盆の頃に届く手紙で、挨拶文に「立秋の候」と書いてあるのを見たことはありませんか?真夏の8月に、立秋という”秋”が入る挨拶文は、間違ってるのでは?と思う方もいるかもしれませんね。

しかし、この挨拶文はマナーの上では間違っていないんです。

そんな、立秋の候の読み方や由来、また立秋の候を使う時期はいつからいつまでなのか?挨拶の例文も合わせて紹介します!

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立秋の候とは?

立秋の候の読み方は?

立秋の候の読み方は、「りっしゅうのこう」です。

立秋は素直に読めますが、候がわかりづらいですね。「候」は「そうろう」とも読み、「いる・ある」の丁寧語のこと。

わかりやすく言えば、

  • 「立秋でございます」
  • 「立秋の季節となりました」

といった表現となります。

秋の訪れ

立秋の候の由来は?

一方の「立秋」二十四節気の一つです。二十四節気(にじゅうしせっき)とは、昔の暦の一種で1年を24分割したもの。秋分・春分や、夏至・冬至なども二十四節気の一つです。

二十四節気では立秋からが秋。立秋が一番暑く、ここから毎日気温が下がっていきます。秋とは言いますが、イメージとしては夏の終わりから秋に向かう時期ということですね。

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立秋の候の時期はいつからいつまで?

お盆前から8月下旬ごろまで

立秋は、

  • 「立秋」とされる日
  • 「立秋の期間」

のいずれかを指します。

いずれも毎年多少の変動があり、2019年(令和元年)の立秋の日8月8日です。

そして立秋の期間は8月8日~22日で、立秋のはじまりから、次の二十四節気である「処暑」前日までとなります。

「立秋の候」は期間での立秋を指すため、2019年は8月8日~8月22日となります。

現代の8月は暑い盛りですし、8月22日頃も確実に熱い時期ですよね?なのに立秋の候というのは、なんとなく合わない感じはします。しかし暦の上での事ですし、昔からの風習であるので「そういうものだ」としておきましょう。

□鉄道のある風景 山陰線・立秋の宍道湖畔

*セミが鳴くなどまだ暑い季節ですが、夕暮れ頃には過ごしやすくなりつつありますね。

立秋の候を使った挨拶文

仕事上で使う挨拶文

手紙

立秋の候と書き出しで使う場合、ほとんどが改まった形での文章のことが多いでしょう。とくに取引先へと出す手紙の場合は、形式を守ることが重要です。

例えば次のような挨拶文を添えると、ビジネスマナーと季節感を両立させた挨拶文となります。

  • 立秋の候、貴社ますますのご発展のこととお慶び申し上げます。
  • 立秋の候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

特に取引先やお得意様へ出す場合は、次のような挨拶文が適切でしょう。

  • 立秋の候、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
  • 立秋の候、(○○様におかれましては)ますますご壮健のこととお慶び申し上げます。

仕事上の文章に添える挨拶文の場合、ここで個性を出す必要はありません。あくまでも仕事上の関係ですので、ビジネス書式に従って出すことが重要です

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目上の方への手紙の場合

お世話になった方や恩師へ、改まった形で手紙を出す場合も季節の挨拶はとても重要です。

しかしあまり改まりすぎるのも、堅苦しい印象になってしまいます。程よく柔らかい文章にできればいいですね。

  • 立秋の候、秋とは名ばかりの暑さが続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
  • 立秋の候、まだ暑い日々が続きますが、そちらの天候はいかがでしょうか。
  • 立秋の候、暦の上では秋と言えども暑い毎日、いかがお過ごしでしょうか。

暦の上では秋ですが暑い時期もあるため、先方の体調や気候を気遣うとより良い印象になります。また暑さへの気遣いを入れることで、実際の季節とのギャップを埋めましょう。

親しい友人への挨拶の場合

ある程度親しい間柄の場合、あえて「立秋の候」といった書き出しにはしないこともあります。しかし改まった手紙を贈る場合などは、「親しき仲にも礼儀あり」です。

砕けた文章はメールなどで使うようにし、手紙ではきちんとした文章を書きましょう。

  • 立秋の候とはいいますが、まだまだ暑い毎日いかがお過ごしですか。
  • 立秋の候、まだ日中は夏とも言える天気ですが、そちらも同様に暑いのでしょうか。
  • 立秋の候、ようやく夕方頃には涼しくなってまりましたが、お変わりありませんか。

目上の方の時とそれほど違いはありませんが、きちんとしつつもう少し親しみある文章とします。

あまり難しい言い回しは使わず、相手の地元の天候や健康などに気遣う文章にしましょう。簡単な挨拶であっても相手を気遣えば、礼儀あるきちんとした文章となりますよ。

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気遣う心が大切

立秋の候という書き出しは、一定の時期にしか使えない挨拶文です。しかも8月のまだ暑い時期なのに、「秋」という言葉が出ることもあって難しく考えてしまいがち。

しかしビジネス文章に関して言えば、定型文に当てはめてしまえば難しくはありません。ある程度の間柄の方でしたら、暑さを気遣う文章を添えれば自然とそれらしい文章となります。

季節の挨拶と気遣いある文章を上手に書き添えれば、相手方への印象も良くなりますよ!