日本を代表する花と言えば、桜の名前がよく挙げられます。
一方で「菊の御紋」に代表されるように、「菊」もまた日本を代表する花。
高貴な印象もありますし、お墓に添える「仏花」としても使われる菊。
そんな菊には、どのような花言葉があるのでしょうか。
そこで、
・菊の花言葉(全体・色別)
・菊とはどういう花なのか?プレゼントに贈っても良いのか?
といった内容についてご紹介しますので、ぜひ覚えてくださいね!
菊の花言葉は
菊全体の花言葉
菊全体の花言葉は、次の3つとなります。
- 高貴
- 高潔
- 高尚
「高貴」とは、身分の高く社会的にも立派な方を指す言葉。
「高潔」は、人の模範になるように自らを厳しく制して立ち振る舞う人のこと。
そして「高尚」とは、高水準で上品な技量・趣味・能力などを意味します。
これらはすぐに身につくものではなく、本人が意識して努力して身につくもの。出来ればこう有りたいと憧れますが、現実には難しい部分もありますよね。
また菊の花は姿が美しく、また皇室の家紋として長く用いられているもの。これらの印象から、高貴・高潔・高尚という花言葉がつけられました。
黄色い菊の花言葉は
菊の花といえば黄色、というイメージが強いかもしれません。
黄色い菊の花言葉は、
- 破れた恋
- 軽んじられた恋
というもの。
黄色い菊はお葬式の花の印象もありますが、実は西洋でも同じような花言葉です。特に恋人に贈るプレゼントの花として選ぶと、別れを願ってる暗示にもなるので要注意ですね。
白い菊の花言葉は
白もまた菊に多い色で、こちらもお葬式のイメージがあるかもしれませんね。
そんな白い菊の花言葉は、
- 真実
- 誠実
- あなたを慕っています
というもの。
何色にも染まらない真っ白な花は、嘘偽りのない状態を表すもの。
誠実さを表現したい時には、白の菊が最適。しかしお葬式の印象も強いため、白い菊を贈るのは避けたほうが無難かもしれませんね。
その他の色の花言葉は
白・黄色のイメージが強い菊ですが、品種によって様々な色や形が存在します。
赤い菊
赤い菊の花言葉は、「愛情」。
赤い色は情熱を表すことが多く、菊もまた情熱的な感情を表す花言葉となっています。
スプレー菊
スプレー菊の花言葉は、「あなたを愛しています」。
スプレー菊(スプレーマム)とは西洋菊の一種で、一つの茎から花がいくつも咲く品種。
ピンク・サーモンピンク・ピーチピンク・黄色など、日本の菊にはない様々な色が楽しめます。
そんな多様性が、愛の告白にも繋がっているのかもしれませんね。
寒菊
寒菊の花言葉は、「健気な姿・真の強さ」。
寒菊はその名の通り、冬に咲く菊のこと。色は普通の菊と変わらず、黄色や白い花が多め。
しかし寒い冬に咲くことから、健気さや強さが花言葉で表現されています。
菊はどんな花?開花時期は?
秋が見頃
菊はキク科キク属の植物で、原産国は中国。日本には平安時代初期に持ち込まれ、広まったと考えられています。
そんな菊の開花時期は、10月~11月ごろ。秋に咲く花として、秋の季語にも採用されています。
しかし菊は一年を通じて需要があるため、ハウス栽培などで1年中出荷出来る状態に。そのため花屋などでは、常に菊の切り花を購入することが可能となっています。
□電照菊方法で栽培されるスプレー菊
https://youtu.be/3B5sJHwzK0M
*農家の皆さんのおかげで、一年中菊が楽しめるんですよ。
菊の御紋とは
仏様の花の印象が強い菊ですが、「菊の御紋」と呼ばれるように高貴な花としても扱われます。
菊の御紋とは皇室の家紋のことで、正式には「十六弁八重表菊紋」というもの。花弁が16ある八重菊をモチーフとしており、黄色・黄金色に着色されています。
菊の御紋は菊が好きだった後鳥羽上皇が、自らの印として菊を用いたのが始まり。その後も歴代の天皇が印として、菊の紋が使用されました。
これが定着し、菊の御紋が皇室の家紋として伝わることになったんですね。
なぜお葬式などに使われるのか
皇室の家紋としても用いられる菊ですが、一方でお墓に供える「仏花」という側面も。これは明治時代以降に広まったもので、西洋の風習が定着したという説が一般的です。
- フランスでは祭壇に白い菊を飾る風習がある
- 無宗教の葬儀に白い菊が使われる。
これらが日本に伝わって広まったと言われていますが、決定的な説にまではなっていません。
しかしお葬式などで白い菊が多く使われ、お墓や仏壇にも菊が。これらの印象がとても強いことから、お見舞いやお祝い事に白い菊は贈ると失礼にあたりかねません。
菊の花をプレゼントに贈りたい場合は、西洋菊で赤やピンクの花がつくものを選びましょう。
明るいイメージになるように
菊の花は秋が見頃で、この時期になると、品評会や「菊人形」の展示イベントが開催されています。
春の桜と並んで秋の菊は日本を象徴する花でもあり、パスポートの表紙にも菊の紋が。
一方でお葬式やお墓に供える花としても使われるため、プレゼントや贈り物にするには注意が必要です。特に高貴なイメージで年長者に贈ると、悪い印象にもつながる可能性もありますよ。
菊はとても素敵な花ですが、色や形から明るいイメージとなるものを選びたいですね。
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