冷房や暖房を使うと、部屋全体が均一な温度にならないことがあります。
そんな時はサーキュレーターで部屋の空気を循環させる、という話を聞いた事がありませんか?
また扇風機で循環させるという話も聞きますし、サーキュレーターを冷房用に使うという話も。
どちらも見た目がよく似ていますが、はっきりとした違いはあるのでしょうか?
サーキュレーターと扇風機の違いについて、また上手に使い分けるポイントを紹介します。
サーキュレーターと扇風機の違いとは
サーキュレーターとは
サーキュレーターはモーターで羽を回し、強力な風を生み出す家電のことを言います。
ちなみにサーキュレーターは英語で「Circulator」と書き、「循環」という意味が。その名の通り、部屋の空気を循環させるための家電がサーキュレーターなんです。
サーキュレーターの特徴は、強い風がまっすぐ遠くまで届くことにあります。
強い風を生み出すことで風の発生源となり、設置した部屋の空気を動かすことが可能。「空気を循環させるもの」としての機能を、存分に発揮できるのです。
その他の特徴としては、比較的コンパクトで持ち運びしやすい点が挙げられます。
欠点としてはタイマーや自動首振り機能などは、高級機種にしかついていないこと。またモーター音がそれなりにうるさく、静音タイプはやはり高級機種となってしまいます。
扇風機とは
扇風機は冷房家電の一つで、やはりモーターで羽を回すことで風を生み出しています。
部屋全体の空気を動かすこともできますが、あまり風が強くないので効果は微妙なところです。
その特徴は、範囲が広く柔らかな風を生み出すことです。
強力な風も生み出せますが、それでも体にあたっても不快にならない程度の強さ。また音も静かで、寝室で使用しても睡眠を妨げることはそれほどありません。
欠点としては遠くまでは風が届かないこと、持ち運ぶにはやや大きいことが挙げられます。とはいえ大人でしたら持てる程度の重さなので、コンセントがあれば場所を選ばず使えますね。
それぞれの特徴と違いを比較
サーキュレーターと扇風機、それぞれの特徴を簡単にまとめると、次の通りとなります。
サーキュレーター | 扇風機 | |
---|---|---|
風の強さ | 強く、直線的 | 柔らかく、広範囲 |
風の届く範囲 | 直線上で遠くまで | 首振りの範囲で、近い場所だけ |
音 | 結構うるさい | 比較的静か |
大きさ | 比較的コンパクト | 大人なら持ち運び可能 |
ちなみに電気代に関しては、どちらも1日12時間使用しても10円前後となっています。
それ以外では機能に違いはっきりしているので、そのことを理解したうえで購入したいですね。
それぞれの使い分け方
サーキュレーター
サーキュレーターは何度も言いますが、部屋の空気を循環させるための家電。そのためすでに冷房・暖房器具がある部屋で、冷房・暖房を効率よく使うために設置しましょう。
例えば、冷房の場合、エアコンの冷たい風は下にたまり、温かい空気は上に溜まってしまいます。それを防ぐためにはサーキュレータを使い、下から上へと風を送りましょう。
こうすることで下の冷たい空気が上へと押し出され、室内の温度が均一に。効率的に室内の温度が下がるため、エアコンも無駄に室内を冷やすことがなくなります。
暖房の場合は、上に暖かい空気がたまりますので、高所にサーキュレーターを設置します。そして「上から下に向けて風を送る」ことで、下の冷たい空気と混ぜて温度を均一化。
やはり効率的に温度を上げることで、無駄な光熱費を抑えることが可能となります。
□アイリスオーヤマ「衣類乾燥除湿機」動作風景
変わった使い方としては、干した洗濯物に風を当てて乾燥を早める方法が。扇風機でも可能ですが、強い風の出るサーキュレーターの方がより乾燥が早まります。
扇風機
サーキュレーターによる室内の空気の循環を、扇風機で代用するのはかなり難しいです。
これは風があまり強くなく、室内の空気をかき混ぜるほどではないから。
ですから、扇風機を使うときは、涼みたい人に向けて使うのが効果的。エアコンだと冷えすぎてしまう人でも、程よい風を体に受けて優しく涼しくなれますよ。
一つ気をつけたい点として、寝ている間ずっと使うと寝冷えの原因となることです。
よく「寝ている間、ずっと扇風機の風に当たると死んでしまう」という話が出てきます。これは都市伝説の一種で、実際にはそんなことはありません。
しかし長い間直接風に当たり続けていると、その部分が冷えすぎてしまいます。結果寝冷えによる体調不良となってしまうため、30分程度で止まるようにタイマーを設定しましょう。
部屋にサーキュレーター、人に扇風機
同じように見えるサーキュレーターと扇風機は、実は全く違う機能を持つ家電です。
それぞれ代わりに使うことも可能ではありますが、期待するほどの効果は生み出してはくれません。
体に風を当てて涼みたいのであれば、柔らかな風が優しい扇風機を。
クーラーなどを効率的に使うなら、室内の空気を循環させるサーキュレーターが最適です。
それぞれ上手に使い分けて、厳しい季節も快適に過ごしましょう!
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