高校や大学で、ルーズリーフを愛用していた方は多いかと思います。バインダー1つで複数の教科を書き留めることができますし、取り外してコピーしたりと便利でしたよね。
社会人になるとあまり使わなくなりますが、ルーズリーフは今使っても便利なアイテムです。しかし便利なのに「ルーズ」という、だらしないイメージの名前が使われているのか気になりませんか?
そこで、
- ルーズリーフの意味
- ルーズリーフが使われるようになった由来
- A罫とB罫の違いは?
- リフィルとは?
…について紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
ルーズリーフの意味
ルーズリーフとは?
ルーズリーフ(loose leaf)は、閉じるための穴が紙の端に空いているノート用紙のこと。閉じるためのリングがついたバインダーや専用のリングに挟んで、ノートのように使われています。
またバインダーに閉じず、1枚の紙の状態で使う事も可能です。
日本で販売されているルーズリーフは、主にA4、B5、A5の3つのサイズで、JIS規格によって大きさが決められています。
規格 | サイズ | 概要 |
---|---|---|
A4 | 横210mm×縦297mm | コピー用紙や大学ノートの大きさ |
B5 | 横182mm×縦257mm | ジャンプやマガジンなどの、週間漫画雑誌のサイズ |
A5 | 横148mm×縦210mm | A4をふたつ折りにした大きさ |
目的に合わせて自由に組み合わせられるのが、ルーズリーフの魅力ですね。
ルーズリーフは「束になっていない紙」
ルーズ(loose)という単語は、「だらしない」という意味で使いがちです。しかし本来の意味は次の通りで、「だらしない」という意味以外でも使われる言葉なんですね。
- 締め付けのない、ゆるい
- しまりのない、だらしない
- 開放されている
- 束ねられていない、バラバラの商品
- 梱包されていない
また、ルーズリーフのルーズは「束ねていない」という意味で使われています。リーフ(leaf)は「葉っぱ」という意味もありますが、一枚の紙を指す言葉でもあります。
なのでルーズリーフは「だらしない紙」ではなく、「束ねていない紙」という意味なんですね!
ルーズリーフが使われるようになった由来
ルーズリーフは1854年に登場!
リーズリーフのような、穴の空いたノートが発明されたのは1854年のことです。当時も現在と同じように、紙をまとめてノートのように使っていたんです。
後に1886年にはリング式のバインダーが登場し、ルーズリーフと共に活用されていました。
書籍もルーズリーフのように
ルーズリーフが便利なのは、書いたページを自由に入れ替えることができることです。実は書籍には、ルーズリーフを参考にして生まれた販売方式があるんです。
裁判の判決例をまとめた判例集や、法律をまとめた法令集は、「加除式書籍」で販売されることがあります。加除式書籍とは、中身の差し替え(加除)が可能な書籍のことですが、1913年にアメリカのリチャード・プレンティス・エッティンガーという方によって生み出されました。
エッティンガーは税に関する書籍を任されたのですが、増刷してすぐに税に関する法律が変わってしまいます。そこで本をバラバラにして古い部分を取り除き、変更部分だけを印刷することを思いついたんですね。
そしてリング式のバインダーに収めて売り出して、このピンチを乗り越えたんですよ。
A罫とB罫の違いは?
違いは線の幅!
無地や方眼紙と違って、線が引かれているルールリーフには、その線の幅の違いにより「A罫(えーけい)」「B罫(びーけい)」に分けられます。
ちなみにリフィルとは?
中身だけ詰め替え
ルーズリーフを使い切ったら、新しいルーズリーフが必要になりますよね。バインダーとルーズリーフのセットを購入することもありますが、ルーズリーフだけ追加する方法があります。
このように「外側となる商品はそのままに、中身だけが追加できるもの」を「リフィル」と呼びます。
ですので、ルーズリーフで当てはめてみると、リフィルは記入する紙だけを指します(バインダーとセットになった商品でなく紙だけです)。リフィルは、6穴バインダーのシステム手帳でも同じ意味で使われますね。
また、リフィルは、ルーズリーフやシステム手帳で使う用途以外にも、テープのり・洗剤・ウェットティッシュ・化粧水・香辛料などでもよく使われています。中身だけ詰め替えることでケースが無駄になりませんし、ゴミも減らせるメリットがありますね。
ルーズリーフを見直そう
【関連記事】
システム手帳はA5サイズとバイブルサイズのどっちがおすすめ?
ルーズリーフは社会人になると、あまり使われなくなるアイテムかも知れません。しかしでいつでもどこでも使えることから、デスクに一つ用意しておくと便利ですね。
ルーズリーフは差し替えが可能なため、情報を整理しやすいメリットもあります。なにより学生時代に使っていたなら、使いやすさは理解できますよね。
パソコンやスマホも便利ですが、ルーズリーフも活用して仕事に役立てましょう!
コメントを残す