美味しいラーメン店がオープンしたと聞くと、思わず行きたくなりますよね。また旅行先のご当地ラーメンを食べて、味の違いを楽しむ人もいるのでは。
すっかり日本食として馴染んだラーメンですが、7月11日が記念日なのをご存知ですか?その由来には、驚きの人物が関わっていると聞いたら気になりませんか?
そこで、7月11日のラーメンの日の由来、そして他にもある様々なラーメンの日についてご紹介しますので、話のネタに参考にしてみてくださいね。
7月11日のラーメンの日の由来は
お箸とレンゲに見立てて
7月11日は、「一般社団法人 日本ラーメン協会」が制定したラーメンの日。その目的は日本で独自に発展したラーメンと、その文化の発展を支えることです。
7月11日がラーメンの日となったのには、2つの理由があります。
一つは「7」と「11」という数字が、ラーメンに関わりのある道具に見立てているんです。
- 7はスープや具材を食べるのに便利な、レンゲの形
- 11は食事に欠かせないお箸
に見立てて、ラーメンの日としました。
水戸黄門が食べたラーメン
7月11日をラーメンの日としたのは、実は「水戸光圀の誕生日が7月11日」だったからです。
水戸光圀は「水戸黄門」のイメージが強いですが、実際は「大日本史」という書物を編纂した人物。また明(現在の中国)の学者を招いたり、海外の飲食物に興味を示すなど好奇心の強い人物でもありました。
その中で、1697年(元禄10年)に水戸光圀が日本で初めてラーメンを食べたと思われる記述が残されています。
明の学者を屋敷に招き入れたときに、その学者が持ち込んだものの中に「中華麺」の材料がありました。実際に献上したという記録はないものの、後に光圀の屋敷で中華麺が振る舞われたという記録が残っています
そのため、日本で最初にラーメンを食べたのは水戸光圀という説が有力視されるようになったんですね。
このことから、光圀の誕生日である7月11日をラーメンの日としたということです。
□金龍菜館 – 地域情報動画サイト 街ログ
https://youtu.be/irWGTdH9M8o
*実際に光圀が食べたとされるラーメンを再現したものがあり、いくつかのお店で提供されています。水戸へ行ったときには、食べ比べてみたいですね。
水戸黄門が最初ではなかった!?
日本で初めてラーメンを食べたのは水戸光圀というのが定説だったんですが、実は2017年7月にそれを覆す新事実が発見されています。
室町時代の「蔭涼軒日録(いんりょうけんにちろく)」という僧侶の日記の中に、中国の「居家必要事類」(きょかひつようじるい)に書かれていた料理のレシピを参考に、「経帯麺(けいたいめん)」を作って来客に振る舞ったといった記述がありました。
それが1488年(長享2年)で、室町9代将軍足利義尚の時代です。
「経帯麺」は、小麦粉・かん水を使った料理で、「かん水を使う」という中華麺の定義とも一致するため、日本初のラーメンの可能性があるというわけです。
そのため、日本で最初にラーメンを食べたのは、水戸光圀ではない可能性が高くなりました。
とは言え、水戸黄門がラーメンを食べたという事実は変わりありませんので、今まで以上にラーメンに親しみを感じられますね。
他にもあるラーメンの日について
ラーメンの日は7月11日ですが、ラーメンの種類によっては他にも「ラーメンの記念日」が設けられています。
とんこつラーメンの日
10月2日は、「とんこつラーメンの日」です。
とんこつラーメンの日を制定したのは、発祥の地である久留米市にある「久留米ラーメン会」という団体。日付の由来は、「10」と「2」で「とんこつ」と読めることから決定されました。
毎年この日には豚の供養が行われ、とんこつラーメンのイベントも開催されているんですよ。
天下一品の日
京都でラーメンといえば、こってりとした「天下一品」が有名。関西では、そのどろどろしたスープに病みつきになっている方も多いんです。その天下一品では、10月1日を「天下一品の日」としています。
10月1日としたのは、天下(てん)一品(いち)と、10と1の数字が隠れているから。また「天一(てんいち)」の愛称で呼ばれる事もあり、この語呂合わせは納得ですね。
10月1日にはラーメン無料券が配布される、「天下一品祭り」を開催。また例年10日ごろまでくじ引きが開催されるなど、毎年様々なイベントが開催されています。
チキンラーメン誕生の日(即席ラーメン記念日)
お店のラーメンも美味しいですが、手軽に作れるインスタントラーメンも美味しいですよね。
インスタントラーメンを発明したのは日清食品で、チキンラーメンの名称で昭和33年(1958年)8月25日に発売されました。
このことを記念して、8月25日が「即席ラーメン記念日」となりました。
辛ラーメンの日
韓国には辛いインスタントラーメンが沢山ありますが、その中でも「辛ラーメン(シンラーメン)」は日本のスーパーでも見かけることが多いですよね。
この辛ラーメンをもっと知ってもらおうと、発売元の農心ジャパン(のうしんじゃぱん)が制定したのが、4月10日の「辛ラーメンの日」。
英語で辛いを「ホット」ということから、4(フォー)と10(トウ)の語呂合わせで4月10日となりました。
どのラーメンも美味しい!
中国から日本に伝わったラーメンは、すっかり「日本食」として定着しています。また忙しいときに便利なインスタントラーメンも、日本から世界へと広まり定着しているんですよ。
そんなラーメンの日である7月11日には、あの水戸黄門が関係しているとは驚きですね。
その他のラーメンにも記念日があり、どの日もとても楽しそう!様々なラーメンを食べ比べつつ、ラーメンの日を楽しみませんか?
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