夜ぐっすり眠れて、朝、爽やかな目覚め-
誰もが望む理想の睡眠だと思います。
でも、なかなかこうは行かないのが現実。
長く寝た割には疲れが取れていないと感じるときもあれば
そんなに寝ていなくても、
ぱっと起きられることもありますよね。
実は、目覚めには、
睡眠の「周期」が関係しているんです。
ノンレム睡眠とレム睡眠、
それぞれの特徴や睡眠の周期について、まとめてみました。
ノンレム睡眠とは? レム睡眠とは?それぞれの特徴
○レム睡眠 眼球が動いてます。
レム睡眠(REM睡眠)とは、
REM、すなわち、
急速(Rapid)
眼球(Eye)
運動(Movement)
を伴う睡眠のこと。
眠っているのに、目が左右にきょろきょろと動くので、名付けられました。
ノンレム睡眠とは、「レム睡眠でない睡眠」のことで、
レム睡眠が先に見つかったため、こう呼ばれます。
レム睡眠とノンレム睡眠は、
「眼球が動いているかどうか」の違いはもちろん、
眠りの性質そのものが異なっています。
ノンレム睡眠の特徴
ノンレム睡眠は、「脳が眠っている」状態で、
肉体や細胞を回復させる睡眠です。
ノンレム睡眠の特徴は、次の通り。
・脳が眠っているため思考力は低下している
・夢を見ることはほとんどない
・身体を支える筋肉は働いており、寝返りを打つことが出来る
・眠りが深まるにつれ、呼吸回数・脈拍が少なくなる
居眠りのほとんどはノンレム睡眠なので、
短時間の居眠りでも、脳を休ませることが出来ます。
また、深い眠りであるノンレム睡眠が見られるのは、
大脳が発達した哺乳類と鳥類だけです。
レム睡眠の特徴
レム睡眠は「身体が眠っている」のに脳は起きている状態。
記憶を整理し、定着させる働きがあるので、
レム睡眠を十分にとることが、
学習効果を上げることに繋がります。
その他、レム睡眠の特徴は、次の通り。
・身体の力が完全に抜けている
・呼吸や脈拍が不規則
レム睡眠中は、脳は目覚めており、夢を見るのもこの時です。
脳の働きや見ている夢のままに行動するのは非常に危険なため、
脳が体の動きを制限するように指令を出します。
レム睡眠中は、せいぜい「手足の先がピクピクする」「寝言を言う」くらいで
身体がそれほど動かないのは、そのためです。
睡眠の周期
私たちの眠りは、「深い眠り」であるノンレム睡眠と、
「浅い眠り」レム睡眠が交互に起こります。
ノンレム睡眠→レム睡眠の1回の周期は約90分。
この1セットが、数回繰り返されるわけです。
ノンレム睡眠は、深さにより4段階に分類されます。
第1段階(睡眠開始)、第2段階(軽い睡眠)を経て、
第3・第4段階は「徐波睡眠」と呼ばれる深い段階の眠り(熟睡)です。
入眠直後の3時間の間には、
第3・4段階のノンレム睡眠が発生し、
「熟睡」している状態になります。
つまり、「熟睡」するためには、最低でも3時間の睡眠は必要
と言うことです。
「徐波睡眠」時には、成長ホルモンが分泌されます。
子どもの成長期には、徐波睡眠が特に大切ですし、
大人にとっても、アンチエイジングや神経細胞の修復などの点で、非常に重要です。
「徐波睡眠」は非常に深い眠りであるため、
起こされてもなかなか起きることが出来ないもの。
起きたとしても非常に不機嫌で、そのことに気が付かないほど
意識がもうろうとした状態になることもあります。
この徐波睡眠の段階で起きることは、熟睡を妨げられることになり、
翌日に疲労感や眠気が残ったり、「二度寝」の原因にもなるので、
出来るだけ避けるように気をつけましょう。
快適に目覚めるためには
入眠90分後、最初のレム睡眠は、2~3分しか持続しませんが、
最初の3時間を過ぎると、レム睡眠は徐々に長くなり、
睡眠周期が繰り返されるごとに、次のように伸びて行きます。
3回目(入眠後4時間30分経過)15分
4回目(入眠後6時間経過) 20分
5回目(入眠後7時間30分経過)30分
レム睡眠は、眠りが浅く、目覚めの準備段階なので、
この時に目が覚めるとスッキリ起きられます。
90分を1単位として、レム睡眠の間に起きられるように
目覚ましをセットするといいですね。
睡眠は長さだけでなく「質」が大切
ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルは約90分ですが、
多少の個人差はあるようです。
また、睡眠サイクルは「寝入ってから」の時間。
なかなか眠れずにいると、何時間寝たかもわからなくなってしまい
気持ちよく目覚めるタイミングを逃しがちですよね。
睡眠の質を確保するためには、
気持ちよく眠りにつける事が大切。
そのためには、昼間、適度に身体を動かすことも必要です。
また、お休みの直前には、
スマホやパソコンは控えるようにした方が良さそうですね。
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