ランニング中やウォーキング中に靴紐がほどけてしまうということってありませんか?靴ひもがいつの間にかほどけていて、踏んづけて転んでしまったという経験がある方もおられるかもしれませんね。
きっちり結んだはずなのにほどける靴ひもは、わずらわしいだけでなく怪我や事故の原因にもなりかねません。
そんな靴紐ですが、実はほどけにくい結び方があるって知ってましたか?
靴ひもがほどけてしまう原因と、ほどけない結び方について紹介します。
靴紐がほどける原因は?
ちょうちょ結びが
靴ひもを結ぶ時に、どのような結び方にしますか?
ほとんどの方が「ちょうちょ結び」で、靴ひもを結ぶかと思います。
しかしこのちょうちょ結び、正しいと思っていても案外間違って結んでいる事が。特に子供が結んだ場合、「ちょうちょ」が縦になる「縦結び」なっていませんか?これは輪にするひもが逆だからです。
縦結びになった時に輪を逆にして結び直すと直りますよ。
またきちんと結んでいても、最後にぎゅっと引っ張らないと緩みがち。手の力が弱い子供ですと、特にこの部分が上手く出来ずにゆるくなってしまいます。
振動でほどける
ぎゅっとちょうちょ結びにしていても、歩いているうちにほどけることもよくあります。これは結び方が悪いのではなく、結んだあとに長く歩くことで自然とゆるんでしまうから。
歩いたり走ったりといった「振動」で、知らず知らずにほどけてしまうんですよ。
靴紐の素材が
ぎゅっと結んでもほどけたり、振動でほどけてしまう原因は靴ひもの素材も考えられます。
ひもの表面がつるつるな素材、特にナイロン製の靴ひもはほどけやすい傾向が。綿素材でも撥水加工でつるつるなものや、丸い靴ひもはほどけやすくなります。
丸いひもではなく平らな靴ひもに変えるだけで、ほどけにくさに違いがでますよ。
ほどけない靴紐の結び方とは?
イアン結び
靴ひもがほどけてしまうと致命的なスポーツ選手は、どうやって靴ひもを結んでいるのでしょうか?
ほどけない結び方はいくつかありますが、その中でも簡単なのが
「イアン結び」という方法。
卓球の福原愛選手も、実はこのイアン結びを使用しているんですよ。
結び方の方法は次の通りです。
- ちょうちょ結びの時と同じように、一度ひもを結んで玉結びにする。
- 靴の前に両方のひもを出し、両方で輪を作る。
- 最初に結んだ時に下になった方のひもの輪を、もう片方の輪に通す。
- 輪に通しながら、もう片方の輪も同じように輪に通す。
- 通した両方の輪を、ぎゅっと引っ張っれば出来上がり。
*文章にするとわかりづらいのですが、実際に靴を用意してこの動画を見ながら試してみましょう!
イアン結びは、コツを掴むとちょうちょ結びよりも簡単で、しかもきっちり結ばれて安定感バツグン。
なのに解くときはちょうちょ結びと同じように、ひもの先を引っ張るだけなんですよ。見た目もちょうちょ結びにそっくりなので、さり気なくきっちり結びたい方におすすめです。
ベルルッティ結び
しっかり結びたいけれどオシャレに結びたいなら、「ベルルッティ結び」がおすすめ。
この結び方は、フランスの靴ブランド「ベルルッティ」が発祥の結び方。細く丸いひもが多い革靴でもほどけず、見た目もさり気なくオシャレなんですよ。
結び方は次の通りです。
- ちょうちょ結びと同じように一度結ぶが、この時ひもを2周くぐらせて玉結びを2回作る。
- 結び目の下になってる方のひもで輪をつくり、ちょうちょ結びを作る。
- 最後にぎゅっと結ぶ前に、くぐらせた方の輪をもう一度くぐらせてからぎゅっと結ぶ。
文章にするとわかりづらいかも知れませんが、簡単に言ってしまうと「ちょうちょ結びの動作を2回繰り返す」結び方。
*靴を用意してから、こちらの動画を見ながら試してみましょう。
この方法でも、解き方はひもを引っ張るだけととても簡単です。イアン結びと比べると元が革靴用の結び方からか、見た目がスマートでおしゃれ。スポーツシューズよりも、やはり革靴やブーツに使いたい結び方ですね。
ひもを濡らす
イアン結びやベルルッティ結びが上手くできない、ちょうちょ結びでしっかり結びたい。そんな場合は靴紐を軽く湿らせると、ほどけにくくなります。
普段通りにちょうちょ結びをし、ぎゅっと結び終えたら結び目を軽く水で濡らす。その後もう一度堅く結べば、いつも以上にしっかりと結べます。乾燥すれば結び目が更にがっちりするので、時間が無い時にオススメです。
靴ひも問題にサヨナラ!
靴ひもの素材を見なおしたり、結び方を変えるだけで靴紐問題は解決が可能。今回紹介した結び方は、覚えてしまえば簡単なのでマスターしたいですね。
例えばマラソン中にほどけてしまって、結び直すのに立ち止まったらリズムも崩れてしまいます。立ち止まった分だけロスタイムも出るので、ほどけない結び方をすることは意外と重要。
たかが靴ひもと考えず、ほどけない結び方で楽しく運動しましょう!
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