お客様にお出しするお茶は、できるだけ美味しく淹れたいもの。美味しい新茶をお出しすれば、お客様との会話もはずみますよね。

ところがお茶を淹れた時に、ホコリ(埃)みたいなものが浮いてしまったことはありませんか?特に新茶を淹れた時に出やすいんですが、実はホコリではなく「毛茸(もうじ)」と呼ばれるもの。

そんな「毛茸(もうじ)」は何故お茶にできるのか?また新茶を美味しく飲むための淹れ方についても紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!

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お茶に浮いているホコリのようなものは何?

お茶を楽しむ

ホコリではなく毛茸(もうじ)

新茶を淹れると、小さなホコリのようなものがいくつも浮き上がることがあります。ふわふわした見た目からホコリ、あるいはゴミかも?と思ったり、何かお茶に問題があったのでは?と考えがちですよね。

このお茶を淹れた時に浮き上がるホコリのようなものは、「毛茸(もうじ)」です。「白毛(はくもう)」と呼ぶこともありますね。

毛茸(もうじ)は茶葉が新芽から葉に成長する時期に、葉の裏側に生える産毛のこと。日光や害虫から芽を守る役割があり、葉が成長すると自然に消えてしまうものです。

「毛茸」は新鮮な新茶だからできる

新茶の芽

新鮮な新茶だからできる

お茶は1年に2~3回収穫することが可能ですが、特に4月下旬~5月上旬頃に収穫したものは「新茶」と呼ばれます。一番に収穫したお茶なので「一番茶」と呼ばれることもありますね。

そんな新茶は冬の間に栄養を蓄え、春になって芽生えた栄養たっぷりで柔らかい茶葉。そのため、お茶の中でも高級品とされ、渋みが少なくお茶の甘みがより楽しめます。

実は摘みたての茶葉をすぐ加工する新茶は、「毛茸」もそのまま残り、お茶を淹れた時にホコリのように見えてしまうんですね

毛茸が浮き出たお茶は、茶葉が上質で新鮮な証拠です。安心して飲んでくださいね。

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新茶を美味しく飲むための淹れ方

ポイントは「少し冷ましたお湯」

お茶には「テアニン(L-Theanine)」という、甘みや旨味を感じるアミノ酸が含まれています。お茶を飲むとどこかホッとするのは、テアニンのおかげでもあるんですよ。

実は新茶にはこのテアニンが多く含まれるため、それだけにより甘みが感じられるんです。

また、お茶には「カテキン(catechin)」という苦味成分もあります。カテキンは殺菌作用や抗酸化作用がある体に嬉しい成分。ただ苦味が強すぎると飲みづらくなりますが、テアニンの働きもあり、お茶は甘みと苦味のバランスでより美味しくなるわけです。

  • テアニンは50度ぐらいのお湯(低音)
  • カテキンは70~80度以上のお湯(高温)

で抽出されます。

ですので、旨味と苦味のバランスを考えた美味しいお茶を飲みたいなら、沸騰させてから70度~80度程度まで冷ましたお湯を使うといいですよ。

新茶の味を楽しむ淹れ方

お茶を急須から淹れる

新茶(緑茶)をより美味しく淹れる方法を紹介するので、ぜひマスターしてくださいね!

□用意するもの
  • 新茶の茶葉 …1杯分あたり10g(大さじで大盛り1)
  • 急須と湯呑み
  • 沸騰したお湯

□淹れ方

  1. 急須に茶葉を淹れます。
  2. 沸騰したお湯を、淹れたい人数分の湯呑みに注いで1分20秒ほど待ちます。
  3. 急須に湯呑みのお湯を注ぎ、蓋をして30秒~1分待ちます。
  4. 急須を2~3回軽く回してから、湯呑みに均等にお茶を注ぎます。
  5. 軽く急須を振って、最後の1滴まで湯呑みに注ぎます。

茶葉はたっぷり使うと、より美味しくお茶が淹れられます。湯呑みを使うことで必要なお湯の量もわかりますし、お湯を適切な温度まで冷ますことができます。

しかも湯呑みが温まるので、淹れたお茶も冷めにくくなりますね。

□新茶の季節に。おいしい日本茶の淹れ方

*こちらの動画のように、煎茶を淹れる時は急須に熱湯を注ぎ、蓋をして30秒待ってから湯呑みに注ぎましょう。

新茶の香りをより楽しむには?

お茶の香りを引き立てたい時は、少しだけ熱めのお湯を使います。淹れ方は基本的に同じですが、次の点だけ変えてみるといいですよ。

  1. 湯呑みにお湯を注ぎ、1分待ってから急須に入れます。
  2. 急須に湯呑みのお湯を注ぎ、蓋をします。
  3. 30秒待ったら湯呑みに注ぎます。

80度ぐらいのお湯で抽出時間を短めにすることで、新茶の香りが引き立ちます。渋みが少し強くなりますが、新茶の甘みだけでは物足りない方は、ぜひこちらの淹れ方を試してくださいね!

毛茸は新鮮なお茶の証拠!

新茶を淹れた時に出るホコリのようなものは、毛茸(もうじ)という茶葉の産毛だったんですね。良質な新茶でないと出ないものなので、安心して飲んでいいんですよ。

新茶は4月下旬に摘み取った、今年最初の茶葉から作られるお茶で一番茶とも呼ばれます。甘みと旨味成分が多く含まれているので、70度~80度ぐらいに冷ましたお湯で淹れて旨味を引き出しましょう。

毛茸が出るような良質のお茶を入手したら、お客様や友人と素敵な時間を楽しみたいものですね。