
警察、それは犯罪を取り締まる善良な市民の味方。
しかし、何度か“裏金”についてニュースになった事もありましたね。政治の世界では日常茶飯事なのでしょうか?
物事を深堀りすれば、そこには何かしらの“闇”が存在します。
これはネットの世界にも言える事で、むしろ我々が普段接している部分より深い“闇”が広がっている世界といえるんです。
今回はそのネット闇、通称ダークウェブについて
・ダークウェブとクリアウェブの違い
・存在理由
・利用方法
・違法性
などをご紹介しますよ。
ダークウェブとクリアウェブの違い
“氷山の一角”という言葉は、我々が見る事の出来る氷山は全体の1割にしか過ぎず、つまり残り9割は見る事が出来ないという意味です。
実は、これとネットの世界は同じと言われているんですよ。
クリアウェブ
我々が普段見る事ができる1割の部分をクリアウェブまたはサーフェスウェブと呼ばれます。もはや普段の生活においてネットは必要不可欠なものと言えるでしょう。
例えば
旅行会社の検索をして
↓
宿の検索を行い
↓
旅行先の観光地の検索をさらにして
といったように、例を上げれば切りがありませんが何をするにもスマホやPC一つで検索し情報を得る事が可能ですよね。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索し、一般のWebブラウザで閲覧できる、これをクリアウェブ、またはサーフェスウエブと呼びます。
ディープウェブ
では普段閲覧できない9割の部分をダークウェブと呼ぶのか?と言われると答えはNO!
ディープウェブ(深層ウェブ)と呼びます。
ディープウェブとは一般的なChromeやInternet Explorer、SafariなどのWebブラウザで閲覧自体は可能だが、検索を回避するように設定されているため、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでは見つけることができないWebサイトのことを指します。
怪しいサイトの事かな!?と思いますが、決してそうではなく、ログインを要する会員サイトも該当します。つまり普段我々も接している可能性があるという事です。
ダークウェブ
ディープウェブの中で特に機密性、匿名性が高いものをダークウェブと呼びます。ですからダークウェブはディープウェブのカテゴリに入っていると考えて下さい。
ダークウェブとはGoogleやYahoo!などの検索エンジンで見つけることができないだけでなく、閲覧も一般的なChromeやInternet Explorer、SafariなどのWebブラウザでは不可能であり、専用ツールを必要とするWebサイト。を指します。
尚、ダークウェブはその性質からも連想できますが、犯罪の温床になっている現状があります。
まとめると
■クリアウェブ(サーフェスウェブ)
検索エンジンや一般のWEBブラウザで閲覧OK
■ディープウェブ(深層ウェブ)
検索エンジンでの検索NG、一般のWEBブラウザで閲覧OK
■ダークウェブ
検索エンジンでも一般のWEBブラウザでも閲覧NG
こんな感じになりますね。
ダークウェブの存在理由
ダークという言葉だけでネガティブなイメージがありますが、それは間違いではなく実際に闇サイトやアンダーグラウンド・マーケットなど犯罪の温床になっています。
しかし、ダークウェブが誕生した理由は、何も犯罪に活用しようとしたものではなく、米軍が諜報活動に利用する為に生まれたものです。
独裁国家の反体制派や内部告発者、またジャーナリストなどが身の安全の為に匿名性を維持したまま通信できる“場”として活用され、今でも言論の自由が制限されている国で情報を自由にやり取りする為に役立っています。
また大企業や政府に属し、医療記録、政府報告書、財務記録など公に出来ない情報も悪用されないようにダークウェブで保護されています。
ダークウェブって誰でも利用できるの?
ダークウェブは検索エンジン、ブラウザでの閲覧は不可能で、専用ツールを必要とするWEBサイトです。裏を返せば専用ツールがあれば、誰でも閲覧可能ということです。
普段私たちが閲覧しているWEBサイトが全体のおよそ1割と言うのであれば、ダークウェブの量も察する事が出来るかもしれません。そして私たちもそのダークウェブの一部を垣間見る事は可能なのです。
例えば、Tor(トーア)なんて有名ですね。Torブラウザをダウンロードすれば、簡単にダークウェブを覗くことができます。スマホでも閲覧可能ですよ。
ご興味がある方は、下記のTorブラウザについての動画をご覧ください。
■【本当に実在する】ダークウエブの真実【インターネットの裏の世界】
※7:58の闇のAmazon解体とその後のくだりは面白いですよ
ダークウェブを利用すると逮捕??

普通に車を運転していて逮捕される事はないですよね?
しかし、免許がないのに車に乗る、お酒を飲んで車に乗る、車に乗って人を傷つける等々で逮捕はあります。
結論から言えば、ダークウェブも見るだけで逮捕される事はありません。しかし当たり前ですが、ダークウェブ上で犯罪行為をしてしまえば逮捕です。また警察も日々サイバーパトロールで警戒していますので、何もしていなくても、頻繁にダークウェブを覗いていると疑われる可能性もあります。
ダークウェブでは様々な犯罪行為が成されており、個人情報の売買、武器・麻薬の売買、人身売買と行われている犯罪行為は数知れず。幾つかニュースになった事例を紹介します。
Silk Road(シルクロード)摘発
2013年米国でSilk Roadというダークウェブサイトを運営していた男が逮捕されました。このサイトは麻薬売買を主としており、何と会員登録数が約95万人!日本でもニュースになりました。また売買にはビットコインが使われていた事も話題になりました。
米Yahoo!情報流出事件
2016年、米Yahoo!が2014年に約5億件のユーザー情報がハッキングにより流出したと発表しました。そして盗まれたユーザー情報がダークウェブ上で売買されていた事も公表しています。
NEM580億円流出事件
2018年仮想通貨(NEM)の流出事件は記憶に新しいでしょう。北朝鮮のハッキングである事が判明していますが、奪ったNEMをダークウェブ上で売買していた事も分かっています。北朝鮮の仮想通貨に絡む事件はこれ以降も続き、その都度ダークウェブ上での売買が行われていると指摘されています。
まとめ
車は便利なものですが、一歩間違えば人を傷付けてしまう、麻薬は犯罪ですが、医療では役立っている、全ては使い手の使い方しだい。
そのようなことがwebの世界にもあるんですね。
もっと知りたい方はこちらの書籍がおすすめ↓説明が他の本よりわかり易いです。
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