最近ではハウス栽培のおかげで、一年中美味しい果物が食べられるようになりました。しかし傷みやすい果物は、ドライフルーツという形で見かけることもありますね。
そんな果物の代表格に、独特の形と食感が楽しい「いちじく」があげられます。
実は女性にとって嬉しい成分が多いいちじくなんですが、どんな果物なのか良く知らない方も多いのではないでしょうか。どんな効能があるのか、また旬がいつなのか気になりますね。
そんな気になるいちじくの旬の時期・栄養と効能・おすすめレシピをそれぞれ紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね!
いちじくの旬は?
夏から秋にかけて
いちじくはクワ科いちじく属の果物で、漢字で書くと「無花果」というもの。花が咲かずにいきなり実がなる用に見えることから、この漢字が使われました。
実際は花は咲いていないのではなく、実の中で開花。いちじくの中にはツブツブがありますが、これがいちじくの花なんですよ。
そんないちじくの旬ですが、6月~10月にかけてです。
6月・7月に出回るのは夏に実をつける、「夏果」と呼ばれるタイプのいちじく。実が大きい特徴がありますが、一方でやや傷みやすい欠点もあります。
8月以降に出回るのは、「秋果」と呼ばれるタイプのいちじく。こちらは小粒ですが夏果よりは傷みにくいため、広く流通しています。
いちじくの栄養と効能は
1個あたりの栄養は
次にいちじくの主な栄養を、1個(約85g)あたりで紹介します。
栄養素 | 栄養価 |
---|---|
カロリー | 46kcal |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンC | 1.7mg |
ビタミンE | 0.34mg |
カリウム | 144.5mg |
カルシウム | 22.1mg |
マグネシウム | 11.9mg |
鉄 | 0.26mg |
食物繊維 | 1.62g |
いちじくの特徴は、カリウムを豊富に含むこと。
またツブツブ部分には、ポリフェノールの一種である「植物性エストロゲン」や、他にも「フィシン」という成分が含まれています。
いちじくの効能は
いちじくを食べることで、次のような効能が期待できます。
整腸作用
いちじくに含まれる食物繊維は、ペクチンという水溶性の食物繊維。
ペクチンは水に触れるとゲル状になり、腸内の老廃物を掃除して排出。その結果便秘改善と、腸内環境の正常化につながるんですよ。
高血圧予防とむくみ改善
いちじくに含まれるカリウムには、体内のナトリウムバランスを整える作用があります。
ナトリウムは塩分に含まれるもので、摂取し過ぎは高血圧の原因に。また水分を取り込みやすい特徴があるため、ナトリウムのとりすぎはむくみの原因にも。
カリウムの作用によってナトリウムが排出されることで、高血圧改善とむくみ改善が期待出来るんですよ。
消化改善と二日酔い予防に
イチジクには、フィシンという成分が含まれています。
フィシンにはタンパク質の分解を助ける効果があるため、食後に食べると消化を手助けする効果が。また二日酔いを予防する効果もあるため、お酒を飲む前に食べると効果的です。
女性に嬉しい効能も
女性にとって見逃せないのが、植物性エストロゲンがもたらす作用です。
植物性エストロゲンは女性ホルモンに似た働きをするため、女性特有の不調の改善を手助け。生理不順・生理痛・生理前の肌荒れ・更年期障害など、女性の悩みにいちじくはうってつけです。
いちじくのおすすめレシピ
皮をむいてガブリが贅沢!
いちじくは傷みやすく、関東より北ではほとんど出回らない果物。
そのため生のいちじくは意外と貴重で、そのまま食べるのが一番贅沢な食べ方なんですよ。
いちじくは縦に4等分してから、皮を手で取り除くと食べごろの大きさに。包丁がないときは、ヘタの部分をバナナのようにむいてかぶりつくことも可能です。
コンポートに!
一度にたくさん頂いたときは、コンポートにしませんか?
■材料
- いちじく 5~6個
- 砂糖 80g
- レモン汁 大さじ1
- 水 100cc
- 赤ワイン 100cc(白ワインでもよい)
- いちじくは洗ってから、皮をむきます。
- ホーロー鍋などの酸に強い鍋に、水・ワイン・砂糖・レモン汁を加えて火にかけます。
- 砂糖が溶けたらいちじくを入れ、オーブン用クッキングシートで落し蓋をして弱火で10分煮ます。
- 火からおろして冷めたら完成!
□いちじくのコンポート
https://youtu.be/j_A8cDo8yUg
*ワインが入りますがアルコールが飛ぶので、お酒に弱い方でも安心です。
砂糖は焦げやすいので、溶けたらすぐに弱火にしましょう。
コンポートはそのまま食べてもおいしいですが、ヨーグルトとあわせると甘みと酸味がぴったり。食べきれないときは密封容器に入れれば、冷蔵庫で1週間ほど保存が可能です。
旬をおいしく
いちじくは地域によっては生で出回らないこともあり、ドライフルーツで食べる方も多いかもしれません。ドライフルーツのいちじくも生と同様に美味しく、刻んでヨーグルトと混ぜると朝食にぴったり。
しかし旬のいちじくは贅沢な甘さで、かぶりついて食べたくなるほど。特に女性に嬉しい効能がたっぷりなので、見かけたらぜひとも入手したいですね。
ドライフルーツでも、生でも、美味しいいちじくを食べて、元気な毎日を過ごしましょう!
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