
事故などで電車が運休となってしまうと、出勤やお出かけに影響が出てしまいますね。少し待てば運転が再開されるのであれば、そのまま待つかも知れません。
しかし「終日運休」となってしまった場合、慌てて他の交通手段を確保する必要がありますよね。
通勤時にはあまり見たくない「終日運休」ですが、この「終日」とはどういう意味なのでしょう?
終日の意味や使い方、また終日と似た言葉である「全日」との違いについて紹介します!
終日の意味とは
読み方は「しゅうじつ」だが
終日は、一般的には「しゅうじつ」と読みます。
しかし他にも読み方があり、
「ひねもす」
「ひめもす」
「ひすがら」
「ひもすがら」
とも。
試しに手元のスマホやパソコンで、「ひねもす」と入力してみましょう。大抵のスマホやPCでしたら、「終日」と変換されるはずです。
ただし他の読み方に関しては、変換されない可能性がありますね。
なぜこんなに読み方が?
「終日」という漢字に対して、これほど違う読み方があるのでしょうか。
それは「終日(しゅうじつ)」という漢字と読み方が、平安時代に中国から伝わった言葉だからです。
元々日本では一日中を表す同じ言葉として「ひねもす」などの言葉が状況によって使われてきました。そのため中国より「終日(しゅうじつ)」が伝わった時点で、既に日本には「ひねもす」などの同意味の言葉が存在。
なので漢字の終日に、「ひねもす」「ひすがら」・・といった別の読み方も加わったというわけですね。
終日とは
終日には、一日の始まりから終わりまでの一日中という意味があります。
その他の読み方は古語という扱いとなり、言葉の意味は次のとおりとなります。
□ひねもす(ひめもす)
一日中を指す言葉ですが、主に朝から夕方までの明るい時間に対して使います。
□ひすがら
一日中を指す言葉で、一晩中の意味をもつ「よすがら(夜すがら)」の反対語として使います。
□ひもすがら
一日中を指す言葉で、一晩中の意味を持つ「よもすがら」の反対語として使われます。
いずれも似た意味を持ちますが、和歌などで音の響きなどを考慮して使い分けていたようです。
終日の使い方は
基本は「朝から晩まで」
終日には朝から晩まで一日中という意味があるため、その日全体に対して使いたい時に用いられます。
例えば、朝からずっと読書をしていた場合は、「終日、読書で過ごした」となります。
その他には、「ある時間よりその日が終わるまでの間」という意味も。
例えば、事故や悪天候などで電車が止まってしまい、復旧の見込みが立たない場合などですね。
「現時点より、終日運休いたします」と発表された場合、今日はもう電車は動きません。
また24時間活動していない物事に対して使う場合、活動を終了する時間までという意味合いに。
電車でしたら終電まで、お店などは営業終了時間までという区切りとなります。
終日の範囲がどこまでになるのかは、文章や使っている状況から判断しましょう。
全日の違いとは
全日とは
終日と似たような言葉に、「全日(ぜんじつ)」があります。
この言葉にも「一日中」という意味がありますが、更にもうひとつの意味が。
それは1年中・毎日という意味。「全て」がどの範囲に対して使われるのかで判断が必要です。
使い分け方は?
終日と全日という言葉ですが、次の点に気をつけると使い分けがしやすくなります。
・一日中という意味に対しては、終日を使う。
・一年中という意味として、全日を使う。
例えば時刻表に、「終日運行」「全日運行」と掲載されていたとします。
この場合、終日運転は、「一日中(始発から終電まで)運行している」という意味に。
一方の全日運転は、「土日・祝日・年末年始関係なく、毎日運行している」という意味となります。
「一日中」という意味で、全日を使用しても間違いではありません。しかし「一年中」とも取られかねない状況なら、終日を使用する方がより確実でしょう。
終日考えてみよう
日本語は同じ音で違う意味を持つ言葉や、違う言葉で同じような意味を持つ言葉がいくつもあります。終日もそういった言葉の一つで、「終日」と書いて「しゅうじつ」「ひねもす」と全く違う読み方が。
更に「全日」という同じ意味の言葉もあるため、ややこしく感じるかも知れません。だからこそ日本語は面白いとも言えますし、難しいとも言えますね。
そんな違いについて、終日考えてみるのも面白いとは思いませんか?
|
|
