スーパーに行けばいろいろな種類の葉野菜が並んでいますね。その中で、葉っぱの先がツンツンと尖っている変わったレタスを見たことありませんか?
「フリルレタス」といって、リーフレタスの一種です。
ここではフリルレタスの特徴や栄養・効能、栽培方法やおすすめの食べ方など、フリルレタスの魅力を紹介します。
フリルレタスの特徴
フリルレタスはサニーレタスと同じリーフレタスの仲間です。
フリルレタスは他のリーフレタスと比べると葉が厚めで苦味やクセがなく、玉レタスのようなシャキシャキとした食感を味わえるのが特徴です。
フリルレタスにもいろいろな品種があり、フリルアイス、フレアベル、ハンサムグリーン、ハンサムレッドなどの名前で販売されていることもあります。
フリルレタスの栽培
フリルレタスの旬は夏から秋で、長野県などで露地栽培されています。
また、フリルレタスを含め、リーフレタスは工場栽培に適した野菜のため、光・温度・湿度を人工的に管理した植物工場で一年を通して栽培されています。スーパーでよく見かけるのは、この工場栽培されたフリルレタスです。
露地栽培の場合は天候などによって収穫量が左右されるため価格が大きく変動することがありますが、工場栽培の場合は安定して出荷できるため価格も安定しています。
さらに、厳しい衛生管理のもと水耕栽培されているため、農薬の心配もありません。
リーフレタスは初心者でも育てやすい野菜なので、サニーレタスやフリルレタスを家庭菜園で育ててみるのもおすすめです。
ベランダや窓辺でプランター栽培できる他、家庭での水耕栽培も可能です。材料をすべて100均で揃えることもできれば、LED照明付きやインテリア性を兼ね備えたさまざまなタイプの水耕栽培キットも販売されていますので、自分に合った栽培方法を探してみてください。
家庭用水耕栽培器の参考動画はこちら
【水耕栽培器(UH-A01E)でレタスを栽培してみました。】
フリルレタスの栄養
約95%が水分とされるレタスですが、フリルレタスにはどのような栄養が含まれているのでしょう。
玉レタスとリーフレタスの栄養の違い
植物の成長には光が欠かせません。そのため、葉の一枚一枚に光が当たるリーフレタスは、外側の葉にしか光が当たらない玉レタスに比べて栄養価が高く、特にβカロテンが豊富に含まれています。
βカロテンの含有量によって緑黄色野菜かその他の野菜(淡色野菜)かに分けられますが、玉レタスは淡色野菜、リーフレタスは緑黄色野菜に分類されます。
βカロテンの効能
βカロテンは優れた抗酸化作用により、癌や心臓病、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果が期待されています。また、体内で必要な量のビタミンAに変化し、皮膚や粘膜の健康を保ったり、目の機能を保持する働きもあります。
その他の栄養
フリルレタスはβカロテンの他にも、同じく抗酸化作用がありコラーゲンの生成にも関わるビタミンC、むくみの解消に役立つカリウム、骨を丈夫にするカルシウム、体内の酵素の働きをサポートするマグネシウムなどが豊富です。
フリルレタスのおすすめの食べ方
普段は玉レタスやサニーレタスを料理に使っている人が多いかと思いますが、たまにはフリルレタスを使ってみませんか。同じレシピでも、いつもとはちょっと違う料理に仕上がります。
生で
フリルレタスの見た目とシャキシャキした食感を楽しむなら、生で食べるのがおすすめです。いつもの玉レタスやサニーレタスの代わりに使えば、フリルのような特徴的な葉が料理に映えます。
(サラダや、サンドイッチ、春巻きなどに。)
加熱して
ビタミンCなど加熱によって失われる栄養もありますが、カサが減ってたくさん食べられ、結果的に体に良い栄養をたくさん摂れるというメリットがあります。
火は軽く通すくらいにして、食感を残すのがよいでしょう。
(スープ、炒め物、鍋の具材などに。)
調理のポイント
ビタミンCは水に溶け出やすい栄養素なので、短時間でさっと洗いましょう。植物工場で水耕栽培されたフリルレタスなら、衛生的で農薬も使用していないため洗わずに食べることができます。
包丁で切ると切り口が変色してしまうため、手でちぎった方が変色を防げます。
また、βカロテンは脂質と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
保存方法
日持ちせず乾燥に弱いので、購入後すぐに食べない場合はポリ袋に入れて冷蔵庫に立てて保存し、数日のうちに食べきりましょう。
もっとフリルレタスを活用しよう!
ギザギザした見た目が珍しいフリルレタスは、お肉料理の付け合わせやシンプルなグリーンサラダにするだけでも食卓が華やぎます。
やわらかいリーフレタスよりも玉レタスのパリパリとした食感が好きという人にも、似た食感を楽しめながらも玉レタスより栄養をしっかり摂れるのでおすすめです。
まだフリルレタスを食べたことがない人も、あまり買わない人も、フリルレタスの魅力を知って、今後の料理に活かしてくださいね。
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