スポールブール1

ポールブールってスポーツご存じですか!?中々耳にすることのないスポーツだと思います。

ではペタンクはご存じですか!?これも普段接することのないスポーツですね。

では、カーリングはどうでしょう!?オリンピックで一気に知名度を上げたスポーツですが、これらはスポールブールから波及してできたスポーツと言われています

今回はスポールブールについて

・スポールブールのルールを簡単解説!

・スポールブールの歴史や発祥国を知る!

・日本のスポールブール普及や始め方!

をご紹介していきます。

時間にして7分あれば読める記事ですので、スポールブールについての認識を深めていきましょう!もしかするとスポールブールでオリンピック選手になれる可能性があるかも!?

スポールブールのルール

スポールブールのルールについて解説します。結論から言えば、スポールブールのルールは

非常に”シンプル”です。

約1キロのボールを投げ、目標球を突き飛ばす、これが基本です。玉を投げることを「ティール」、ボールを転がすことを「ポワンテ」といいます。

またスポールブールは6つのカテゴリーに分かれています。体操競技が床や鉄棒、跳馬などに分かれていると考えればイメージしやすいでしょう。その6つのカテゴリーを紹介します。

■#2【スポールブール】日本代表チームinカサブランカ大会

【スポールブール】プログレッシブ

スポールブール競技の”花形”といわれる種目です。プログレッシブは1人で5分間走りながらボールを12~17m先の目標球に向かって投げ続け、その当てた回数を競う種目です。目標球は当てるごとに位置が変化します。

5分間走り続ける持久力と、ペース配分、そして正確にボールを投げ続けられる安定感が求められます。世界のトップクラスは5分間で40球以上当て、命中率は9割以上です。

【スポールブール】ラビット

ラピットは2人ペアで行われ、基本的なルールはプログレッシブと同じです。ペアは1人4球投げるごとに交代します。プログレッシブと異なり目標球の位置は変化せず常に同じ場所に置かれます。

プログレッシブよりもさらに速い動きの中で行われるためスピード感のある種目となっています。

【スポールブール】プレジョン

プレシジョンは11通りにターゲットボールが置かれ、それをティールする種目です。ターゲットボールの位置は1球投げるごとに変化し同じ場所に置かれることはありません。ターゲットの難易度によって点数が異なります。

ターゲットボールによっては障害ボールが置かれることもあるため高いティール精度と集中力が求められます。

【スポールブール】シングル

シングルは1vs1、1人4球ずつの持ち球を使って相手よりどれだけ目標球にボールを寄せられるかを競う種目です。相手の球より目標球に近づいていた分がそのまま得点になります。

ボールを寄せるにはポワンテを多用しますが、状況によっては相手のボールをティールして弾くことも出来ます。どちらかが13点取るまでこれを繰り返します。

【スポールブール】ダブルス

ダブルスは2vs2、1人3球ずつの持ち球であること以外、ルールはシングルと同じです。ペアで行うためポワンテとティールの役割分担が出来ることが特徴です。また人数を増やしてトリプルス、フォワーズとして競技を行うことも可能となっています

【スポールブール】コンビネ

コンビネはシングルをよりシンプルにしたもので回ごとにポワンテをするか、ティールをするかにはっきりと分かれます。

持ち球は1人4球、始めにどちらかがポワンテかティールかを選択しその選択した方で4球プレーを行います。ポワンテは70cmの円の中にボールがおさまれば、ティールは円の中におさまっているボールを円外に弾き飛ばすことで得点となります。

ポワンテかティールかはその回が終わるごとに入れ替わります。これらを8回繰り返し最終的な得点を競います。

ルールまとめ

ルールとして複雑でないことが分かると思います。ただカテゴリーごとに体力勝負になるものもありますが、総じて投げるボールの正確性、そのための集中力が求められ、老若男女が親しめるスポーツといえるでしょう。

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スポールブールの歴史や発祥国は!?

スポールボール2

スポールブールの原型は今から約5000年前まで遡るとされ、世界最古の球技といわれています。古代ギリシャや古代エジプトの文献にも見られ、中世フランスではスポールブールの人気が高まり過ぎ、当時の国王が”ブール禁止令”を出したと伝わっています。

現在のスポールブールの形になったのがフランスで、1850年に世界で初のスポールブールのクラブが設立されました。2024年のパリオリンピックの追加種目候補にも残るほど、欧州でスポールブールの人気は高いです。

世界大会も男女ともに2年に一度開催されており、ジュニアの世界大会も開催されています。世界大会は50ヵ国近くが参加し、フランスやイタリアが強豪国として知られています。

ちなみに「スポール」とはスポーツの意味、「ブール」はボールの意味で、いずれもフランス語なんですね。

日本での普及、始め方は!?

スポールボール3

スポールブールの日本での普及は遅れており、2021年12月時点で競技人口は30人~50人といわれており決して多いとは言えません。一方、日本代表を世界選手権に派遣し、男子は13回連続、女子は過去4回、ジュニア大会も過去6回出場しています。日本選手権も開催されています。

スポールブールを始めるには!?

日本スポールブール連盟の公式HP(http://boules.jp/)に加入クラブが紹介されています。

現在では全国に10クラブが存在しています。近くにクラブがあれば、問い合わせるのがスポールブールを始める近道でしょう。

スポールブールは広い場所を必要とはしません。それこそ、公園で楽しむことも可能です。

必要とする道具も多くはありませんので、一度、友人や家族と試してみるのも一考です。

目指せ!!日本代表!!

スポールブールの日本の競技人口は30~50人です。そしてスポールブールは6つのカテゴリーに分かれていることもご紹介しました。

カテゴリーによってはブログレッシブのように体力が必要なものもあり、年齢的な要素もあるでしょうが、シングルやコンビネといった体力は必要なく、正確性が求められる種目もあります。自分に合ったカテゴリーを選択できますので、年齢関係なく活躍できるスポーツです。

そして競技人口が少ないことで、日本代表入りも夢ではありません。特に日本のスポールブールの男女比は男9:女1と言われていますので、女性にはより大きなチャンスがあると言えるでしょう。

まとめ

日本ではまだマイナースポーツのスポールブール、しかしその歴史は古く、欧州では人気のスポーツで将来のオリンピック競技になる可能性もあります

日本は競技人口が少なく、カテゴリーによって求められる能力も異なりますので、もしかするとオリンピック代表選手になれる可能性も秘めています。

広い場所も要さず、お金もかからない、年齢に問わず楽しめる、スポールブールは魅力が詰まったスポーツです。一度、試してみては如何でしょうか。