炎天下の屋外に車を駐車した結果、車内がものすごく暑くなったという経験はありませんか?
すぐに窓を全開にしたり、エアコンを入れて温度を下げようにもしばらくは暑いまま。こんなことにならないためにも、車には「サンシェード」を積んでおきたいものですね。
サンシェードはフロントガラスに設置するものなのですが、どんな効果があるのか気になりませんか?またサンシェードの選び方や効果的な使い方もぜひ知っておきたいところ。
そんな気になるサンシェードの効果や選び方・使い方についてまとめました。車を使う方は、ぜひ参考にしてくださいね!
車で使うサンシェードとは
窓につける日よけ
サンシェード(sunshade)とは日よけのことで、車のフロントガラスなどに設置するもの。車を使わないときにフロントガラスに置くことで、日光の遮断と車内を見えにくくする効果があります。
車種によっては有料のオプションパーツにあったり、最初からついてくることも。そうでない場合もカー用品店に行けば、様々な種類のサンシェードが販売されています。
種類と使い方は?
サンシェードにはいくつか種類があります。
表面にアルミ箔が貼ってあるものが一般的ですが、カラフルなプリントが施されたものもあり、おしゃれに使えるものもあるんです。
使い方は簡単で、車から離れるときにフロントガラスなどに設置するだけ。吸盤がついていて窓に貼り付けられるものが多く、運転時に取り外すのも簡単。
ほとんどの商品は車内から設置しますが、フロントガラスの外側に設置するタイプも。内側・外側両方にサンシェードを取り付ければ、より強い日よけ効果も期待できますね。
車のサンシェードの効果は?
車内温度対策に
車にサンシェードを取り付けることで、車内の温度を上がりにくくすることができます。
特に真夏の車内は室温が上がりやすく、屋外に駐車するだけで車内が60度近くになることが。子供を車内に残して不幸な事故が発生するのも、車内が高温になってしまうからです。
なぜ車内の温度は上がるのか
車内の温度が上がってしまうのは、密室状態になりやすい環境だからです。
外の空気は温まると空へと上昇し、代わりに冷えた空気が風として入り込んで循環が生まれます。そのため酷暑と呼ばれるような状態でも、日本では50度以上になることはほぼありません。
しかし車内では、温まった空気の逃げ場がなく、窓を締め切ってしまうと外気の侵入もごくわずか。その状態で窓から日光が入ることで更に車内は温まり、外気以上の温度となってしまうんですよ。
ダッシュボードが最大の原因
窓から入る日光は空気を温めますが、それ以上にダッシュボードを温めてしまいます。
ダッシュボードはハンドルとフロントガラスの間にあり、助手席には収納スペースも。これは運転席とエンジンルームを区切る役目もあり、あの下には車の重要な部分が隠されています。
ダッシュボードはプラスチック製のことがほとんどで、色も黒や灰色などのダークカラー。これは白などの明るい色にしてしまうと、フロントガラスに反射して視界を遮ってしまうからです。
視界のためにダークカラーとなっているダッシュボードですが、これらの色は熱を吸収しやすい色。そのため日光を吸収して温まり、カイロのように熱を発する存在となってしまいます。
ダッシュボードは温まると70度以上になることもあり、これが車内の温度を上げる最大の原因なんですね。
サンシェードはどんな効果があるのか?
ダッシュボード対策が取れる
フロントガラスにサンシェードを設置することで、日光を遮ることが可能となります。
ここで重要なのは、ダッシュボードに当たる日光を遮断しやすいという点。車内が暑くなる最大の要因は、ダッシュボードが熱くなること。その原因となる日光を遮断することで、室温が上がりにくくなるんですね。
サンシェードで対策を取らなかった場合、ダッシュボードは70度以上になることもあります。それが、サンシェードを設置した場合、真夏でもダッシュボードは50度程度の上昇に抑えることが可能です。
その差はなんと20度近くにも。
またサンシェード対策をすれば、車内の温度自体も同じように50度程度に抑えることにつながります。50度でもまだ暑いですが、エアコンなどを付けたときにより早く快適な温度まで下げられますよ。
車で使うサンシェードの選び方
2種類の素材がある
サンシェードは、大きく分けると2種類のタイプがあります。
アルミなどの反射素材
これは表面にアルミシートや反射素材を使い、直射日光を反射しやすくしているタイプ。窓を完全に覆うものが多いので、車内が見えないメリットもあります。
シンプルなデザインが多い一方で、イラストがプリントされておしゃれな商品も。また薄い折りたたみタイプから、厚みのある遮断性に優れたものもあるんですよ。
機能や使いやすさで選ぶことが可能なので、迷ったらこちらのタイプがおすすめです。
メッシュ
表面がメッシュ素材となったもので、色は黒が主流。イラストがプリントされているものもありますが、デザインは無地が多めです。
大きさは様々ですが、サイドウィンドに取り付けられるサイズがメイン。ほとんどが吸盤で取り付けるタイプで、軽さと手軽さが魅力的ですね。
取り付け方のち外
サンシェードには、いくつかの取り付け方があります。
吸盤タイプ
付属の吸盤を使い、窓に貼り付けるタイプです。
手軽さが魅力的ですが、吸盤が劣化しやすく取れやすい点も。また窓ガラスに吸盤の跡が残りやすいので、こまめな点検と窓拭きを心がけましょう。
置くだけタイプ
フロントガラスとその下にある「ダッシュボード」の間に、広げて置くタイプです。
最大のメリットは、フロントガラスに置くだけなのでとにかく設置が簡単なこと。また車付属のサンバイザーに挟んで設置するものもあり、こちらも簡単に使えるタイプ。
一方で窓を覆いきれないと、直射日光が入り込んでしまうこともあります。
ロールタイプ
映画のスクリーンのように、窓上部などにロール状のサンシェードを取り付けておくタイプです。
使うときはロールを広げ、吸盤や固定金具に引っ掛けるなどして固定。ただし設置するのに場所を取るため、狭い車だと窮屈に感じることがあります。
サンシェードはどこで購入できるのか
確実なのはカーショップ
車のサンシェードを購入したいなら、カー用品店に行くのが確実です。
車の専門店というだけあって種類も豊富で、窓の大きさに合わせて購入が可能。迷ったときにはスタッフに聞くこともできるので、心強いですね。
100円ショップで
使うのは数回だけ、あるいはワンシーズン使えればいい。そういった場合は、100円ショップで購入する方法もあります。
大きめの100円ショップにはサンシェードがあり、そこそこの種類がありますよ。100円ではなく、200円・300円の場合もありますが、安く買えるのはとても魅力的ですね。
純正品なら自動車販売店
窓にピッタリ合うものを探しているなら、自動車販売店に行く方法も。車によってはオプション品として、その車専用のサンシェードを販売していることがあります。
サイズがぴったりなので、遮断性は抜群。なおかつ車との統一感も生まれるので、見た目にもおしゃれですよ。
サンシェードの効果的な使い方
ダッシュボードを隠そう
サンシェードを効果的に使いたいなら、ダッシュボードを隠す事を第一に考えましょう。
ダッシュボードはフロントガラスとハンドルの間にあり、とても熱を吸収しやすい部分。そのためここに日光が当たってしまうと、室温が上がりやすくなってしまうんですよ。
理想はフロントガラスをすべて覆うことですが、それが無理ならダッシュボードが隠れるように設置。これを意識することで、室温上昇が緩やかになりますよ!
サイドよりもフロントに
サンシェードには、サイドやバックウィンドに設置できるタイプもあります。
しかし車内の気温上昇という点では、フロントにあるダッシュボードを温めないことが重要。サイドから入る日差しはさほど影響を及ぼさないため、目隠し以外の目的なら無くても大丈夫。
それよりもフロントガラスをすべて覆い、密着して日光を入れないことを優先させましょう。
*フロントもサイドも全て揃ったこうした商品もありますね。
より早く車内を快適にするために
車につけるサンシェードは、車内を見えにくくする効果がありますが、それだけでなく、車内の温度上昇を抑える効果があるすぐれもの。
特にダッシュボードは直射日光で温まりやすく、これが車内が灼熱となる原因。暑すぎる車内は熱射病になる恐れもありますので、なるべく早く涼しくしたいですね。
サンシェードは種類も豊富ですし、最近ではデザインも豊富でおしゃれ。フロントガラスを覆いつつ、その下のダッシュボードを意識するとより効果が高まりますよ。
サンシェードを上手に活用して、快適なカーライフを送りましょう!
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