遊びをしている間に、手や髪に松脂(松やに)がついてしまった経験はありませんか?特にアスレチックが設置されている公園では、松脂はつきやすいですよね。

松脂は、独得の匂いとベタつき感があって、水で洗っただけでは取れにくいやっかいもの。無理をすると髪などをいためてしまいそうですが、どうやって取ればいいのでしょうか。

そんな気になる松脂の落とし方について状況別に紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!

【状況別】松脂(松やに)の落とし方!

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そもそも松脂とは何?

そもそも松脂とは、松の木から出る樹液から水分が抜けた状態で、ねばつきのある固形状になったものを指します

その主成分は「テレピン油」と「ロジン」で、油っこい独特の匂いがします。手などにつくと、なかなか取れません。ですが、この松脂の特性が役立つこともあるんですね。

例えば、バイオリンの弦に松脂を塗らないと、美しいあの音色を出すことができません。また「ロジン」は滑り止め効果があるため、野球のピッチャーやハンドボールでよく使われていたりします。

松脂が手についたとき

松脂の主成分は油なので、実はアルコールやクレンジングオイルを使うと楽に落とせます

例えば手についた場合、消毒用のアルコールを使えば、嫌な匂いも取れて消毒もできます。ジェル状になった殺菌用アルコールを使うと、手に馴染みやすくより楽に落とせますよ。

クレンジングオイルに関しては、顔に使うものなのでアルコールより手荒れしにくいメリットもあります。ただし落とした後にオイルのベタつきが残るので、改めて石鹸でしっかりオイルを落としましょう。

□手についた松ヤニや樹液を簡単に落とす方法

*少しこする必要はありますが、水洗いよりきれいに落とせますね。

松脂が髪についたとき

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髪に松脂がついたときも、アルコールやクレンジングオイルで落とすことができます。ただし消毒用のアルコールを使うと、髪の毛が傷むことがありますので注意しましょう。

クレンジングオイルや、髪に良い成分が含まれる「椿油」を優しくなじませて落とすといいですね。ついた松脂を落とした後は、シャンプーなどで油分を洗い流し、トリートメントなどで保護するとサラサラヘアになりますよ。

松脂が服やカバンについたとき

アウトドアでは服やカバンに、松脂がつくこともあります。この場合もアルコールやクレンジングオイルで落とせますが、直接つけてこすると生地を傷めることがありますね。

そこで、別の柔らかい布に染み込ませてから、やさしく叩くように染み込ませて落としましょう。落ちたあとはやさしく洗剤で洗い流せば、シミになりにくくきれいになりますよ。

もしお子さんの部活がハンドボール部の場合、すべり止めで松脂を使うので常にジャージに松脂がついていることもあります。そのたびにアルコールなどを使うのも大変ですよね。

そこで、洗濯用の松脂クリーナーを使う事をオススメします。専用クリーナーというだけあって、しつこい松脂もしっかり落ちますよ。

松脂がペットの毛についたとき

毎日の散歩が欠かせない犬は、意外と松脂がついてしまいがち。特に毛足の長い犬だと、松脂がベタついて毛玉ができてしまうこともあります。

ペットの毛についた松脂も、人間と同じくクレンジングオイルやアルコールで落とせます。ただしペットは毛をなめてしまうので、すぐ蒸発する消毒用アルコールがおすすめ

またシャンプーする予定があるなら、ぬれていても使えるクレンジングオイルも使えますよ。

松脂がついた範囲が広くて毛もからまってるなら、思い切ってその部分を切ってしまう方法も。松脂がついた範囲や状況に応じて、落とすか毛を切るか判断しましょう。

松脂が車についたとき

屋外に駐車していると、車に松脂がついてしまうことがあります。ゴシゴシこするとボディに傷がついてしまうので、消毒用アルコールで溶かし落としてしまいましょう。

もし手元に消毒用アルコールがなければ、寒冷地仕様のウィンドウォッシャー液でも大丈夫です。というのも凍らないタイプには、不凍液としてアルコールが含まれているからです。もともと車用の商品なので、ボディに使っても安心なのもうれしいですね。

松脂が壁や床から出てきたとき

新築の壁や自分で作った家具や棚から、松脂が出てくることもあります。

この場合は布に染み込ませた消毒用アルコールで、出てきた部分をやさしく拭き取りましょう。溶けた松脂が周囲に広まって保護剤の代わりとなるため、その部分が味わい深くなりますよ。

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松脂落としは、状況に応じて使い分けを

手や髪に松脂がついてしまうと、慌ててこすり落としてしまいそうになります。しかしこすっても広がったり、べたつくだけなので、落ち着いて取り除きたいですね。

松脂の主成分は油なので、クレンジングオイルやアルコールを使うと落ちやすくなります。手や髪などにはクレンジングオイルで、服やペットの毛にはアルコールと使い分けたいですね。

あるいは、松脂落としの専用クリーナーもあります。状況に合わせて、しっかりと松脂を落とすようにしましょう。