ワインによく合うのがチーズですね。そのチーズをまとめて購入しそのまま放置してしまったことはありませんでしょうか?
冷蔵庫の奥で古いチーズを発見して、食べられるのか迷ってしまう事もよくあります。
チーズの中にもともとカビが生えているものもありますが、保存中に生えたカビは大丈夫なのでしょうか?それとも保存してカビが生えたら、食べずに捨てるべきなのかどうかも気になりますね。
そんな気になるチーズの賞味期限と、美味しく食べるための保存方法をチーズの種類による違いもふまえて紹介します。
チーズの賞味期限は?
種類によって異なる
チーズは大まかに分けると、
- プロセスチーズ
- ナチュラルチーズ
にわけられます。
プロセスチーズとは、数種類のチーズを混ぜて加熱加工したもののこと。
ナチュラルチーズは、様々な製造法で作られたチーズを指したもので、カマンベールチーズが特に有名ですね。
このうちプロセスチーズは製造工程で加熱されているため品質が安定。極端な環境に置かない限り、およそ5ヶ月~8ヶ月程度の賞味期限となります。
ナチュラルチーズの場合
一方のナチュラルチーズは、製造工程で加熱していないものがほとんど。そのため賞味期限はバラバラで、しかも熟成が進むため見極めが難しい部分が。
例えば白カビタイプのカマンベールチーズの場合、熟成が進むと中身がとてもねっとりしてきます。これがいいという人もいますし、こうなる前のほうが好きという人も。
また賞味期限を過ぎたぐらいの熟成具合が、一番美味しいという人もいますね。
賞味期限が切れていても大丈夫?
プロセスチーズの場合
プロセスチーズは、製造工程で加熱しているため、長期間保存が可能にはなっています。
しかし匂い移りがあったり、場合によってはカビが生えていることも。もしカビが生えたものや、チーズ以外の異臭がする場合は食べずに捨てましょう。
そうでなければ、多少賞味期限が過ぎていても食べられます。不安ならば料理に加えるなど、加熱して使うといいですね。
ナチュラルチーズの場合
ナチュラルチーズのうち、
パルミジアーノ・レッジャーノなどのハードタイプ
・・・長期保存に向いたチーズ
ゴーダチーズやチェダーチーズのセミハードタイプ
・・・水分が少ないため長期保存が可能なチーズ
になります。
賞味期限が多少過ぎていても、外見や味におかしな変化がなければ食べても大丈夫ですよ。
白カビタイプのカマンベールチーズや、青カビチーズの場合は少々判断が難しくなります。
これらは特に熟成が進みやすいタイプのため、賞味期限前でも傷んでいることが。
しかし表面にカビがあっても、5ミリほど削ぎとって中に変化がなければ大丈夫な場合も。少し口に含んでピリピリしたり変な味や匂いがしなければ、カビを取り除いて頂きましょう。
モッツァレラチーズなどのフレッシュタイプのチーズは、賞味期限が過ぎたら食べないほうが無難。特に開封済みのものは一週間を過ぎた時点で、傷んでいなくても処分をおすすめします。
チーズの保存方法
ナチュラルチーズの場合
ナチュラルチーズを保存ずる場合、切り口をラップで密封して乾燥を防ぐ事が重要です。
なぜなら乾燥してしまうとチーズの旨味が逃げてしまい、硬く美味しくなくなってしまうからです。
そのため冷蔵庫のなかである程度湿度が保たれる、野菜室での保存が最適。ラップで切り口を密封した上で、匂い移りがしないように密封容器に入れて保存しましょう。
ただし密封していてもチーズから出る水分で、カビてしまうこともあります。そのため3日ごとにラップを交換し、その際に水気を拭き取るようにしましょう。
カマンベールの場合
ナチュラルチーズのうち、カマンベールチーズなどの白カビ・青カビタイプは特に湿度が重要。切り口をラップで密封した上で、ジッパー付きビニール袋に入れて空気を抜いて保存します。
特に青カビタイプは青カビの繁殖力が強いので、他の食材に青カビが移らない様に注意しましょう。
冷凍保存する場合
もし料理用に加熱する予定ですぐに使わないなら、冷凍保存しても大丈夫。
保存方法は、使いやすい大きさに切り分けてからラップで密封してそのまま冷凍保存。使う時は冷凍状態のまま加熱すれば、チーズの風味を損なわずにいただけます。
ただし解凍して生のまま食べた場合、水分が抜けてぼそぼそするのであまりおすすめしません。
冷凍保存した場合の賞味期限はおよそ1ヶ月程度。解凍した時点で使い切るようにしましょう。
プロセスチーズの場合
未開封のプロセスチーズなら、パッケージのまま冷蔵庫で保存しましょう。
開封した場合はラップで密封し、なるべく早いうちに食べる事をおすすめします。
食べきりサイズを買うのが無難
ナチュラルチーズを試食して、あまりの美味しさについまとめて購入してしまうことがあります。すぐに食べきれれば良いのですが、そのまま忘れていると熟成が進んですごいことになる場合も。
基本的に変な匂いがしなければ、カビを取り除いて食べられるのでまずは確認してみましょう。
もしカビを取り除いて食べるのに抵抗があるならば、食べきれるサイズを購入するのが無難。時間を置くと熟成が進んで美味しくなるチーズですが、食べられる量を見極めて上手に食べたいですね。
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