
コーフボールをご存じですか?
日本での競技人口は少なく、馴染みの薄いスポーツですが、バスケットボールを元に作られたスポーツでルールも良く似ています。また、男女の力の差が出ないようなルール設計になっていて、初めての方でも理解しやすく、楽しみやすいスポーツになっているんですね。
今回はコーフボールについて
・コーフボールのルール
・世界のコーフボールの普及や盛んな国
・日本のコーフボール普及や大会への参加方法
をご紹介したいと思います。
コーフボールのルール
はじめてコーフボールに触れる方向けに"コーフボールをはじめよう!"を作って頂きました。
三陸フレスコボールコミュニティのパンフを見て、これだ!と思い、橋詰さん(@yuto_hashizume )に色々とディレクション頂きました!ありがとうございます。
パンフも作成中、どこか置いて頂けたら嬉しいなと。 pic.twitter.com/wtgaBWM92x
— Morito⛅ (@no_von) September 8, 2020
コーフボールのルールはバスケットボールと似た部分が多いです。バスケットボールは小中高の授業で経験し、ルールについてある程度は知っている人も多いのではないでしょうか。つまり、コーフボールのルールを理解する土台はすでにできていると思います。
ここでは分かりやすく、バスケットボールのルールと比べながらコーフボールのルールを解説します。
世界でも珍しい!?男女混合チームが大原則!
コーフボールの大きな特徴として男女混合チームが大原則です。男子チーム、女子チームと別れるのではなく、1チーム8人で男子4人、女子4人の構成となります。男子5人、女子3人など男女の比率が異なるチーム構成は認められません。
また、相手チームもマークも異性をマークするのは禁止です。男子選手には男子選手が、女子選手には女子選手がマークしなければなりません。男女の力の差が反映しにくいルール設計と言えるでしょう。
試合時間は前半30分、後半30分で行われます。
接触を限りなく抑えた安全なルール
バスケットボールは激しいコンタクトが魅力の一つですが、コーフボールはプレー中の接触に厳しいスポーツです。
・ドリブル禁止
・人の持っているボールを取るのは禁止
・ディフェンスが近くにいる時はシュート禁止
確かに接触プレーのリスクは少ないですね。相手に触れるだけで反則となるケースもあります。ボールをゴールに運ぶにはドリブルはできませんので、パスを多用する必要があります。ここでも接触プレーはもちろんですが、男女の体力差が出にくいルール設定となっている事が分かります。
シュートはどこからでもOK!!
バスケットボールだと、ゴールの裏側(踏み切り足がコート外に出ている)からのシュートは認められませんが、コーフボールは360度どの角度からシュートをしてもOKです。コーフボールのゴールは、運動会の玉入れのような形になっており、どの角度からでもシュートを打つことが可能です。
ただし、バスケットボールではシュートを打つ位置によって得点が異なりますが、コーフボールはどこからシュートを打っても1点で統一されています。
コーフボールのルールのまとめ
【簡単解説】コーフボールの7ルール
・男女混合チームであること
・選手のマークは異性は不可
・ドリブルは禁止
・シュートはどこからでもOK、ただし全て得点は1点
・接触は禁止
・ディフェンスが近くにいる時はシュート禁止
大きく分けて以上になります。
コーフボールのルールを改めて確認すると、安全性が確保され、男女が同じコートで手加減なしで競い合えるよう、ルールが徹底されていることが分かります。
ドリブルが禁止ですから、パスを多用することでチームワークもより重要になるでしょうし、パスだけで相手ゴールに迫る訳ですから、運動量も必要になってきます。
また、男性としては、女性に対して乱暴なパス、無茶なパスは出せません。“紳士のスポーツ”と言いつつ激しいプレーが公然になっているスポーツもある中、コーフボールこそ“真の紳士のスポーツ”といえるでしょう。
【欧州vsアジアどっちが強い?】
発祥国オランダが絶対王者のコーフボール。近年、2位の座をめぐりベルギーと台湾が熾烈な争いを繰り広げています。エリア別で見ると、アジアもそこそこ強いコーフボール界です。#日本も16位まで上がってきてます pic.twitter.com/FmcBWGOWe0
— 名古屋ウィローズ/コーフボールクラブ (@korfballclubna1) December 12, 2020
世界のコーフボール普及
コーフボールの世界での普及は約70ヵ国でメジャースポーツとして認知されて、1902年にオランダで考案された比較的新しいスポーツです。「コーフ」はオランダ語で「カゴ」を意味します。
1900年代前半にはオリンピック競技になった事もあり、1978年からは4年に1度、世界選手権が開催されています。
コーフボールが盛んな国は発祥国のオランダで同国にはコーフボールのプロリーグも存在します。世界選手権は直近の2019年大会を合わせてオランダが圧倒的な強さを見せていて、過去11大会中、10回の優勝を誇ります。
日本のコーフボールの普及

日本でのコーフボールの普及は1991年に日本コーフボール協会が設立されました。しかし、現在の日本のコーフボール競技人口は250人前後で、決して普及が進んでいるとは言えません。
プロリーグの存在はありませんが、コーフボール日本選手権など公式戦は行われています。尚、海外へ代表チームも派遣も行われており、直近では2019年南アメリカで行われた世界選手権に日本代表は予選を勝ち抜き16年振りの出場を果たしました。そして史上初の勝利を含め、ベスト16入りの活躍を見せています。
大会はあるの!?参加方法は!?
日本におけるコーフボールの大会は公式戦としてコーフボール協会が主催する日本選手権があります。2019年は6チームが参加して行われています。
コーフボール協会に正式加盟しているチームは全国に6チーム、その他未加盟チームも存在します。ちなみに岡山県が国内でコーフボール普及に力を入れており、日本国内では唯一複数のコーフボールチームを有しています。
大会に参加するには
・チームを結成する
・既存チームに入る
の二つの選択肢があります。チームを結成し、公式戦に出場するにはコーフボール協会の加盟が必要となります。ただ場所や人数の確保、コーフボール協会加入の条件等、一からチームを結成することは簡単ではありません。しかし、自分のチームを結成して全国大会に出場することは、他競技に比べてハードルが低いことは事実です。
次に既存のチームに所属する方法です。この方法が、最も手早く試合に出場できるでしょう。
既存チームはコーフボール協会HPに紹介されています。各チームもSNSを利用してチーム紹介をしていますので、問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ
コーフボールは男女の力・体力差を反映されないようにルール設計がされた、世界でも唯一の男女混合を原則としたスポーツです。
また接触プレーも禁止とされ、安全面にも考慮されたスポーツでもあり、老若男女が楽しめるスポーツでもあるんですね。
良いところが詰まったコーフボール、年々普及も進んでいるようですし、遠くない将来、メジャースポーツの仲間入りをしている可能性もありますね!
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