供の頃に地元のお祭りで、お神輿を担いだ経験はありませんか?

地域によっては、山車を引いた経験がある方もいるかと思います。更には「大人にならないと駄目」なんて地域もあるかも知れませんね。

全国各地のお祭りに欠かせない山車神輿ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

山車・神輿の違い、また屋台はどう違うのか?といったことについてまとめましたので紹介します!

山車と神輿の違い

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山車とは

山車「だし」と読み、お祭りの際に人力でひいて動かす出し物の事を指します。

山車が使われるお祭りでは、京都の祇園祭や大阪の岸和田だんじり祭がとても有名です。

山車の形状は空へと伸びる山型のものが多く、高さが10m近くになるものも。

というのも山車は、山におわす神様の依代として用意されたものだから。そのために山のように高く作り、頂上に鉾(ほこ)や刀を立てて目印としています。

本来は祭り期間中に神社に置いていたのが、やがて車がついて移動可能に。人力で押したり引いたりすることで、地域を回る現在の形になりました。

*祇園祭の山車(山鉾)も、大勢の人が引いて移動させます。

ちなみに山車という名称は、神様の依代として「外に出しておくもの」から名付けられたという説が。その他には地域を回る演舞などの、「出し物」から名付けられたという説もあります。

山車に乗るのは

山車は神様が宿るものと考える一方で、神様をもてなすために人が乗るものという考えもあります。

神様が一番高い場所に、その下に太鼓や笛の演奏者を乗せて神様をもてなすと言われています。

また昔からのお祭りですと、依代して人形や幼子を乗せる事が。祇園祭では男の子が神様の依代として、山車に乗せる事で知られていますね。

もっとも現在では神様の依代という部分が薄れ、頂上近くまで人が乗ることが。だんじり祭では山車の屋根に人が上り、勇ましく動く様子が見られます。

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神輿とは

神輿「みこし」と読み、御神輿・お神輿などと呼ぶ事もあります。

人が担ぐことを前提とした作りとなっており、お宮を模した屋根の付いた形状が一般的。500キロ近い重量になるものもあり、このクラスですと50人近い人数で担ぐ必要があります。

神輿は神社などで祀る神様を、一時的に神社の外などに移動させる際に使う神具。「輿」には「人を乗せるもの」という意味があり、神がつくことで「神様の乗り物」という意味となります。

そのためお祭りの時に担ぎ出されるお神輿の中には、神様が宿ると考えるのが一般的です。

*神輿の中心部に見える部分に、神様が宿るとされています。

神輿のマナー

神輿は氏子(神社周辺の地域に住む、神社の祭りに積極的に参加する人)が担ぐものとされています。

しかし地方の過疎化やまちおこしのために、氏子以外が担いでも良いとされる祭りも。飛び入り参加ができる場合もありますが、事前申し込みが必要な場合もあるので必ず確認しましょう。

また祭りのしきたりなどにより、当日参加が可能でも断られる場合もあるので注意が必要です。

更にお神輿は神様が中におわすものという考え方から、神輿の上に人が乗るのはタブー。近年の大きなお祭りでは、人が神輿の上に登ったことで大問題に発展した例もあります。

神輿そのものも文化財に指定されている場合もあるため、その場のノリで神輿に乗るのは止めましょう。

山車と神輿の違いのまとめ

山車と神輿の違いを、簡単にまとめると次の通りになりますね。

山車神輿
形状山型お宮型
移動方法人が押し引きして移動人が担いで移動
神様頂上にいると考えられている神輿の中にいる
乗っても良い場合もある乗ってはいけない

屋台とは

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山車の一種

地域によっては神輿でも山車でもなく、屋台(やたい)を出すお祭りもあります。

祭屋台と呼ぶ場合もありますが、いずれも山車の一種です。また祭りや地域によっては「山鉾」「だんじり」と呼ぶこともあります。

山車(山鉾・だんじり)は山を模した形をしていますが、屋台は山車に屋根をかけた形状。屋根がある台座なので、「屋台」と呼ばれるようになりました。

ただし地域によっては山型をした山車でも、全て「屋台」と呼ぶこともあります。

*祇園の山鉾ととちがい、屋根がついた形をしていますね。

違いを知ると更にお祭りが楽しくなる!

山車神輿もお祭りには欠かせないものですが、似ているようで意外な違いがあります。

  • 神様に来ていただいて、人が引っ張って賑やかに地域を回る山車
  • 神社にいた神様に一時的に乗っていただき、人が担いで地域を回るお神輿

山車は人が乗っても良い場合がありますが、神輿は人が乗ってはいけない点が一番の違いですね。

山車と神輿、それぞれの違いを知ってから参加すると、さらにお祭りが楽しくなりますよ!

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