除をするにしても、行う時期は日本と違うのかもしれませんね。そんな日本とは違う海外の大掃除事情についてご紹介します。

窓を開けて掃除する

中国の大掃除

中国では、「春節(しゅんせつ)」に大掃除をする風潮があります。

「春節」とは旧暦のお正月のこと。中国では1月1日よりも春節のお祝いの方が盛大なので、大掃除もそれに合わせて・・と言うことでしょうか。

お正月の前に大掃除をすると言う意味では、日本と同じですね。

ヨーロッパの大掃除

イギリスやドイツ、フランスなどでは「スプリング・クリーニング」(Spring-cleaning)と言って、「春」に大掃除をする習慣があります。

確かに、寒い時期よりも暖かくなってからの方が掃除にはいいかもしれませんね。

アメリカの大掃除

アメリカでは、になってから家族みんなで掃除をしたり、家の補修をしたりすることが多いです。これも「大掃除」と言ってもいいかもしれません。

またクリスマスの前には、いつもより丁寧に掃除をするお宅もあるとか。お客様を迎える前に掃除をするのはみんな同じですね。

日本の良い伝統は大切にしよう

家の軒先を掃除

末の寒い時期に行う大掃除。「暖かいときの方がいいのでは?」とも思いますが、「新しい年を迎えるため」だと考えたら、やはり年末に大掃除をした方がいいんじゃないでしょうか?

でも、最近は様々な事情でだんだん手抜きになってきているのが現実ですね。こんなことでは福が逃げてしまうかも?掃除は完ぺきではなくてもいいんです!

年末にはいつもより丁寧な掃除をして、新しい年を気持ちよく迎えたいですね。

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