
人の脳は、顔ではないのに逆三角形の3つの点があると人の顔と認識するプログラムがされています。
車のライト、コンセント、壁の染みなど、「これ顔に見えない?」と思ったことはありませんか?
これを「シミュラクラ現象」と言います。
声に出して言ってみましょう。
1回で言えましたか?(笑)
言いにくい言葉ですが、由来や語源、具体的にどういう物があるのかご紹介していきます。
調べても出て来ない!?「シミュラクラ」の由来
シミュラクラ(英:simulacrum)には「像」「幻影」「偽物」という意味があります。
シミュラクラ現象は3つの点が顔に見えてしまうことを表しています。
日本語に訳すと「類像現象」。
人間が生きていくうえで、3つの点が並んだものを「顔」といち早く認識することで、敵を早く発見することができる、という説が有力です。
「シミュラクラ」という言葉をインターネットで調べても、意味は出てきますが、由来や語源は出てきません。
一般的なところではあまり使われず、ごく限られた特定の場所で使われている言葉なのかもしれません。
じわじわと広がってきた言葉なんでしょうね。
どういうものがある?身近に顔がたくさん!
身近にシミュラクラ現象はたくさんありますので、どういうものがあるか、いくつか写真でご紹介します。
あなたには顔に見えますか?

コンセント
「ガーン」と言っているような顔にしか見えません。

パンジー
花というより顔にしか見えなくなってきました・・・

テントウムシ
背中にかわいい顔が!
でも虫の背中に顔があるのは気持ち悪いです・・・

空き缶
大きな口を開けて「わ!」

アロマポット
なんとも愛嬌のある顔です。
こうして見ると私たちが生活している場所にはあちこちに顔がありますね!
意識して探してみると、まわりにたくさんあるかもしれませんよ!
見られてるような気になってくるかも・・・
シミュラクラと似ている「パレイドリア効果」
シミュラクラ現象と似た現象に「パレイドリア効果」という現象があります。
これは「意味のない対象に知っている意味を当てはめてしまう」という錯覚で、木の幹が顔に見えたり、雲の形が動物や食べ物に見えたりするようなことを言います。
簡単に言うと、木の幹だとわかっているのに、雲だとわかっているのに別の物に見えてしまうというのがパレイドリア効果です。
3つの点が顔に見えるのが「シミュラクラ現象」、別の物を知っている物に当てはめて見てしまうのが「パレイドリア効果」です。
カフェで注文したカプチーノの泡がカエルに見える、などはパレイドリア効果ですね。
また録音した音楽を逆再生や速く、遅く再生するとメッセージに聞こえる、というのもパレイドリア効果です。
そういえばひと昔前、「逆再生したら幽霊の声が聞こえる」という曲が話題になりましたね。

イタリアの地図がブーツの形に見えるのは有名。
まさしくブーツです。
心霊写真はほとんどこのシミュラクラ現象とパレイドリア効果で説明がつくのではと言われています。
確かに「幽霊が写ってる!」と思って見ると、もうそうとしか思えません。
でも冷静にビビらずじっくり見てみると、模様が顔になっているだけ、ということがありそうですね。

なんでもない写真ですが、どこかに何か写ってませんか・・・
(写ってませんよ!)
顔に見えるのは人間の本能
赤ちゃんは、赤ちゃんの顔を見ているお母さんの目を隠すと泣いてしまうと言われています。
赤ちゃんは視力が低く、目と口で顔を判断しているので、目を隠してしまうと不安になり泣いてしまうんですね。
人間の本能ということがよくわかります。
あなたの家のコンセントも顔になってるかもしれませんよ!
顔に見えるおもしろい物があったらぜひ写真に撮ってみてくださいね。
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