「エアロビック」というスポーツがあるのをご存じですか?
エクササイズのエアロビでしょ?って思いますよね?
あまり知られていませんが、エアロビックというスポーツがあるのです。
今回はエアロビックがどういうものなのか、説明していきたいと思います。
「エアロビクス」と「エアロビック」の違い

エアロビクスというのは、エアロビック・エクササイズのことで、80年代に、アメリカのケネス・クーパー博士によって開発された音楽に合わせたダンス形式の有酸素運動です。
レオタードを着た人たちが踊っているイメージがありますね。
元々は宇宙飛行士の心肺機能向上のために作られたプログラムだったようです。
エアロビックは、エアロビクスから派生し競技として発展したスポーツです。
健康のための運動は「エアロビクス」、スポーツとしては「エアロビック」ということですね。
どういう種目があるの?

競技には公式競技と、普及を目的としたチーム競技、フライト競技があります。
部門には、
・シングル-男女別に個人種目
・ミックスペア-男女のペア種目
・トリオ-男女問わず3人で行う種目
・グループ-男女問わず5人で行う種目
・エアロビックダンス-男女問わず4~8名で行う種目
・エンジョイチーム-男女問わず3~10名程度で行う種目
・フライト-オープンエクササイズ形式で行う個人種目
があり、年齢では、11~13才がユース1、14~16才がユース2、17才以上がシニア、となっています。
7.0m四方と10m四方の競技エリアを使用し、競技時間1分20秒、1分15秒でエアロビック動作や、難易度別の動作を組み合わせた演技を行います。
審査員が「難度(評価点)」「実施(10点満点)」「芸術(10点満点)」の観点から採点し、その総合点が高い選手が上位となります。
イメージは新体操に近いかもしれません。
■2019全日本エアロビ選手権ミックスペア
この動画を見ていただいたらわかりますが、新体操のようなチアリーディングのような、でもやっぱり動きはエアロビクス!という感じですね(^^)
とても激しいです!エクササイズのエアロビクスとは全然違います!
どれくらいの人がやってるの?

エアロビックは、アメリカの「ランナーズ・ワールド」誌発行人のロバート・アンダーソン氏がフィットネスとは一線を画した競技スタイルを考案し、カリフォルニア州マウント・ビューで初の競技会を開催しました。
現在は世界50ヶ国以上で行われており、オリンピック種目を目指すほどになっています。
日本では盛んに行われていた!
実は日本ではエアロビックが盛んに行われています。
1984(昭和59)年に「第1回全日本エアロビック選手権大会」が開催され、さらに1990(平成2)年には「スズキワールドカップ世界エアロビック選手権大会」が開催されています。
今では、「スズキジャパンカップ」「スズキワールドカップ」を頂点として、ユースの「JOCジュニアオリンピックカップ」、「スポーツエアロビック」「学生選手権大会」「登録クラブ選手権大会」などたくさんの大会が行われています。
2018年の世界大会では、男子シングルス、女子シングルス部門において日本人選手が優勝しています!
日本で活躍されている方がたくさんいるのですね!
日本エアロビック連盟という組織があり、選手の育成強化、コーチや審判員の指導力向上や審判技術の向上を目指しています。
競技会の日程も載っていますので、一度見に行ってみたい、という方はチェックしてみてください。
やってみたい、という方は、地域のクラブを探してみましょう。
おそらく学校の部活でやっているところはないと思いますので、クラブに入って発表会や競技会に出ることが選手として活躍していくスタートになると思います。
生涯エアロビック
エアロビックは道具も必要なく、子どもから高齢者まで男女問わず楽しめる参加型のスポーツです。
健康づくりや美容目的など日常的に行える運動として多くの方が取り組んでいます。
高齢者の方向けのプログラム「スローエアロビック」など、生涯スポーツとしてだれでも気軽にできるスポーツなのです。
エアロビックに注目してみよう!
あまり知られていなかった「エアロビック」ですが、いずれオリンピックの種目になる時がくるかもしれません。
何か始めたいけどどれもピンとこない、と思っていた方、近くにエアロビック教室があれば始めてみてはどうでしょうか?
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