昔から伝わる健康改善方法の中には、本当に効果があるものがいくつもあります。その中で特に効果があるものに、ツボを温めて刺激する「温灸」があります。
しかし温灸は火を使うため、やってみたくてもちょっと怖くないですか。そんな欠点を解消したのが、お湯で刺激するペットボトル温灸です。
ペットボトルを使った温灸とのことなので、手軽にできそうですが、どんなものなのか気になりますね。
誰でも簡単にできるペットボトル温灸のやり方と、その効果について紹介します!
ペットボトル温灸とは
使うのはペットボトルとお湯
本来の温灸はヨモギの葉から取れる「もぐさ」を、ツボの上に乗せて火を付ける健康法。じんわりとツボを温めて刺激し、ヨモギの香りで癒し効果も得られます。しかし火を使うためやけどの危険があり、試したくてもモグサを用意するのが面倒。そこで今回紹介したいのが、ペットボトルとお湯を使う温灸なんです。
用意するものは、コンビニなどで売られている「ホット専用のペットボトル容器」です。
キャップがオレンジ色のものが、ホット専用ペットボトル。白いキャップのものはお湯を入れると変形するので、必ずホット専用容器を使いましょう。
その他には、あらかじめ沸かしておいた100度の熱湯と普通のお水を準備します。注ぎ口の付いた計量カップもあると、作業が楽になりますよ。
ペットボトル温灸のメリットは?
ペットボトル温灸がオススメなのには、4つの理由があります。
ペットボトル温灸でもやけどの可能性はありますが、普通の温灸よりは安全です。・火事の危険が低い
直接火を扱わないので、モグサを落として床がこげたり火事になる危険がありません。・簡単にどこでも出来る
温灸は煙と匂いがありますが、ペットボトル温灸なら仕事の合間でも大丈夫。
デメリットとしては、ホット専用のペットボトルと普通のペットボトルを間違えてしまう危険が。これはコンビニなどで購入したものを、キャップごと保管すれば間違える危険も減らせるでしょう。
また香りの癒し効果も得られませんが、これも別にアロマを用意すれば大丈夫ですね。
ペットボトル温灸のやり方
先に水、それからお湯
ペットボトル温灸の方法は、とっても簡単です。
(計量が出来ない場合は、ペットボトルの1/3ほど水を入れてから2/3ほど熱湯を入れる)2.ツボ付近に2、3秒ペットボトルを当て、これを2~3回繰り返す。
ポイントは、ペットボトルに先に水を入れてからお湯を入れること。逆にしてしまうとボトル口から熱い湯気が上がって、やけどする危険があるからです。
分量が量れない場合は、「水1:熱湯2」をペットボトルに入れましょう。この割合にすると温灸にぴったりな、約80度のお湯になりますよ。
ペットボトル温灸の注意点は?
ペットボトル温灸をする際に、気をつける点がいくつかあります。
ツボの位置は様々ですが、ペットボトル温灸の場合はだいたいツボに当たっていればOK。当たる範囲が大きいため、ツボとその周囲がしっかり刺激されます。・当てる時間は服の上から2・3秒程度
熱いと感じたらすぐに離しましょう。それ以上当てるとやけどしてしまいます。また直接素肌に中てても良いのですが、Tシャツぐらいの薄手の服の上からでも大丈夫。いちいち服を脱ぎ着しなくても出来るので、職場でもすぐに試せますね。・何ヶ所も温灸しない
ペットボトル温灸は手軽に出来るため、試せそうなツボをつい全部刺激したくなります。しかし何ヶ所も一度に温灸すると、かえって調子が悪くなることも。慣れるまでは一日一ヶ所にして、慣れても三ヶ所を上限としましょう。
ペットボトル温灸の効果
頭痛が!
急に現れて困る症状の一つに頭痛がありますが、これもペットボトル温灸で対処可能。
□合谷(ごうこく)@お灸・鍼治療の「ツボ」の取り方
*親指と人差し指の骨が交わる部分にある「交合」が、頭痛や首から上の症状に効果的です。
手の甲を上にして左右のツボを温灸すれば、すっと頭痛が楽になります。と同時にこわばっていた肩周辺も楽になるので、まずはこのツボを試してみましょう。
生理痛が!
女性にとってつらい生理痛の原因の一つが、体全体の冷え。普段から温灸すると体が温まり、生理の時に更に温灸すると生理痛の緩和につながります。
□三陰交(さんいんこう)@お灸・鍼治療の「ツボ」の取り方
寝る前にくるぶしから指三本ほど上にある、三陰交というツボを刺激。すると下半身の冷えが治まり、冷えやすい季節も暖かく眠れます。
更にへそのを中心として上下左右を温灸すると、お腹が温まって生理痛緩和に。特に下腹部の「関元」は、生理痛・腹痛に絶大な効果があるので鎮痛剤代わりになります。
下腹部以外のお腹のツボは、こちらの動画が参考になりますよ。
□お灸のツボ(冷え性・ダイエット・生理痛・便秘など)
手軽に温灸を取り入れよう!
ペットボトル温灸はとても手軽で、正確なツボの位置が判らなくても出来るのが魅力。お湯とペットボトルがあればいつでもできるので、仕事中でも試したいですね。
体にあるツボは健康増進に役立つものから、急な症状に対応できるものまで様々。しかしやり過ぎは体がびっくりしてしまうので、ほどほどに試して元気になりましょう!
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