「ピタヤ」って何のことだがわかりますか?
ピタヤと言うと聞き慣れないかもしれませんが、日本では「ドラゴンフルーツ」の名前でよく知られている南国フルーツのことです。
日本でも購入できますが、食べ方が分からないために購入をためらってしまう人もいるのではないでしょうか。
そんな皆さんを後押ししたく今回は
- 切り方
- 種類
- 味
- 原産地
- 栄養
- レシピ
など、ピタヤ情報盛りだくさんでご紹介しますよ!
基本の切り方・剥き方とは?
まずはピタヤの切り方をご紹介。
実はピタヤの皮は柔らかいので皮ごといきなり縦半分に切って、そのままスプーンですくって食べられます。皮が分厚くなったキウイのようですね。
さらに半分に切って4等分にすると、両端から簡単に皮を剥くことができるんです!
次の動画も参考にしてみてくださいね。
□栄養満点!女性には特に嬉しい夏のスーパーフード「ドラゴンフルーツ」の切り方と食べ比べ!
ピタヤの特徴とは?
まずはピタヤ(ドラゴンフルーツ)がどんな果物なのか見てみましょう。誤解されがちな味についても説明します。
種類と味
日本で流通しているのは、皮が鮮やかな濃いピンク色で果肉が白色の「ホワイトピタヤ」が主流です。他にも果肉が赤色の「レッドピタヤ」、ピンク色の「ピンクピタヤ」、皮が黄色の「イエローピタヤ」などが存在します。
販売される際には色で大別されていますが、品種としては20種類以上あると言われています。
それぞれ味も異なり、ホワイトピタヤはほのかな甘みとさわやかな酸味、レッドピタヤはホワイトピタヤよりも甘味があり、イエローピタヤはさらに甘く酸味が少ない、ピンクピタヤは最も甘いのが特色です。
甘味の強さで並べるというとこんな感じでしょうか。
ホワイトピタヤ < レッドピタヤ < イエローピタヤ < ピンクピタヤ
インパクトの強い見た目に反して、味はとてもあっさりしています。冷たいと甘さを感じにくいので、食べる際にはあまり冷やし過ぎない方が良いでしょう。
果肉の中に無数に散らばっている黒ゴマのような小さな種はそのまま食べることができ、果肉のジューシーでサクサクとした食感と種のプチプチした食感を楽しめます。
原産地と名前
ピタヤ(英語:pitaya)はスペイン語の「pitahaya」に由来する名称で、中南米原産のサンカクサボテン類の果実の総称です。
日本では果肉だけを食用にしますが、現地ではつぼみや葉肉も食用にされている大型のサボテンです。
生育に適したベトナムやマレーシアなどの東南アジア、台湾や中国南部などでも栽培が広がり、人気のトロピカルフルーツになりました。ピタヤの別称「ドラゴンフルーツ」という呼び方は、ベトナムから輸出される際に中国語表記の「火竜果」から英訳した商品名です。
購入場所と甘さの関係
日本でピタヤを購入して食べた人の中には「味が薄い」と感じた人も多いかもしれません。それは、日本で流通しているピタヤはほぼ海外から輸入されたもので、ピタヤが追熟しない果物であることが原因です。
収穫後に完熟させることを追熟といい、バナナなどの輸入果物は未熟な状態で収穫され、日本の店頭に並ぶ頃に食べ頃になります。
ピタヤも日持ちの関係で未熟なうちに収穫され日本に輸入されますが、収穫後に甘さが増すことがないので、現地で樹上完熟後に収穫されたピタヤと比べると糖度が低いのです。
日本では6月から11月頃に、デパートや一部のスーパー、青果店にピタヤが出回ります。沖縄や鹿児島でも栽培されているので、国内産の樹上完熟させたピタヤに出会えれば、本来の甘さを味わうことができるでしょう。
特に沖縄で新しく品種改良された「ちゅらみやらび」は大玉で糖度も高く、贈答用としても人気があります。
ピタヤの栄養・効能とは?
欧米でスーパーフードとして注目を集めているピタヤには、さまざまな栄養素が含まれています。さっぱりとした味のピタヤは、食欲がない夏場の栄養補給源としてもたぴったりです。
むくみ解消・夏バテ予防
ピタヤには特にカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、むくみや高血圧の予防に効果があります。
また、カリウムは神経伝達や筋肉収縮などにも関わり、不足すると夏バテの症状が現れます。普段の食生活で不足することはありませんが、夏場は汗や尿と共に失われやすいため、意識して摂取したいミネラルです。果物の中ではエネルギー代謝に関わるビタミンB群も多く含まれているので、それらの相乗効果により夏バテ防止に役立ちます。
貧血予防
ピタヤには葉酸も多く含まれています。胎児の正常な成長に必要な成分として有名な葉酸は、「造血ビタミン」とも言われ血液を作るのに欠かせない栄養素です。
便秘解消
ピタヤは可食部100gあたり1.9gの食物繊維が含まれています。また、黒ゴマのような種にも整腸作用があると言われており、お通じ改善が期待できます。
抗酸化作用(レッドピタヤ)
レッドピタヤの鮮やかな果肉の色は、ベタシアニンと呼ばれる色素によるものです。強力な抗酸化作用をもつポリフェノールの一種であり、ピタヤがスーパーフードとして注目される大きな理由です。癌や生活習慣病の予防、アンチエイジングに効果が期待されています。
染色料としても使用されており、衣服に着くと落ちにくいので注意してください。
ピタヤの選び方・食べ方
なるべくおいしいピタヤを選びたいですよね。輸入物で甘さがあまりなくても、少しアレンジすればおいしく食べることができます。
選び方・価格
ピタヤは追熟しないのでなるべく新鮮なものを選び、早めに食べるようにしましょう。皮がしなびておらず張りがあるもの、大きくてずっしりとした重さがあるものを選びます。
ピタヤの価格は輸入物だと1玉400円前後、国内産であれば1玉1000円ほどです。品種によってはもっと高価なものもあります。
生育に農薬や化学肥料の必要がないので、その点は安心です。
アレンジ①:ヨーグルトやサラダにトッピング
カットしたピタヤをヨーグルトやサラダにトッピングして。
シンプルなヨーグルトやグリーンサラダにさわやかな甘みと彩り、サクサクとした食感を加えることができます。
アレンジ②:スムージー
ミキサーにかけてスムージーに。
バナナやオレンジなど他のフルーツと組み合わせると甘さをプラスすることができます。
アレンジ③:ピタヤボウル
アサイーボウルが海外でブームとなり、次いでピタヤボウルが登場しました。ピタヤボウルには通常レッドピタヤを使用します。スムージーにしたピタヤにお好みのシリアルやフルーツをトッピングすれば、朝食にも良い美容食の完成です。
加工品をうまく利用する
生のピタヤを購入できない場合は、カットやピューレにして冷凍したもの、パウダーなど、より手軽に利用できるよう加工された商品も販売されています。現地で熟したものを加工してあるので、甘さも期待できます。
レッドピタヤも加工品であれば入手しやすいので、スムージーやピタヤボウルにする場合はそちらを利用すると便利でしょう。ネットショップであれば豊富な品揃えの中から選ぶことができます。
もっと知ってほしいピタヤのこと
ドラゴンフルーツことピタヤについて紹介しましたが、いかがでしたか?
栄養豊富で、健康・美容のためにももっと取り入れたいピタヤですが、選び方・食べ方には少しコツが必要でした。この機会にピタヤのことをきちんと知って、今後ピタヤのおいしさを楽しみ、健康にも役立ててもらえればと思います。
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ネットショップなら完熟したピタヤを出荷する農家さんも見つかりますよ。沖縄から出荷の季節ものですので販売期間を確認してから注文したいですね。
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