手軽に食べられるハンバーガーや牛丼は「ファストフード」と呼びますが、無性に食べたくなることってありますよね?
ファストフード店の料理は注文すればすぐ食べられますし、チェーン店であれば同じ味なので安心感もありますよね。
そんな「ファストフード」という言葉は、どんな意味があるのでしょうか?以前は「ファーストフード」と呼んでいたような気がしますが、今は呼び方が違う理由も気になるところです。
そこで、
- ファストフードの意味
- ファストフードとファーストフードの違い
- ファストフードの反対語
- 代表的なファストフードチェーン店といえば?
…といった内容でお伝えしていきますので、参考にしてくださいね!
ファストフードの意味とは?
ファストは早い

ファストフードはアメリカで生まれた料理の提供方法で、「Fast food」と書きます。
「Fast」は「早い・高速」という意味。そこからすぐ作れて(準備できて)、すぐ食べられる料理のことを指しています。またすぐ食べられる料理を提供するお店のことを、「ファストフード店」と呼んでいますね。
アメリカでは手軽に食べられるハンバーガーが人気で、より早く提供されることが求められました。そこで工場である程度まで作った食品を大量生産し、どのお店でも加熱するだけで提供できるようにしました。
その結果、いつでも同じ味の料理が手頃な価格で食べられる、「ファストフード」が誕生したんですね。
□テイスティムービー ビッグマック
https://youtu.be/NHIjsJQd8kc
*ハンバーグも工場で作られていますので、お店で焼いてパンに挟むだけですぐ出せるんですよ!
寿司もファストフードだった
アメリカ生まれのファストフードが日本に上陸したのは、1970年代に入ってから。全国で見かけるマクドナルド・ケンタッキーフライドチキン(KFC)やミスタードーナツも、1970年以降に日本に登場しました。
実は江戸時代にも、「ファストフード」は存在していました。それは寿司・天ぷら・そば・おでんで、屋台ですぐに食べられる手頃な価格の料理として人気だったんです。
お祭りの屋台で食べられる串焼きやお好み焼きも、すぐ食べられるという点ではファストフードと言えますね。
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ファーストフードとの違いは?
英語のつづりが違う

ファストフードですが、年代によってはファーストフードと呼んでいたという方も多いのではないでしょうか?
ファーストフードと呼んでいた理由は、
- 「fast」の発音が「ファースト」とも聞こえた
- 「ファスト」よりも「ファースト」という単語のほうが馴染み深かった
- 日本にファストフードが上陸した当時「ファーストフード」と言っていた
ことなどが関係しています。
発音だけなら「ファスト」でも「ファースト」でも、間違いではありません。
ただし本来は「ファストフード(Fast food)」であり、「ファーストフード(First food)」ではありません。「ファースト(First)」の意味は「一番最初に」ですので、意味が違う点も注意したいですね。
現在ではテレビ・新聞・雑誌では、「ファストフード」という表記・発音で統一されています。一方でファストフード店の業界団体「日本フードサービス協会」は、「ファーストフード」の表記を使用しています。
ファストフードの反対語は?
スローフード
ファストフードの反対語として、スローフード(slow food)があります。
スローフードはファストフードを見直すために、イタリアのジャーナリストであった「カルロ・ペトリーニ」という人が1986年に考え出したもの。地元の食材を使って地元の伝統料理を作り、ゆっくりと食事を楽しむと提案しているんです。
フローフードが生まれるきっかけとなった一つに、1980年半ばにローマ・スペイン広場前で開店したマクドナルドがあります。
イタリアでは、アメリカ文化であるファストフードが入ることで、イタリアの食文化に影響があるのではないかと不安視されました。そこで地域の食文化を大切にしようという動きが、スローフードの運動につながったと言われています。
代表的なファストフードチェーン店と言えば?
日本でチェーン展開している、ファストフード店はたくさんありますが、代表的なファストフード店と言えば、次の店があげられますね。
ハンバーガーチェーン店
日本でファストフード店といえば、マクドナルドに代表される「ハンバーガーショップ」ではないでしょうか。
マクドナルド以外にも、モスバーガー、ロッテリア、バーガーキングは有名ですね。他にも、サブウェイ、ファーストキッチン、フレッシュネスバーガー、ドムドムバーガーも知られています。ケンタッキーフライドチキンも、チキンがメニューの中心ですが、ハンバーガーも主力メニューの一つですね。
また、ハンバーガー店はアメリカから上陸したショップが多いですが、モスバーガーとフレッシュネスバーガーは日本発で、特に女性ファンが多いハンバーガーチェーンですね。

ちなみに、マクドナルドは1971年にアメリカから日本に上陸しました。実は前年の1970年に日本生まれのハンバーガーチェーンとして、「ドムドムバーガー」が誕生しています。そのためマクドナルドは、日本初のファストフード店ではないんですね。
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牛丼チェーン店
日本独自のファストフードといえば、吉野家を始めとした牛丼屋も欠かせません。吉野家以外にも、すき家、松屋、なか卯、東京チカラめしは有名な牛丼チェーンですね。
吉野家をはじめ、最近では牛丼以外にも定食など豊富なメニューを揃えているところが多くなりました。いずれにしても、安くてすぐ食べられるとあって人気ですね。

うどん・立ち食いそば屋のチェーン店
手軽に早く食べられる、全国チェーンのうどん店もファストフードと言えるでしょう。はなまるうどん・丸亀製麺は、価格も手頃で、メニューやトッピングも豊富にあり、人気のうどん店ですね。

同じく、早い!ということで、立ち食いそば屋もファストフード店と言えます。関東中心ですが、ゆで太郎、名代富士そば、小緒そばが有名ですし、関西では、駅そばの阪急そば(※)、南海そばが知られていますね。
※阪急そばは、2019年4月から若菜そばに変わりました。

ファストフードは早くて便利
料理が苦手な方にとって、すぐに温かい料理が食べられるファストフードは嬉しい存在です。どこでも同じ味が食べられるのも、お店を選ぶ時に悩まなくて便利ですよね。
アメリカ生まれのファストフードですが、実は江戸時代のお寿司もすぐに食べられるファストフードでした。現在ではハンバーガー・ピザ・牛丼・立ち食いそば・ドーナツなど、ファストフードは様々な形で生活に溶け込んでいます。
注文したら早く作ってもらえて、すぐに食べられる店ということであれば、様々なファストフード店を街角で見かけるのではないでしょうか。
毎日ファストフードばかり食べるのは考えものですが、忙しい時の食事や、手軽に美味しいものを食べたい時には、ファストフードを上手に活用したいですね。
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