全国各地で行われているフリーマーケットでは、掘り出し物が見つかることがあります。また出店する人にとっても不要となったものを処分できるため、お互い得した気分になれますよね。
そんなフリーマーケットの元祖とも言えるのが、東京・世田谷で開催されている「世田谷ボロ市」です。名前に「ボロ」とはありますが、実はとてもお得で楽しいひとときが過ごせるイベントなんです!
そこで、
- 世田谷ボロ市2023-2024の日程と時間
- 世田谷ボロ市の見どころ・楽しみどころ
- 世田谷ボロ市の歴史
- アクセス
…について紹介していきます。ぜひ行かれるときの参考にしてくださいね!
世田谷ボロ市2023-2024の日程と時間
12月の2日間、1月の2日間開催!
世田谷ボロ市は、毎年12月に2回、1月に2回の計4日間開催されるフリーマーケットです。開催日は毎年日にちが固定されていますが、会場なども合わせて紹介します。
- イベント:世田谷ボロ市
- 開催日時:
- 2023年12月15日・16日 9時~18時
- 2024年1月15日・16日 9時~18時
- 会場:東京都世田谷区世田谷1丁目周辺(通称「ボロ市通り」周辺)
※雨天決行
*赤い線で記載しているところが、ボロ市通りを中心とした会場になります。
世田谷ボロ市の見どころ・楽しみどころ
着物がザクザク
ボロ市の特徴は、名前の由来にもなった着物や古着の出店が多いこと。特に着物は種類が多く、選ぶ楽しみも味わえます。
洋服に関してもきれいなものが多く、それでいて手頃な価格で入手できることも。手芸好きな方にとっては古布のはぎれを入手できるチャンスでもあるので、くまなくチェックしたいですね。
先日の世田谷ボロ市での戦利品。
銘仙3枚、スワトウの訪問着、氷帝カラーの色無地、藤色の絞りの羽織、名古屋帯6本。
その内、銘仙1枚と名古屋帯2本はオマケして頂けました……お値段まで……本当に、有り難いことです……。
あとは、友人の探していたお猪口が見付かったので、大満足です。 pic.twitter.com/nFbWWgYQW7
— 哲学と梟 (@2960sophia) January 17, 2019
掘り出し物ザクザク
ボロ市で売り出される商品は、「あらゆるもの」と言っていいほど。
例えば、
- お皿や茶碗などの陶芸品
- ブランド時計
- ネックレス
- カバン
なども売られています。
中には貴重な骨董品、江戸や明治の古い教科書、レトロ可愛い雑貨等も売られていて、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。
人によってお宝は様々ですので、いろいろなお店をめぐるのも楽しいですよ!
定休日に世田谷ボロ市が重なったので昨日行ってきました。
平日なのに結構な賑わいでちょっとビックリ。
ボロ市、行って良かった!
木箱とワイヤーラックを見つけました?
古いものが好きなのでどうしても幅が狭まってしまうのですが、
欲しいものが見つかった時の嬉しさは大きいですね?。 pic.twitter.com/BODWjCuvtl— ワト舎 (@watosha_yanaka) January 17, 2019
*珍しいものもあるので、お宝探しみたいで楽しくなりそうですね。
□世田谷ボロ市
https://youtu.be/9nFZD4buXGc
*混雑はすごいですが、あらゆるものが売られていますし、美味しそうな食べ物もありますね!
代官餅
ボロ市では屋台も出店していて、まるでお祭りのよう。焼き鳥といった定番メニューや甘酒の他に、カレー・沖縄そば・コロッケなどが楽しめます。
その中でも注目してほしいのが、ボロ市名物「代官餅」です。代官餅はボロ市でのみ販売されている食べ物で、容器いっぱいにつきたての柔らかいお餅がいただけます。
味は三種類あり、
- シンプルな「きなこ」
- 柔らかな「つぶあん」
- 醤油ベースの「からみ」
から選べます。
この中の「からみ」とは、大根・ネギ・海苔・鰹節などを、醤油で味付けしたもの。大根の辛味がお餅にぴったりで、きなこ・つぶあんとともに毎年大人気なんですよ。
世田谷のボロ市に来てみた\\\\?( ‘ω’ )? ////
代官餅3種類全部買ってしまった。並んでて寒かったから思わず…(^-^; pic.twitter.com/DiX90YDZqq— あいびす (@ibis20160101) 2017年1月16日
代官餅は人気が高いだけに、例年1時間~2時間待ちの行列ができます。そして夕方には売り切れてしまうほど。確実に入手したいなら、時間に余裕を見て、早い時間から並ぶようにしましょう。
世田谷ボロ市の歴史
戦国時代末期の楽市から
世田谷ボロ市の歴史は古く、戦国時代末期に北条氏政(うじまさ)が世田谷城下ではじめた「楽市」にあります。
当時は商品の販売を行えたのは、「座」と呼ばれる組合に加入している一部の商人だけ。それを嫌った織田信長などが、誰でも販売できる市場を領地内にもうけました。
これが「楽市」ですが、北条氏政も支配していた現在の世田谷でも「楽市」が行われました。最初に楽市が開かれたのが1578年(天正6年)です。
そんな世田谷の楽市は当初は「毎月1日・6日」に行われ、城下町ということもあって大盛況しました。しかし江戸時代に入り世田谷城がなくなると衰退してしまい、年に一度程度の開催になったんですね。
その後何度か変更が行われ、現在のような12月に2回、1月に2回のかたちに落ち着きました。
ボロ市の名前の由来は?
当初はボロ市ではなく、「六斎市(ろくさいいち)」と呼ばれていましたが、江戸時代に入ると「市町(いちまち)」という名称になります。
そして明治20年頃には主流商品が既に古着やボロ布になってきたこともあり、そこから「ボロ市」となったと言われています。
明治時代後半には世田谷のボロ市は定着していましたが、「ボロ市」が正式な名称となったのは戦後になってからですね。
世田谷ボロ市へのアクセス
公共交通機関でのアクセス
世田谷ボロ市周辺には駐車場がないため、公共交通機関でのアクセスを強くおすすめします。
ボロ市の会場となる世田谷1丁目周辺へは、東急世田谷線の利用が便利です。最寄り駅は「世田谷駅」または「上町駅」で、下車して徒歩3分ほどでボロ市の会場になります。
混雑を避けたい場合は、世田谷駅の次の駅である「松陰神社前」で下車する方法も。「松陰神社前」からだと徒歩10分程ですが、のんびり歩けば楽しいひとときとなりますよ。
お宝を探しに世田谷ボロ市へ!
世田谷ボロ市は戦国時代末期から続く、伝統あるフリーマーケット。名前は「ボロ」ですが、掘り出し物が多く、特に着物や古着が数多く売られています。
屋台の食べ物も充実していて、とくに名物「代官餅」は1時間~2時間待ちという大人気商品です。その他にも美味しい食べものがたくさんあるので、お祭り気分で遊びに行くのも楽しいですね。
年末の少し早い時期、または年始ちょっと過ぎてから、お宝を探しに東京・世田谷ボロ市へ遊びに行きませんか?
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