
ご飯大好き日本人にとって、ご飯に何かをかける料理は人気のメニューですね。
そんなご飯にかける料理で代表的なものと言えばご存知カレーライスですが、他にも「ハヤシライス」も好きという方は多いのではないでしょうか?
そのハヤシライスと同じような料理に、「ハッシュドビーフ」もありますよね。
このハッシュドビーフとハヤシライス、どちらも美味しいですが、具体的には何がどう違うのでしょう?
- ハッシュドビーフとハヤシライスの違い
- ハヤシライスが生まれた由来
- ビーフシチューとビーフストロガノフの違い
- ハヤシライス&ハッシュドビーフのおすすめレシピ
についてまとめてみました。
ハッシュドビーフとハヤシライスの違い
ハッシュドビーフとは?
ハッシュドビーフとは、薄切り牛肉と玉ねぎを炒めデミグラスソースで軽く煮込んだ料理のこと。
ついご飯にかけて食べたくなる料理ですが、本来はそのまま頂く料理です。マッシュポテトを添えることもありますが、ご飯の代わりのような食べ方はしません。
またハッシュドビーフは西洋料理と思われがちですが、実は日本で独自に生まれた洋風料理。海外でハッシュドビーフというと、「刻んだ野菜と肉を煮込んだ料理」のことでした。それが日本に伝わった際に、デミグラスソースを加えて1つの料理として完成したのです。
ハヤシライスとは?
ハヤシライスは、牛肉と野菜を炒めトマトソースで煮込んでご飯にかけた料理のこと。
実はハッシュドビーフと、ほとんど作り方が変わりません。違いは「トマトを加える」点。ただしハッシュドビーフにもトマトソースを入れることが多いのも事実。
トマトの比率が多く、ご飯にかけて食べるのがハヤシライスという考え方が一般的です。
ハヤシライスはどう生まれた?
ハヤシライスは、「ハッシュドビーフを基にした日本の料理」だと思われがち。ですが、実際のところは生まれた経緯に諸説あり、ハヤシライスとハッシュドビーフにはあまりはっきりとした違いがありません。
一説によれば、丸善の創始者「早矢仕有的(はやし・ゆうてき)」が考案したとも言われています。
牛肉と野菜の煮込み料理を友人に振舞った、あるいは丁稚の夜食に出した料理が元になったもの。振舞った方が「ハヤシ(早矢仕)」さんなので、「ハヤシライス」とよばれるようになったのです。
「ハヤシライス」の名前に関しては、ハッシュドビーフが訛ったという説もあります。
「ハッシュドビーフ・ウィズ・ライス」が訛って、ハヤシライスとなった、というのだそうです。ハッシュの部分がハヤシとなり、省略されてハヤシライスとなったと考えられています。
ビーフシチューとビーフストロガノフの違いは?
ビーフシチューとビーフストロガノフも、日本では似ていて同じようなものと思われがちな料理ですね。
ビーフシチューとは?
ビーフシチューとは、牛肉や玉ねぎ・じゃがいも・人参などを煮込んだ料理のこと。ブイヨンで長時間煮込み、塩コショウ・トマトソース・デミグラスソースなどで味付けをします。
特にデミグラスソースで味付けしたものを、ビーフシチューと呼ぶことが多いです。
ビーフストロガノフとは?
一方のビーフストロガノフですが、ロシア発祥の煮込み料理です。
昔、顎の弱ったストロガノフさんという方がおられて、その方の為にステーキを薄切りにして煮込んだことが由来とも言われています。牛肉が一般的ですが他の肉を使うこともあり、その場合でもビーフストロガノフと呼ばれます。
作り方の特徴としては、仕上げにサワークリームを入れる点があげられます。その代わりデミグラスソースは使われず、トマトソースもほとんど使いません。その為仕上がりの色味が若干白く、酸味が強い味となります。
ハヤシライス&ハッシュドビーフのおすすめレシピ
簡単に出来る!ハヤシライス&ハッシュドビーフの作り方
ハッシュドビーフもハヤシライスも、基本的な作り方は同じです。途中からいくつかの違いがあるので、その点を押さえて作りましょう。
材料の準備
- 牛肉薄切り 200~300g
- 玉ねぎ 1~2個
- マッシュルーム 水煮缶1つ
- バター 大さじ2
- 赤ワイン 100cc
- 固形コンソメ 2個
- 水 400cc
- デミグラスソース 1缶(約300g)
- ☆ケチャップ 大さじ1~2
- ☆塩・コショウ 少々
- トマト水煮缶 1缶(400g)
- 水 400cc
- ☆ソース 小さじ1
- ☆トマトケチャップ 小さじ1
- ☆塩・こしょう 少々
作り方
◎ハッシュドビーフ・ハヤシライス共通の作り方
- 玉ねぎとマッシュルームを薄切りにする。
- 牛薄切りは1センチぐらいに切る。
- 鍋にバターを溶かし、玉ねぎを飴色になるまで弱火で炒める。
- そこにマッシュルームと牛薄切りを入れて軽く炒める。
- 火が通ったら赤ワインを加え、アルコールを飛ばす。
- 水と固形コンソメを入れて沸騰させる。
- 沸騰したら中火にして、デミグラスソースを加える。
- とろみが出たら、☆の調味料を入れて味を整えて出来上がり。
- 水・固形コンソメ・トマト缶を入れて加熱する。トマトが固形ならつぶしながら入れる。
- 沸騰したら中火にして5分ほど煮る。
- 味見をして、☆の調味料で味を整えて出来上がり。
□基本のハッシュドビーフ | ABCクッキングスタジオ
https://youtu.be/3wr7f8zw8RU
*下ごしらえにひと工夫すると、更に本格的になりますよ。
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味わいの違いで楽しく作ろう
ハッシュドビーフとハヤシライスは、実はそれほどの違いはなく、作り方もほぼ一緒です。
- トマトが好きなら・・ハヤシライス
- 深い味わいを楽しむなら・・ハッシュドビーフ
ということで良いのではないでしょうか?
ハヤシライスもハッシュドビーフも、どちらも美味しい料理ですので、両方作って食べ比べるのも楽しいですね!
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