シソと大葉 (1)

食によく合う薬味の一つに、紫蘇(シソ)があります。スーパーでも野菜売り場で見かけますし、家で栽培している方もいるかも知れませんね。

ところで「シソ」には緑色のものと紫色のものがありますが、どう違うのでしょう?また刺身などで使われている「大葉」との違いも気になるところ

そこで今回は、
シソとは?シソの栄養や効能
大葉との違いや使い分け
シソや大葉を食べすぎると弊害はあるのか?

…といった内容でお伝えしていきます。ぜひ参考にしてくださいね!

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シソの栄養と効能について

シソと大葉 (2)

縄文時代からある紫蘇(シソ)!

シソは中国原産のシソ科シソ属の植物で、日本には縄文時代に伝わったとされるほどの古い薬味です。そして平安時代には本格的に栽培されるようになりました。

シソの葉には独特の香りと独特の風味があり、薬味として使われています。また風味を楽しむために天ぷらにしたり、刺身の「つま」としても使われていますね。

この他には「シソの実」も佃煮などで食べられ、ぷちぷちとした食感が楽しめます。

死にかけた人も蘇る

シソは漢字で「紫蘇」と書きますが、これは古代中国の逸話から生まれたものです。

ある時、洛陽に住む若者が、カニの食べすぎで死にかけていました。そこに通りがかった名医・華佗(かだ)が、紫の葉を煎じて紫色の薬を作ります。

薬を飲むとたちまち元気になったことから、紫の葉を「人が蘇る紫の葉=紫蘇」と書くようになったんですよ。

緑のシソと、赤いシソがある

シソには
・葉が緑のシソ
・葉が赤紫色のシソ
があります。

葉が緑のシソは「青紫蘇(青じそ)」と呼ばれ、主に薬味として食べられています。

葉が赤紫色のシソは、葉や茎にアントシアニン系の色素「シソニン」が含まれ、「赤紫蘇(赤じそ)」と呼ばれています。赤じそはアクが強いので生食にはむいていませんが、美しい赤い色は梅干しの色付けにも使われていますよ!

シソの栄養や効能は?

シソは逸話にもあるとおり、体に良い成分や効能が期待できる薬味です。とくに体内でビタミンAに変わる「ベータカロテン」は、野菜のなかでもトップクラスの含有量となっています。

ベータカロテンは体内の老化を遅らせ、動脈硬化予防や免疫力アップが期待できます。ベータカロテン以外のビタミンも多く、体や骨を作るのに欠かせないビタミンB群やビタミンKも豊富なんですよ。

ビタミン以外では、香り成分である「ペリアルデビト」に強い殺菌作用が含まれています。刺身の「つま」に使われているのは美味しいからだけでなく、雑菌の発生を抑える知恵なんですね。

またベリアルデビドの香りは胃を元気にする効果と、食欲促進効果が期待できます。

また赤じそには、青じそよりも、ロズマリン酸とペリアルデビトが多く含まれています。ロズマリン酸とはポリフェノールの一種で、体の老化を遅らせる抗酸化作用が期待できるんですね。

栄養面で考えた場合、青じそは栄養が豊富で、赤じそは薬効成分が高めの傾向があります。ただし食べられる量は限られるため、誤差の範囲と考えておいていいですね。

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大葉との違いや使い分けは?

シソと大葉 (3)

紫蘇(シソ)と大葉は同じもの

スーパーでシソを探すと、「大葉」という、似たものが売られています。また刺身のツマに「大葉」が使われることも多く、シソとの違いがわからないかも知れません。

実は紫蘇(シソ)と大葉は同じものなんですね。

「シソ」とは、青じそ以外にも赤じそも含まれます。また「シソの実」やシソを加工したジュースやドレッシングも、「シソ」の名前で呼ばれます。

一方、青じその葉を香味野菜として使う時には「大葉」と呼びます。また青じその葉を販売する時に、シソの実などと区別するための「商品名」として大葉が使われています。

そのため青じその葉の天ぷらや、刺身のツマに使った時は、大葉と呼ぶのが一般的なんですよ。

地域によって呼び名が違うことも

ちなみに地域によって、大葉と呼ぶことが多い地域と、大葉とは呼ばず、シソのままで呼ぶ地域があります。

特に関西は青紫蘇の香味野菜を「大葉」と呼び、スーパーでも大葉の名で売られています。逆に東の地域では、シソと呼ぶところが比較的多いですね。

何故「大葉」と呼ぶようになったのか?については、静岡のつま物生産組合というところが、1961年(昭和36年)に、シソの商品名として名付けたという説が一般的です。

その後、シソは「大葉」という名前でも、関西を中心に浸透するようになってきたんですね。

シソ・大葉を食べすぎると問題はあるの?

シソと大葉 (4)

食べすぎても問題はない

シソ農家や、家でシソを栽培している方の中には、シソの葉で手がかゆくなることがあります。これは一度にシソの葉を大量に触り続けることで、「接触性皮膚炎」を起こすことがあるからです。

とは言え、1~2枚触った程度では起こりにくいですが、手荒れしやすい方は念の為手袋をしたほうが安心ですね。

シソの葉で手が痒くなることから、食べすぎると体に悪いのではと心配する方もいます。しかし食べすぎで体に悪影響が出たという報告はないので、安心して食べてくださいね。

食事のアクセントにシソを活用しよう!

シソはベータカロテンやビタミンB群等が豊富で、殺菌作用も期待できる薬味です。緑色の葉や香りは料理を美味しく見せてくれますし、赤じそは梅干しの色付けにも欠かせませんよね。

青じその葉を料理に使う場合は「大葉」と呼ばれることがあり、刺身のツマなどでもおなじみです。食べすぎても体に悪影響はありませんが、シソだけ食べもバランス良い食事をとっていなければ健康にはなれない点は注意したいですね。

和食の名脇役の「紫蘇(シソ)」を上手に活用して、食卓の爽やかなアクセントにしましょう!