夏祭りの定番ともいえる金魚すくい。
子供から大人まで、みるとなぜかやりたくなってしまう定番の遊びですね。
端から見ていると、簡単にすくえるような気がしますが実際やってみるとこれがなかなか難しい。
「すくえないのはこの道具が破れやすすぎるからだ!」
何度そう思ったことでしょう・・・。
そして、そもそもこの道具は何と呼ぶのか?同時にそうも思ったこともありませんか?
ここでは、そんな道具の呼び名と、金魚すくいの歴史とたくさんすくうためのコツも交えながらお答えしていきたいと思います。
ポイポイ入れる?!ポイポイ捨てる?!だから「ポイ」?!
金魚をすくう道具のことを「ポイ」と呼びます。
「ポイ」という言葉自体は、「たばこのポイ捨て」などというように、動作を表す言葉、しかも、「軽い気持ちで捨てる」という意味を持った動作として用いられます。
実は「ポイ」の由来も同じ。
金魚すくいで破れたら、すぐに「ポイっと捨てる」から、「ポイ」。
なんとも、ひねりのないネーミング。
金魚をポイポイすくうから「ポイ」と名付けられたという説もあるようですが、
全国金魚すくい大会事務局では、「ポイッと捨てる」説を由来としている
そうです。
もっと、「へー!」と驚く意外な理由が欲しかったような・・・。
ところで、あなたが思い浮かべる「ポイ」は、プラスチックの枠に薄い紙が貼ってある物ではないですか?
実は「ポイ」には、もう一種類あります。
最近はあまり見かけなくなりましたが、もなかの皮でできた「ポイ」。
当然ですが、これは、紙以上に水に溶けやすいんですよね。
これで金魚すくいなんて厳しい・・・。
それに、水槽の中が、溶けたもなかだらけになってしまいます。
そんなこともあって、水槽が汚れない紙のポイが、段々と主流になっていったようです。
その、紙で出来た「ポイ」、全て同じに見えるかもしれませんが、強度が4段階に分かれています。
4号~7号まであり、数字が小さいほど強度が強く(紙が分厚く)なっています。

・4号・・・誰でも簡単にすくえてしまうほど分厚い紙なので、面白味に欠けるかもしれません。実際に露店で使われていることも少ないでしょう。
・5号・・・金魚すくいが初めての方におすすめ。
・6号・・・破れやすくなってくるので、経験者の方が楽しむには、ちょうど良いと言えます。
・7号・・・2枚組ティッシュを1枚に剥がしたくらいの薄さですから、かなり薄いです。
一般的な露店では、6号を使っていることが多いですが、お店によっては7号の場合もありますから、「何号のポイですか?」と、聞いてみるといいですよ。
5号を使っているお店を見つけたら、是非チャレンジしてみましょう!
金魚すくいはいつ始まったの?
金魚すくいについて語る前に、まず金魚は、一体いつどこで誕生し、どのように日本に根付いたのでしょう?
金魚の先祖は、約1700年前に、中国の長江で発見されました。
フナが突然変異してきれいな赤色になったもので、その後、きれいな色のフナ同士を掛け合わせていき、色んな種類の「金魚」が誕生してきたのです。
日本での金魚の品種は、日本観賞魚振興事業協同組合が、認定している物で、33種類にもなるそうですよ。
そんな金魚が日本へやって来たのは1502年。
室町時代の中頃です。
このころは、貴族のペットとして楽しまれていたようで、一般庶民がお目にかかれる物ではありませんでした。
江戸時代に入ると、金魚の養殖が始まります。
大量生産され、庶民の手にも届くようになりましたが、まだ観賞用でした。
江戸時代後期になって、ようやく金魚すくいが始まったと言われています。
今の金魚すくいとは違って、つかみ取りや網ですくう方法。
金魚は持ち帰ることは出来ず、すくうのを楽しむだけでした。
明治時代後期になると、すくった金魚の持ち帰りができるようになります。
なんとここで、「ポイ」が誕生するんですよ!
というのは、これまでのようにつかみ取りや網ですくう方法では、たくさんすくえてしまうため、商売にならなくなったわけです。
金魚をすくいにくくするために、考え出されたのが「ポイ」だったのですね。
初期のポイは針金で作った枠に和紙を貼り付けたもの。
使い捨てではなく、破れたら和紙を取り替えていました。
プラスチック製の「ポイ」が出始めるようになったのは、
昭和30年代に入ってからなんですって。
こうして、徐々に現代の金魚すくいのスタイルになってきました。
いつの時代も、金魚すくいは人々の興味を惹きつけるものなのですね。

金魚すくいはこんなに簡単!目からうろこの金魚すくい術!
金魚がすくえないのは、ポイがすぐ破れるからだ!と、ポイのせいにしてはいけませんよ!
金魚すくいのコツをつかめば、おもしろいほどポイポイすくえちゃう!
7号のポイにだって、チャレンジしてみたくなるかも?!
「金魚すくい塾」の塾長が、驚くほど簡単に金魚をすくう動画を紹介しましょう。
これを観たあなたは、今度の夏祭りで注目の的!
「金魚すくい塾 塾長が教える 金魚すくいのコツ 横バージョン」
知れば知るほどもっと楽しい金魚すくい!
いかがでしたか?
ただ金魚をすくうだけでも楽しいものですが、金魚すくいの歴史を知り、道具を知り、すくい方のコツを知ったことで、楽しみ方が変わるはず!
あなたが得た金魚すくい雑学を広めることも楽しみの一つにしてください!
次の夏が来るまで、待ちきれませんね!
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