
時々、『急性声帯炎で休養』といった内容の芸能ニュースを見かけることがあります。声が出ないとなると、芸能界でなくても日常生活にすごく影響が出てしまいますよね。
声を使う仕事の人の病気かと思っていたのですが、どうやらそれは違う模様。だとしたらどうすれば防げるのか、なってしまった場合どうすれば良いのか気になりますね。
そんな急性声帯炎について、
- 急性声帯炎の症状
- 急性声帯炎の原因
- 急性声帯炎の治るまでの期間
- 急性声帯炎の治し方
…といった内容でご紹介します。
急性声帯炎とは
声帯が痛い
急性声帯炎とはその名の通り、声帯に炎症が起こることでなる病気。声帯とは喉にある粘膜器官で、喉を通る空気を振動させることで音声を出す役目を持ちます。
喉の中心部・喉仏のある辺りにそっと手を添えて、「あー」と声を出してみましょう。すると喉仏付近が震えている感触が手に伝わるかと思います。この震えているものが、声帯なんです。
急性声帯炎の症状は

急性声帯炎になると、次の症状が現れます
声がかすれて、話しづらくなる
急性声帯炎は全く声が出なくなると思いがちですが、実は無理をすれば声が出ます。ただし出る声はガラガラで聞き取りづらく、喉にも余計な負担をかけてしまいます。
喉の痛みとのみこみづらさ
話しづらさもある上に、痛みもでてしまいます。しかも食べたり飲んだりして喉を動かすと、つっかかる感じも出てしまいます。
発熱とタン
時として熱が出て、いわゆる「喉風邪」のようにタンが絡みやすくなります。
急性声帯炎を発症する原因は
急性声帯炎発症には、いくつかの原因が挙げられます。
まず挙げられるのが、喉に負担をかけすぎること。何時間もカラオケで歌った次の日に、声がガラガラになるのはこれが原因です。普段より話す機会が極端に増えることも喉に炎症が出てくる原因になります。
次に挙げられるのが、タバコの吸い過ぎ。日常的にタバコを吸う人は、それだけ喉に負担をかけています。一時的に本数が増えたりしたときも要注意です。
最後に、風邪の菌が声帯に付着した場合。喉が弱っているときに、風邪の菌が侵入することで炎症を引き起こします。
急性声帯炎が治るまでの期間は
一週間は様子を見て
急性声帯炎になるとしゃべりづらくなって辛いですが、一般的には一週間ほどで治ります。
もちろん適切な治療を受けた上での話になりますし、無理をすれば更に長引きます。しかもこの間に無理をすると、完治しても声がかすれた状態で固定されてしまうことも。
ハスキーボイスと言えばかっこいいですが、とくに女性の場合はあまり嬉しくないですよね。

慢性化すると…
急性声帯炎を放置すると、慢性化してしまうことがあります。こうなると完全に治るまでに、1ヶ月ほどかかってしまいます。
さらには「ポリープ(できもの)」が声帯に出来てしまうことも。ポリープへの治療は手術がメインとなりますし、最悪の場合は声帯を摘出しなければならないこともあります。
声帯を摘出してしまうと、「声」を失うことになります。食道を震わせて声を出すこともできますが、そうなるとリハビリはとても大変。たかが喉の痛みと思わずに、慢性化する前にしっかり治療しましょう!
急性声帯炎の治し方は

基本は「喋らない」
急性声帯炎の治療には、喉の炎症と痛みを抑える薬を服用します。風邪をひいている場合は、同時に風邪の症状を抑える薬も飲むことになります。
これで喉の炎症や痛みは収まりますが、声帯自体が弱っているため休ませてあげる必要もあります。
具体的には完治までの1週間程度、なるべく喉を使わない生活を行います。「絶対しゃべってはいけない」とまでは言いませんが、なるべく喋らないようにしましょう。
当然その間は人の多いところに出かけることは避け、自宅で安静にするのが望ましいですね。
病院へ行く場合は…
病院で治療を受ける際、どの科を受診すればよいのでしょうか?
この場合「喉」の病気ですので、耳鼻咽喉科を受診するのが望ましいです。
発熱があったとしても、耳鼻咽喉科でも薬も出してもらえるので大丈夫。なにより喉を専門とするお医者さんがいますし、治療のための器具も揃ってるので安心ですね。
時々喉を休ませよう
急性声帯炎は、喉が弱ることで発症する病気。一番の予防は、日頃から喉をいたわることです。
帰宅したらうがいをして、喉の雑菌を洗い流す。乾燥しがちな季節は、マスクをして喉を潤うようにする。そしてタバコはなるべく吸わない、どうしても吸いたいのなら本数を極力減らすことです。
時々は一日静かに過ごすなどして喉を休ませ、急性声帯炎にならないように気をつけましょう。
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