沖縄や熱帯地方の海は真っ青で、潜ってみると間近にサンゴ礁が楽しめますよね。サンゴ礁の間からカラフルな魚が顔を出せば、まるで映画の世界に迷いこんだかのようです。
そんなサンゴには記念日があり、イベントが行われていることを知ってましたか?またサンゴの意外な秘密を知ると、つい誰かに話したくなりますよ。
そこで、「サンゴの日」の由来やイベント、またサンゴとサンゴ礁の違いについてお伝えします。ぜひ覚えてくださいね!
サンゴの日の由来は?
WWFジャパンが制定
サンゴの日は毎年3月5日。WWFジャパンが制定した記念日です。
WWFとは「世界自然保護基金」の略称で、世界的規模で自然保護活動を行う非政府組織です。パンダのロゴマークで活動しているため、見たことがある方もいるかも知れませんね。
WWFの活動は、動物・自然・農作物など幅広いジャンルに渡り、サンゴのある海を守るのも活動の一つです。
そしてサンゴの日を制定したWWFジャパンは、WWFの支部組織。石垣島の白保というところに、WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」を設立し、環境保存活動を行ってるんですね。
3月5日がサンゴの日になった2つの理由
サンゴの日が3月5日となった理由は2つあります。
語呂合わせから
1つ目の理由は語呂合わせから。
3月5日の「3」と「5」は、「サン」「ゴ」と読めますよね?そこから「サンゴ」の語呂合わせとなり、サンゴの日に制定されたんです。
宝石のコーラルが3月の誕生石だから
もう1つの理由は、宝石の「コーラル(Coral)」が3月の誕生石だからです。
コーラルとは珊瑚(サンゴ)のことで、鮮やかな赤や柔らかなピンク色をしています。日本では生命力を高める効能があると言われ、お産のお守りとして母から娘へと受け継がれてきました。
そんなコーラルは、西洋では3月の誕生石としても知られているんですね。
以上の2つの理由から、3月5日がサンゴの日となったというわけです。
サンゴとサンゴ礁の違いとは?
ところでサンゴ(珊瑚)とサンゴ礁(珊瑚礁)とは、どのような違いがあるのでしょうか。
サンゴ(珊瑚)とは?
実はサンゴは植物ではなく、クラゲやイソギンチャクに近いトゲを持つ動物なんです。
大きさは1mm~数センチ程度と小さく、外敵から身を守るために体の周りに石灰質の殻をまとっています。そして他の動物を捕まえるなどして、生きているんですよ。
□珊瑚の産卵/Coral Spawning
https://youtu.be/LSCSINHbgg0
*産卵の様子を見ても、どこか植物のようですね。
サンゴ礁(珊瑚礁)とは?
サンゴと言われると、大きく広がったゴツゴツした岩を思い浮かべませんか?あれはサンゴが作り出した骨や殻が集まったもので、あの中にサンゴの本体が潜んでいます。
そのサンゴがたくさん集まって出来たのが、サンゴ礁です。
サンゴは死んだ後に、まとっていた石灰質の骨や殻が白くなってそのまま残ります。その骨や殻が何層にも積み重なったものも、サンゴ礁と呼ばれています。
空からサンゴ礁のある海を見ると、青い海に染まった白いサンゴ礁が確認できます。海に潜ってもその様子が確認できるため、サンゴ礁のある海はダイバーに大人気なんですね。
ですので、サンゴとサンゴ礁の違いは、
- サンゴ(珊瑚) …生物の本体(動物)
- サンゴ礁(珊瑚礁)…地形(サンゴが積み重なったもの)
と言えますね。
サンゴの日のイベントには何がある?
池袋・サンシャインシティでは
東京・池袋にあるサンシャインシティでは、毎年サンゴの日にあわせて、「サンゴフェスタ」が行われます。
- 開催期間:3月初旬の10日間ほど(参考:2019年は3月1日~3月10日)
- 開催時間:10時~18時(水族館の営業時間に準じます)
- 開催場所:サンシャイン水族館
- 料金:水族館の入場料が必要です(高校生以上2200円、小中学生1100円、4才以上700円)
前年の情報ですが、開催期間中は水族館にて以下のイベントが行われます。
- VR沖縄ダイビング体験「沖縄の海に潜ろう!」
- サンゴ貝のアクアフォトフレーム作りのワークショップ(700円)
- サンゴフェスタ サンゴクイズ大会(土日のみ)
- サンゴの展示(通常展示)
- サンゴプロジェクト「サンゴを学ぼう!」(パネル展示)
- 裏方探検ガイドツアー~サンゴ特別編~(日曜日のみ500円)
10日間と長く開催されますので、ぜひ行ってみてはいかがですか?
沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)では
サンゴが身近な存在である沖縄でも、毎年サンゴの日の付近の日曜日にイベントが行われています。
沖縄県立博物館・美術館(愛称…OkiMu おきみゅー)では、サンゴの日前後の土曜か日曜日に様々な体験教室が開催される予定です。
その内容も、前年度の情報になりますが、
- 封入標本作り、海の万華鏡作りのワークショップ(エントランスホール)
- サンゴ礁について学べるお話(博物館常設展示室)
- 沖縄の海、サンゴ礁を学び、体験(ふれあい体験室)
…など、子供から大人まで楽しめるものです。
地元の方向けのイベントではありますが、3月に観光で沖縄に行くならこちらもチェックしておくのもいいですね。
きれいなサンゴのために
青い海と「サンゴ」の組み合わせは美しく、南のリゾート地でしか楽しめない貴重なものです。そんなサンゴについて詳しくなれる日が、3月5日のサンゴの日なんですよ。
サンゴ礁はサンゴが生み出すもので、実はサンゴ自体は植物ではなく動物だと聞くと驚きですね。そんな豆知識やサンゴを使った体験教室など、サンゴの日には様々なイベントが開催されています。
きれいなサンゴをもっとよく知るために、3月5日のサンゴの日を楽しんでみませんか?
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