世界各地の美味しい料理には、その土地ならではの調味料が欠かせません。特にエスニック料理は地元の調味料を使うことで、本格的な味が再現出来ますね。
日本でも最近人気のタイ料理ですが、あの一言では言い表せない複雑で美味しい味を再現したいなら、「シーユーダム」がおすすめですよ!
そんな「シーユーダム」とはどんな調味料でどんな料理で使うのか?またシーユーダムが無い時の代用品について紹介してきます。ぜひ覚えてタイ料理を作るときに活用してくださいね!
シーユーダムとはどんな調味料?
甘みの強い醤油
シーユーダム(ซีอิ๊วดำ)はタイの調味料で、別名として
- 黒醤油
- ダークソイソース
- ブラックスイートソース
とも呼ばれています。
見た目は真っ黒で醤油そっくりなんですが、とろみがあって、黒蜜に似た甘い香りがするんですね。
「味」はと言うと、甘い味の中に塩辛さが隠れているかのような甘辛い味なんです。日本の”砂糖醤油”とは、ちょっと違う甘辛さなので、はじめて口にすると驚くかも知れませんね。
醤油に甘さをプラス
シーユーダムの原材料は、大豆・塩・小麦粉・砂糖など。作り方も日本の醤油によく似ていて、茹でた大豆に塩などの材料を加えて発酵させてから液体を作ります。
この時点では、シーユーカオ(ซีอิ๊วขาว)という、日本の醤油によく似た味の調味料となります。そしてこのシーユーカオに、仕上げとして糖蜜や香辛料を加えれば、シーユーダムの出来上がりです!
シーユーダムはどんな料理で使う?
料理に少量入れてタイ風に
タイ料理は、甘味・塩味・酸味・辛味・旨味の5つの味が複雑に混ざり合っています。
「シーユーダム」は、タイ料理の中で甘み・コク・料理の照り・色付けをしたい時に使われます。どんな料理にも少量加えることで、タイ料理独特の甘みが引き出されるんです。
チャーハンに入れるとタイ風の味になりますし、豚の角煮の味付けに使うと美味しそな照りと甘みが加わりますよ。
タイ風焼きそばを作ろう
タイの屋台メニューでおなじみのパッタイ(ผัดไทย)は、米麺のもっちり食感と複雑に入り組んだ味が楽しめます。シーユーダムがあると、家でもタイの味が再現できるんですね。
そこで!日本でも入手しやすい材料を使った、簡単パッタイを紹介しますね。
- フォー(ビーフン)…200g
- 豚バラ肉 …100g
- むきえび …5~6匹
- モヤシ …1/2袋~1袋
- ニラ …1/4束
- 厚揚げ …1枚
- 溶き卵 …人数分
- 片栗粉 …少々
- 塩 …少々
- レモン汁 …大さじ1
- 砕いたピーナッツ …少々
- サラダ油 …大さじ3
- にんにくみじん切り…1片分
- 輪切りにした唐辛子…1本分
▼調味料(あらかじめ混ぜておきます)
- シーユーダム …大さじ1
- 醤油 …大さじ1
- ナンプラー …大さじ1
- 麺は15分ほど水に浸けて戻し、食べやすい長さに切ります。
- むきえびは片栗粉と塩を揉み込んでから水洗いし、臭みを取っておきます。
- 豚バラ肉は1センチ幅に、ニラは2~3cm幅に、厚揚げは1センチ角に切ります。
- フライパンに大さじ2の油・にんにく・唐辛子入れて熱し、香りが出たら豚肉・えびを加えて軽く炒めます。
- ニラ・モヤシ・厚揚げ・水で戻した麺を加え、火が通るまで炒めます。
- 具材を端に寄せてから大さじ1の油を加えて、溶き卵を入れて半熟になるまで炒めます。
- 調味料を全体に回しかけて軽く混ぜ、火を止めて盛り付けてからレモン汁とピーナッツをかけて完成。
ナンプラー(น้ำปลา)は魚から作った醤油で、独特の香りと旨味があります。タイの味を演出するために必要な調味料の一つなので、あわせて揃えてくださいね。
▼タイの屋台でパッタイ
*バッタイは、日本で入手しやすい具材が多いので、タイ料理の入門にぴったりですね。
シーユーダムがないときの代用は?
醤油に砂糖を加える
日本ではシーユーダムはあまり見かけることがなく、アジア系に強い輸入食料品店で探す必要があります。そうした事情もあり、見つからない時もありますね。
シーユーダムが無い場合は、家にある醤油と砂糖で代用しましょう。
醤油をシーユーダムの味に近づけたい時は、「濃口醤油2」に対して、「砂糖1」を溶かします。もしあるなら、黒砂糖を使うと、よりシーユーダムの風味に近づきますよ。
シーユーダムで家でもタイの味を再現!
タイ料理は甘みや辛味が混ざった、複雑な味わいが特徴的です。中でも「シーユーダム」はタイの味が再現出来る調味料で、甘みやコク・照りが出せるんですよ。
見た目は醤油そっくりですが、黒蜜のような香りと甘みは日本にはない味です。いろいろな料理に少量加えるだけで、いつもの料理もタイ風味になるから驚きですね。
複雑なタイの味を楽しみたいなら、シーユーダムを家庭の調味料に加えてみてくださいね!
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