
暑いときや気温が高い時など、つい麦茶が飲みたくなりませんか?
外から帰宅して、冷えた麦茶をごくごく飲むと、暑さも忘れてさっぱりとした気分にもなりますよね。
夏の定番飲料である麦茶ですが、実は冷たくて美味しいだけでなく、体にとっても良い効果があることをご存知でしょうか?
これを知れば、夏だけでなく、冬でもぜひ飲みたいと思うハズ!
知れば知るほど飲みたくなる、麦茶の意外な効能・効果、そしておすすめの飲み方について紹介します!
麦茶に含まれる成分と特徴について
麦茶は大麦の実で出来ている

麦茶はその名の通り、大麦の実を炒って香ばしくしたものを、お湯で煮出して作る飲み物。大麦と言われるとピンとこないかも知れませんが、麦ごはんに使われる麦が大麦なんですね。
麦ご飯に使われる大麦は、押し麦と言って潰した麦ですが、麦茶に使われる大麦は、潰す前の麦になります。
麦茶はノンカフェインでミネラルも取れる
麦茶の最大の特徴は、お茶の葉を使用したものではないため、カフェインが含まれないこと。カフェイン摂取が気になる方や、お子様・妊婦の方でも、安心して飲めるのが嬉しいですね。
更に大麦から解け出したミネラルなどの栄養素が、麦茶には含まれています。麦茶100ml中には、以下の成分が含まれています。
◎麦茶に含まれる栄養素
栄養素 | 100mlあたりの値 |
---|---|
カリウム | 6mg |
ナトリウム | 1mg |
カルシウム | 2mg |
リン | 1mg |
亜鉛 | 0.1mg |
鉄分 | 0.01mg |
食物繊維 | 240mg |
カルシウム | 0.32mg |
タンパク質 | 300mg |
リノール酸 | 220mg |
手軽に美味しい麦茶を飲むだけで、ミネラルや食物繊維などが摂れるのはうれしいですね。
麦茶の効能・効果

麦茶の香りはサラサラの元!
麦茶といえば、あの香ばしい香り。美味しそうに感じる麦茶の香りには、血液をサラサラにする成分が含まれています。
麦茶の香りの元は、アルキルピラジンという成分。大麦を炒ることで発生する成分なんです。
アルキルピラジンには、血液の流れを良くするという効果があります。しかも麦茶にはGABAという、血圧を下げて血栓を作りにくくする成分も含まれているんですね。
麦茶を飲むだけで高血圧を予防できて、血液サラサラになるなんて驚きですね。
麦茶はほてった体を冷やしてくれる
東洋医学的な考え方では、大麦は体を冷やす食べ物。そのため大麦を使った麦茶にも、体を冷やす効果があるんです。
汗をかいて熱くなった体に麦茶を取り入れることで、体が冷やされて涼しく感じる様になります。
ただし、冷え性気味の人は、麦茶を飲むとかえって冷えすぎてしまうことがあるので気をつけましょう。気になるなら、常温の麦茶を飲むと、冷えすぎが防げますよ。
他にも麦茶にはこんな効果が!
他にも麦茶には、以下の効果があります。
虫歯予防
虫歯の原因となる、ミュータンス菌を抑制する効果があります。
美肌効果
ミネラル成分の亜鉛には、美肌効果があり、シミとそばかすを防ぐ効果があります。
胃が荒れない
麦茶はノンカフェインですし、また大麦には胃を保護する効果があるので、沢山飲んだとしても胃が荒れません。
がん予防効果
麦茶に含まれるp-クマル酸には、発がん性物質を抑える効果があります。
麦茶を飲むだけで、これだけの効果が期待できるわけですね!健康効果も高い麦茶は、体の冷えにさえ気をつければ、夏だけに限らず、冬であっても飲みたいものですね。
麦茶のおすすめな飲み方
本格的!麦茶の入れ方
普段飲む麦茶は、ティーパックを水に浸して、作ることが多いのではないでしょうか。これだけでももちろん美味しいですが、きちんとした作り方で入れた麦茶は、味も香りも格段に違いますよ。

■用意するもの
- 麦茶(丸粒) …大さじ5から6ぐらい
- 水 …1リットル
- やかん
- ティーパックの袋
- やかんが入れられる大きさのタライ
- 氷水
※丸粒の麦茶は、スーパーでも手軽に手に入るハズです。
■麦茶の作り方
- 麦茶をティーパックに詰めます。
- ティーパック半分ぐらいに留めて入れ過ぎないようにします。
- やかんに水を入れて沸騰させます。
- 麦茶入りティーパックを入れて、3分から5分ほど弱火で煮出します。
- 火を止めてティーパックを取り出します。
- 煮だした麦茶を冷やします。
※早く冷やしたい場合は、たらいに氷水を作り、やかんを入れて冷やします。
- 冷えたら容器に移し替えて、冷蔵庫で保存します。
麦茶をつくる時のポイントは、ティーパックは長く入れておかない事。冷えるまで長い時間ティーパックを入れてしまうと、麦特有の苦味とエグ味が増してしまいますのでご注意下さい。
意外とハマる、麦茶オレ
もしも苦味とエグ味が出てしまった麦茶は、水で薄めてもよいですが、コーヒー風にして飲むと美味しいですよ。
濃い味の麦茶と牛乳(または豆乳1)をそれぞれ1対1の割合で混ぜ、お好みで砂糖を加えると、「麦茶オレ」の完成です。
実は戦時中、コーヒー豆が入手出来なかった時に、濃く入れた麦茶を代用コーヒーにしていたことがあったんですね。
この麦茶オレ、ノンカフェインで血液サラサラ効果もあるので、おすすめですよ。
最近麦茶ドリンクにはまっています。今日は麦茶オレ。麦茶と牛乳を同量混ぜて、好みでガムシロをいれたら出来上がり! pic.twitter.com/ukYsNQFXvL
— 蓮沼あい/フードコーディネーター (@aibear_hasunuma) 2019年6月25日
※「麦茶オレ」は、思いの外、美味しいという評判です!
麦茶は作りたてが一番!
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麦茶でひとつ気をつけて欲しいのが、賞味期限です。
麦茶は実は傷むのが早い飲み物。夏場でしたら、室内に半日置くだけで傷む可能性があるんですね。やかんで煮出して作る場合も、ある程度冷えたら、なるべく早めに冷蔵庫に保存しましょう。冷蔵庫での保存も、2日程度をめどに飲み切るようにすると更に安全です。
体に良くて美味しくても、傷んでしまったものを口にすると台無し。できたての麦茶をたっぷり頂きましょう!
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