スパイスには様々な種類があり、料理に合わせて使い分けられます。独自の香りを持つものも多く、「この香りはこの料理の味!」と思い出すものもありますよね。
そんな香りと味をもつスパイス(香辛料)の一つが、五香粉(ウーシャンフェン)です。どんな味や香りを持つのか、料理での使い方も気になるところですね。
そんな「五香粉(ウーシャンフェン)」とはどんな香辛料なのか?使う料理や、無いときの代用について紹介していきます。ぜひ料理に活用してくださいね!
五香粉(ウーシャンフェン)とはどんな香辛料?
中国料理を思いださせる香り
ウーシャンフェンは「五香粉」と書く香辛料で、中国料理で広く使われています。5種類のスパイスを配合しているため、香りも味も奥深い香辛料なんですね。
そんなウーシャンフェンの香りは、甘い香りと苦い香りが入り混じり、刺激的ではあるものの、漢方薬のような香りに感じる人もいます。
「味」は辛味と苦味が混ざり、中華料理の複雑で美味しい味を連想させてくれますね。
おなじみの香辛料を配合
ウーシャンフェン(五香粉)は、メーカーによって多少配合が違い、5種類、あるいはそれ以上のスパイスが配合されています。その中でもよく使われているスパイスを紹介しますね。
- シナモン(桂皮)
独特の甘くスパイシーな香りがあり、ケーキやクッキーなどのお菓子の香り付けに使われます。
- クローブ(丁子)
甘く強い、バニラのような甘い香りがします。味はしびれるような辛さですが、他のスパイスと混ぜて加熱するとまろやかになるんですよ。
- チンピ(陳皮)
みかんの皮を乾燥させたスパイスで、漢方薬としても使われています。柑橘系の爽やかな香りと、みかんの筋のような苦味があります。
- ウイキョウ(茴香)
甘く強い香りがあるスパイスです。ヨーロッパでは強い香りを活かして、魚の匂い消しに使うことが多いんですよ。
- スターアニス(八角)
星のような形をしたスパイスで、ウイキョウに似た強く甘い香りがします。
- ホアジャオ(花椒)
四川料理の刺激的な香りと辛味のもとになる、山椒の一種です。
この他にも「ウコン」や「ショウガ」を配合することもあるため、複雑な味と香りがするのも納得ですね。
ウーシャンフェンはどんな料理に使う?
肉料理の下ごしらえに
ウーシャンフェンの豊かな香りは、肉料理によく合います。
例えば、「豚の角煮」を作る時に加えると、豊かな香りが美味しさを引き出してくれます。ひき肉に加えて炒めると、ひき肉の匂いを消しつつ美味しい香りがつきますよ。
この他には、子供が大好きな「唐揚げの下味」に使うと本格的な味になります。そこでお弁当にも入れたくなる、ウーシャンフェンを使った「からあげ」の作り方を紹介しますね!
- 鶏もも肉(または胸肉)…2枚
- 醤油 …大さじ1
- 酒 …大さじ1
- ショウガすりおろし …小さじ1
- ニンニクすりおろし …小さじ1
- ウーシャンフェン …小さじ1
- 砂糖 …小さじ1/2
- 片栗粉 …大さじ3
- 小麦粉 …大さじ2
- 揚げ油 …適量
- 室温に戻した鶏肉を一口大に切ります。
- 鶏肉に醤油・酒・ショウガ・ニンニク・ウーシャンフェン・砂糖を揉み込みます。
- 10分~15分漬け込んでおきます。
- 浸け汁を軽く切ってから片栗粉と小麦粉をまぶします。
- 170度の油で揚げて完成。
▼2度揚げ不要!五香粉で最高にうまいから揚げをつくる
*こちらの動画のように、粉を二度つけたり、二度揚げを行うと、サクサクの唐揚げになりますよ!
中華料理の風味付けに
麻婆豆腐やチャーハンなど、家で作ることのできる中華料理は多いですよね。多くの家庭では「麻婆豆腐の素」などの、市販の調味料で味付けをしているのではないでしょうか?
それだけでも充分美味しいのですが、中華料理にウーシャンフェンを少量加えるとお店の味に変身します。
あまり入れすぎると苦味と辛味がでるので、仕上げにひとつまみ程度が美味しく仕上げるコツですよ!
ウーシャンフェンが無いときの代用はどうする?
七味唐辛子とシナモン
ウーシャンフェンは大きめのスーパーで売られていますが、急に必要になることもありますよね。
実は七味唐辛子とシナモンがあれば、ウーシャンフェンの代わりになります!
七味唐辛子は日本のスパイスで、唐辛子や山椒・チンピ・ショウガなどが配合されています。実はウーシャンフェンにも含まれている同じ香辛料が多く、シナモンを加えるとより香りが近づくんですね。
ガラムマサラ
カレーの風味付けに使うガラムマサラですが、実はシナモンとクローブが配合されているんです。またナツメグやコショウなども配合されているので、ウーシャンフェンの代わりに使うこともできますよ。
たくさん入れると、カレーの風味が強くなるので、少量だけ使うようにするといいですね。
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少量のウーシャンフェンで本格中華の味に!
ウーシャンフェン(五香粉)は、シナモンやクローブなど5種類ものスパイスを調合したスパイス(香辛料)です。中国料理で広く使われていて、少量加えるだけで本格的な香りと味が楽しめるんですよ。
特に肉料理の相性がよく、下味として揉み込むとお店のような味に仕上がります。代用品としてガラムマサラや七味唐辛子も使えるので、いざという時は代用したいですね。
いつもの中華を本格的な味にしたいなら、ぜひウーシャンフェンを料理に取り入れてみましょう!
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