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秋になると、木の葉が紅色黄色に色づいてきれいですよね。

実は、木の葉は、紅色になるものと、黄色になるものでは、種類だけでなく、色づく仕組みも違っているんですよ。

紅葉と黄葉の違い、特徴、それぞれの種類についてまとめてみました

紅葉と黄葉の違いとは?

紅葉(こうよう)は、一般的に、落葉広葉樹の葉が、赤や黄色に色づくことを言います。

木の葉が紅くなることを「紅葉」、黄色くなることを「黄葉(こうよう・おうよう)」

と区別することもありますが、両方含めた意味で「紅葉」が使われることも多いです

楓(かえで)の葉が紅く色づいたものが、紅葉(もみじ)です。

また、紅葉(こうよう)は、木々が紅葉している景色全体を指して使われることもあります。

紅葉の景色のこんな動画があります。こうしてみると、色んな色がありますね。

■Autumn in Japan 日本の紅葉 秋の東北・栗駒山の紅葉  紅葉便り

紅葉の語源

紅葉(もみじ)は、もともと「もみち」と呼ばれていたと言われています。

秋に草木が赤や黄色に変わることを
「紅葉つ・黄葉つ(もみつ)」
といいます。

その「もみつ」が名詞化した「もみち」が、
「もみぢ」→「もみじ」
と変化したとのこと。

昔は、「黄葉」と表記されることが多かったもみじですが、日本では赤がおめでたい色とされたため、主に「紅葉」のことを「もみじ」と言うようになったそうです。

紅葉と黄葉の違い

木の葉には、もともと、クロロフィル(緑色)カロチノイド(黄色)と言う色素が含まれています。

秋になって日差しが弱くなってくると、両方の色素が分解されますが、一般的にはクロロフィルの方が早く分解されます。

そのため、カロチノイドの黄色が目立つようになり、黄葉すると言うわけです。

さらに寒くなると、緑色の色素が消えていくときに、葉の中にもともと含まれていないアントシアニンと言う赤い色素が作られることがあります。

これが「紅葉」で、なぜ赤い色素が作られるのかについてはまだよくわかっていません。

「紅葉」するためには、昼温度が高く光が十分にあり、夜冷えることが必要です。秋晴れの日が続き、温度差が激しいほど見事な紅葉が見られるのは、そのためです。

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紅葉と黄葉 それぞれどんな種類があるの?

紅葉黄葉

1.クロロフィル(緑)の分解
2.カロチノイド(黄色)の分解
3.アントシアニン(赤)の合成

3つのステップの進み具合によって、色の変わり方が違ってきます。

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1)緑からいきなり赤くなるもの

1.2.3がほぼ同時に進行し、緑から赤に変わります。

(例)ナナカマド

2)緑から黄色にしか変わらないもの

1.が進行するだけで、2.の反応の進みが遅く、3.の反応が進まないので、緑から黄色に変わります。

(例)イチョウ、カラマツ

3)緑→黄色→赤と変化するもの

1.→2.→3と反応が進むので、緑から黄色、さらに赤へと変わります。

(例)トウカエデ

紅葉の種類

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紅葉する木としては、

カエデ科
イロハモミジ、ハウチワカエデ、サトウカエデ、メグスリノキウルシ科
ツタウルシ、ヤマウルシ、ヌルデツツジ科
ヤマツツジ、レンゲツツジ、ドウダンツツジバラ科
ヤマザクラ、ウワミズザクラ、カリン、ナナカマドブドウ科
ツタ、ヤマブドウスイカズラ科
ミヤマガマズミ、カンボクウコギ科
タラノキ、ミズキ科のミズキ

などがあります。

黄葉の種類

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黄葉する木としては、

イチョウ、

カバノキ、

ヤナギ科
ヤナギ、ポプラ、ドロノキ

ニレ科
ハルニレやカエデ科のイタヤカエデ

ニシキギ科
ツルウメモドキ

ユキノシタ科
ノリウツギ、ゴトウヅル

などが主なものです。

色の違いも楽しもう

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秋になると、木の葉が色づくのに気が付いていても、

「赤いのがもみじ」
「イチョウは黄色」

くらいにしか思っていませんでした。

でも、紅葉や黄葉するものの中には、徐々に色が変化するものもあるんですね。

忙しい日々にも、景色の変化に気が付ける「心の余裕」を持ちたいものです。