
友達とオシャレなランチにしようと決めた時に、選択肢に上がるのがパスタではないでしょうか。
たらこスパ・クリームパスタ・ボンゴレから、レトロなナポリタンまで!美味しいパスタは沢山ありますよね。
ところでパスタと共にスパゲッティという言い方もしますが、違いはどこにあるのでしょう?スパゲッティのほうが古くから使っているので、メニューによって使い分ける必要があるのか気になりますね。
意外と知らないパスタとスパゲッティの違い、またパスタには他にどんな種類があるのか?についてまとめました!
パスタとスパゲッティの違い
パスタとは?
パスタとは、イタリアで食べられている小麦粉に水や卵などを加えて練った麺類のことを言います。
厳密にイタリア語で表現する場合、「パスタ・アリメンターレ」とのこと。その形状は様々で、細長く伸ばしたものや短く切りそろえたものから、シート状に伸ばしたものも。
この内、乾麺に関しては、イタリアでは法律で決められた製法を守らないと「パスタ」と名乗れません。
それは「デュラム・セモリナ」という品種の小麦と水を、必ず使わなければならないというもの。デュラム・セモリナ以外の小麦を使った場合は、パスタと名乗れないんですね。
ちなみに生パスタは、普通の小麦粉を使っても大丈夫です。
□イタリアマンマの手打ちパスタ作り見学!アレッツォの街から
https://youtu.be/DZ5sqgKOpEs
*この動画の30秒から、手作りパスタを作る様子を見ることができますよ。
スパゲッティとは?
スパゲッティとは、パスタの中で細長い麺状タイプのことを差す言葉。
スパゲッティはパスタの一種となるため、スパゲッティをパスタと呼んでも間違いではないんですよ。
ただイタリアでは、厳密には麺の直径が2ミリ弱(1.7mm~1.9mm)のものだけが「スパゲッティ」と呼ばれます。イタリアでの区分は次の通りですね。
しかし日本で一般的に食べられているスパゲッティは、太さが1.6ミリ程度のものがほとんど。細長い麺状のパスタであれば、日本ではなんでも「スパゲッティ」と呼ばれます。
日本ではスパゲッティが先に知られることとなり、ナポリタンなどの独自の料理が生まれました。その後1980年代のグルメブームなどで、スパゲッティ以外にもパスタがあることが知られるように。
そのため、パスタという言い方と、スパゲッティという言い方の両方が出てくるようになったのです。
パスタにはどんな種類があるの?
ロングパスタ
パスタを大まかに分けると、
- 「ロングパスタ」
- 「ショートパスタ」
に分かれます。
このうちロングパスタとは、スパゲッティなどの細長い麺状のパスタを指します。
スパゲティーニ (spaghettini)
直径が1.6ミリ程度のもので、日本で一番食べられているタイプです。
カペリーニ (capellini)
直径が1ミリ前後(1.2mm未満)のもので、語源はイタリア語の髪の毛を差す「capelli」から。日本でのそうめんのように、スープに入れたり冷製パスタに使われます。
フットチーネ(fettuccine)
タリアテッレとも言いますが、日本ではフットチーネが一般的。水と卵で練って、幅7・8ミリ程度に切りそろえた平麺の事を言います。
リングイネ(linguine)
麺が楕円形になっているのが特徴で、太い部分で3ミリ・細い部分で1ミリ程度の直径となります。
ソースによく絡むことから、濃厚なソースと合わせて食べるのが一般的です。
ショートパスタ

長い麺状以外のパスタを、まとめてショートパスタと呼びます。その形状は様々で、見た目や用途にあわせて使い分けられます。
マカロニ(maccheroni)
日本ではグラタンの具材としてお馴染みですが、実は中国が発祥のパスタ。そのためイタリアではあまり食べられず、主に日本やアメリカ・中国で食べられています。
特にアメリカではマカロニ&チーズという、日本のグラタンに似た料理がおふくろの味となっています。
ペンネ(penne)
つけペンの形に似ているパスタで、中が空洞となっています。側面に細い溝が刻まれているものがあり、こちらはトマトソースとの相性が抜群。
溝が無いタイプはクリームソースと合わせることが多いですが、トマトソースも使われます。
フジッリ(fusilli)
ねじねじとした形状なので、ソースをたっぷり含むことが出来るパスタ。
そのため濃厚なソースやスープパスタとの相性が抜群で、ソースの旨みを楽しむことができます。
その他
ラザニア(lasagne)
平たい板状のパスタで、ミートソースとラザニアを何重にも重ねてオーブンで焼いた料理が有名です。パスタそのものよりも、料理名のほうが有名かも知れませんね。
ラビオリ(ravioli)
正方形のパスタ2枚の間にひき肉などを詰め、周囲をフォークなどでギザギザに止めたパスタの事。そのまま茹でて食べたり、スープの具材として使われます。
いろんなパスタを食べよう!
パスタとスパゲッティは別のものではなく、パスタという分類の中にスパゲッティがあるんです。
スパゲッティも太さで名称が変わり、日本のスパゲッティは実は違っていたことには驚きです。
その上お馴染みのマカロニやペンネもパスタの一種で、その幅広さにも驚かされます。しかもれぞれの形状によって合うソースがあるので、上手にパスタを使い分けたいですね。
イタリアには650種類以上ものパスタがあると言いますし、色々なパスタを食べ比べるのも楽しいですよ!
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