パンに欠かせないバターは、使わない家庭では意外と持て余す食材です。
特にブロックタイプのバターは、いつの間にか冷蔵庫の片隅に追いやられていることも。思い出して使おうと取り出してみたけれど、パッケージの賞味期限はだいぶ前…なんてこともよくあります。
バターは食品とちょっと違う気がしますし、賞味期限を無視しても大丈夫なのでしょうか?
そこでバターの賞味期限、そして上手に使い切るための保存方法について紹介します!
バターの賞味期限は
未開封なら…
未開封のバターの賞味期限は、製造してからおよそ6ヶ月程度となっています。
ただしこれは「賞味期限」ということで、風味が損なわれず美味しく食べられる期限ということ。特に日本の食品の場合、傷む恐れがある期間より一ヶ月ぐらい余裕を持って賞味期限を設定します。
つまり賞味期限を1日でも過ぎたから、もう食べられないというわけではありません。
ですから未開封のバターの場合、保存状態がよければ賞味期限を多少過ぎても大丈夫。ただし風味が落ちやすくなるので、なるべく早く使い切ることをおすすめします。
開封済みの場合は?
開封済みのバターは、一ヶ月以内で使いきると風味も味も落ちず美味しくいただけます。賞味期限ギリギリでも、変な匂いが変色がなければ使っても大丈夫。
ただし風味が落ちている可能性が強いため、早く使い切ることを強くおすすめします。
賞味期限の切れたバターは大丈夫?
こんな状態の時は捨てよう
賞味期限の過ぎたバターが、次のような状態でしたら食べずに捨てましょう。
○カビが生えている
バターそのものにカビが生えることもありますし、付着したパンくずからカビが発生することが。バターナイフを使った後そのまま入れておくと、カビが発生しやすくなるので注意が必要です。
○異臭がする
バターは匂いを吸着しやすい性質があるため、長く保存した場合異臭がすることがあります。
冷蔵庫で保存した場合、特にニンニク・キムチ・漬物の匂いが付着することが。冷蔵庫の匂いを吸着しただけなら、カレー用の炒め油などに使えば匂いがごまかせます。
ただしバターが痛んだ結果、石油系の腐敗臭が発生することも。こちらの場合は、食べずに捨てましょう。
○液体が発生している
バターに付着したパンやバターそのものが腐り、液体化した可能性があります。また常温で放置した結果、バターが溶けてしまった可能性も。
前者なら異臭がして食べられませんし、後者の場合も風味が消えてしまっています。
酸化したバターは…
匂いやカビが発生していないものの、バターの表面が濃い黄色に変色していることもあります。
これはバターが空気に触れることで酸化し、その部分が「過酸化脂質」に変化。一応食べられますが美味しくありませんし、敏感な方はお腹を壊す可能性も。
表面だけならその部分を削りとってなるべく早く使いきり、全体が黄色い場合は捨てましょう。
バターの保存方法について
冷凍すれば長持ち!
特売などで大量のバターを購入した場合や、少量でも使い切れない場合は冷凍保存しましょう。
ただしこの作業でバターが空気に長く触れないように、手早く作業を行うことが重要です。
・ラップ
・ジッパー付きビニール袋(冷凍保存用)
・バターを切るための道具(なければ包丁で可)
1.バターの包装を取り、調理に使いやすい大きさに均等に切り分ける。
16分割にすると大さじ1弱の約15g。料理にも使いやすくなります。
2.バターをラップで空気が入らないように包む。
塊ごと包んでもよいですが、使いやすい量ごとにくるむと便利です。
3.ジッパー付きビニール袋に入れて賞味期限を記入し、冷凍庫の奥で保存する。
入り口などは温度変化が激しいため、冷凍保存でも傷みやすくなります。
使う時は使いたい量だけ、前日のうちに冷蔵庫に移動させるだけ。炒め油に使うなら、冷凍のままでも大丈夫です。
解凍したものは冷凍出来ませんので、解凍したら使い切ることを心がけます。冷凍すると賞味期限は1年ほどと言われますが、本来の賞味期限内で使いきりましょう。
冷蔵庫で保存する場合は
海外ではバターは常温で保存が主流ですが、日本の気候では冷凍庫で保存が基本。バターの容器と包装紙を残したまま、バターと同じ大きさの密封容器に入れて保存がベストです。
包装紙を残すのは、光と空気にバターを触れされない為。また使用時に長く外気に触れると酸化するので、使い終えたらすぐ冷蔵庫にしまいましょう。
□使うときに便利なバターの切り方と保存方法
*冷凍の時もそうですが、冷蔵の時もこの様に切り分けると料理に便利です。
上手に保存して美味しく食べよう
バターは調理にお菓子作りにパンに塗ったりと、活躍の場が多い食材。しかし使わない家庭では持て余し気味なので、たまにしか使わないなら冷凍保存がおすすめです。
毎日使う家庭でも常に美味しいバターを食べるために、保存にひと工夫加えましょう。
ほんのひと手間加えるだけで、いつでも風味豊かで美味しいバターが使えますよ!
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