甘茶

お茶といえば、日本人には緑茶がなじみ。ですが他にも様々な種類のお茶があり、その健康・美容効果に注目が集まっています。

その中でも、「甘茶(天茶)」は、文字通り「甘い」お茶

古くからお茶として親しまれている甘茶は、生薬としても知られています。そして、甘いだけでなく、健康・美容にも良い効能も様々。

そこで、甘茶とはどういうものなのか?、その効能や飲み方など、甘茶について紹介します。

甘茶とは?

甘茶(アマチャ)は、ユキノシタ科のガクアジサイの変種です。アマチャの若い葉を蒸して揉み、乾燥させたものも甘茶と言います。

甘茶は、お茶として飲むのはもちろんですが、他にも

  • 天然の甘味料として
  • 生薬として
  • 化粧品の材料として
  • 入浴剤として

日々の暮らしの中で様々な用途に用いられて来ました。

□甘茶(天茶)アマチャ製造法
https://youtu.be/lpORBrEXalM

甘茶の特徴

甘茶の最大の特徴は、何と言ってもその「甘さ」にあります。

甘茶の「甘さ」は、甘茶に含まれる成分「フィロズルチン」「イソフィロズルチン」に由来し、その甘さは砂糖の約400倍とも600~800倍とも言われます。

甘茶は、カフェインやタンニンを含まず、その上ノーカロリー。子どもからお年寄りまで安心して飲むことができる「やさしいお茶」なんですね。

ところで、甘茶に似た名前のお茶として、「甘茶蔓(アマチャズル)茶」がありますね。甘茶蔓茶も、健康茶として知られていますが、名前は似ていても甘茶とは別のものです。

甘茶の効能は?

甘茶のアップ
甘茶の効能としては、次のものが良く知られています。

甘味効果

甘茶の甘みは以下の効果があります。

  • 防腐効果や味をまろやかにする「塩なれ」効果
  • 医薬品の苦みを和らげる
  • ダイエットや糖尿病患者の療法に

サポニンの効果

甘茶にはサポニンが含まれていて以下の効果があります。

  • 中枢神経の鎮静作用による「心を落ち着かせる」効果
  • 内臓器官の働きを高める効果

甘茶メタノールエキスの効果

甘茶には、甘茶メタノールエキスという成分が含まれていて、次の効果があります。

  • 抗アレルギー作用
  • アンチエイジング効果(抗酸化作用)
  • 歯周病に効果(抗菌作用)
  • 口臭予防

甘茶メタノールエキスで最近特に注目されているのが、「抗アレルギー作用」。甘茶は、花粉症やアトピーに効果が期待できるとされ、その効果は、市販の薬にも匹敵すると言われています。

また、甘茶は飲むだけでなく、入浴剤として利用しても、アトピーに効果が期待できます。甘茶15g程度を鍋に入れて2~3分煮たてた後、浴槽に入れるといいですよ。

美容効果

甘茶には、保湿、柔軟、消炎効果があるので、化粧品の原料として、利用されています。

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甘茶の作り方

飲むと甘い甘茶ですが、甘茶の葉は、そのまま食べると「苦い」です。

甘茶の葉は、収穫された後天日干しにされ、その後発酵されます。甘茶の甘さは、発酵の力によってもたらされるものなんです。

甘茶をつくる

甘茶の飲み方

甘茶をおいしく飲むには、ポイントがあります。

まず、甘茶の茶葉の量は、緑茶などに比べて「少な目」にしましょう。分量としては、1リットルのお湯に対し2~3グラム程度ですね。

濃すぎる甘茶を飲むと嘔吐・吐き気などの中毒症状を起こすことがあるので気を付けましょうね。

次に、急須やマグカップに甘茶を入れたら、お湯を注いで2~3分待ち、その後、茶葉を引き上げます。茶葉は2~3回使うことが出来ますが、長時間煮詰めると、タンニンの苦みが出て来てしまうので注意しましょう。

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甘茶の健康・美容効果に注目

甘茶と言えば、「花祭り」で仏像にかけることで有名です。ただどちらかと言うと馴染みがなく、飲んだことはもちろん、見たことも無いという方も多いかもしれません。

今はドラッグストアに行くと、健康食品コーナーには色んなお茶が並んでいます。お茶は薬と違い、効き目が穏やかですし、天然由来の安心感もあって人気がありますね。

最近は、本当に健康志向が高まっていて、普段の暮らしで身体に良いものを積極的に取り入れようとされる方も増えています。

その中でも、美容やダイエットを気にする女性には、ノンカロリー・ノンカフェインの「甘茶」は魅力的なのではないでしょうか。ご自分に合ったお茶を探してみるのも楽しそうですね。

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