
毎年冬に大流行するインフルエンザは、特に子供がかかりやすい病気の一つ。高熱がでて苦しそうな子供を見ていると、親として辛いものです。
そんな時に少しでも回復の手助けになるのが、毎日の食事。
しかしインフルエンザの時には、どんなものを食べさせれば体に良いのでしょう?
子供がインフルエンザにかかった時の、食事のポイントやおすすめメニューを紹介します。
インフルエンザ発症時の食事のポイント
水分補給はこまめに

インフルエンザを発症したときは、高熱が出て下痢の症状も出やすくなります。
そうすると体内から水分が抜けやすくなり、脱水症状も起こしやすくなってしまいます。脱水症状を起こしてしまうと、特に子供の場合は致命的な結果を招いてしまうことも…。
インフルエンザに限らず、熱が出ているときは、こまめに水分を取らせましょう。
特に下痢の症状が出ているときは、水よりもスポーツドリンクがオススメ。冷たい方が美味しいですが、吸収されやすさの面では常温で飲ませるのがベストです。
一気に飲ませるのではなく、少しずつ味わうように飲ませると吸収されやすくなりますよ。
食欲が無いなら無理に食べさせない
体が辛い時は、どうしても食欲も落ちてしまいます。
この時に無理して食べさせようとしても、子供が嫌がってしまい、逆効果になる場合もあります。また無理やり食べさせても、具合が悪い時は嘔吐してしまうことも。
スポーツドリンクを飲ませているのなら、そこから少しは栄養も取れるので、無理に食べさせなくても大丈夫です。とは言え、飲み物も受け付けないようなら危険信号。その場合はすぐに病院へ向かいましょう。
消化の良い物を
熱やだるさ程度で食欲があるなら、普段通りの食事でも大丈夫。しかし下痢などの症状が出ている場合は、消化の良い食事を心がけましょう。
特にオススメなのが、
- 具材を柔らかく煮たスープ
- うどん
- おかゆ
など。
弱った胃腸でも優しく消化できますし、体内から暖めて元気にしてくれます。
具材は玉ねぎやキャベツといった野菜や、柔らかい豆腐などがオススメ。肉類は脂分が消化しづらいので、ある程度元気になってから具材に選びましょう。
スナック菓子と炭酸ジュースはNG
病気で弱った子供のお願いはつい聞いてしまいたくなります。
しかし食べたがるからと、スナック菓子を与えるのはよくありません。スナック菓子は消化が良いとは言えず、胃腸が弱ってる時には負担となってしまいます。
また冷たい炭酸ジュースも、体を必要以上に冷やして症状が悪化する事も考えられます。甘いジュースを欲しがる場合は、100%フルーツジュースを与えると体に優しいですよ。
インフルエンザ治療におすすめの食事
ショウガと梅干し
おかゆやうどんは消化が良いのですが、味がどうしてもワンパターンになりがちです。そこで隠し味に、梅干しや生姜(しょうが)を少量プラスしませんか。
梅干しに含まれるクエン酸は、消化を助ける効果があって弱った胃腸に効果的。強い酸味も少量ならば塩気の代わりとなり、パンチの弱いおかゆに良いアクセントになりますよ。
一方の生姜は殺菌効果があるので、インフルエンザ予防には効果を発揮。
かかってしまった後では少し遅いのですが、体内のウイルスを殺菌するのには有効です。うどんやスープなどに少量入れると、独特の辛味がアクセントになって子供も喜びますよ。
小鍋で湯豆腐!

体の芯から温まる鍋料理も、インフルエンザの時には食べたい料理の一つ。しかし家族全員でひとつの鍋を囲むのは、ほかの家族に感染する恐れが出てしまいます。
そこで一時期流行して定番になった、「一人鍋」を活用しましょう。小さい土鍋ならいつまでも暖かく、一人に一つの鍋なので感染リスクも抑えられます。
オススメのお鍋は湯豆腐。それも豆腐以外に野菜も入れた「具だくさん湯豆腐」にしませんか。胃腸が元気ならばきのこ類を入れると、味と食感に変化も生まれますよ。
□湯豆腐のたれの作り方02 – 梅のつけダレ
https://youtu.be/o34mKC5sf3E
*子供には少し酸味が強くなりますが、梅の付けダレもよく合います。いつもの湯豆腐のタレに、少しこれを足すだけでもグッと味が変わりますよ!
果物たっぷりヨーグルト

熱っぽい時には少し冷たいものが欲しくなりますが、そんな時にはヨーグルトが最適です。
ヨーグルトはプレーンタイプがオススメですが、少し固めで最初から甘いもので大丈夫。最近ではインフルエンザに効果のあるトクホ商品もあるので、普段から食べるのもオススメです。
ヨーグルトに果物をプラスすると、食欲のないときのご飯代わりにもなって便利です。
果物のオススメはりんご。すりおろしたり角切りにして混ぜると子供が大好きな味に!腹持ちの良いバナナや、甘酸っぱいイチゴもヨーグルトにはよく合います。
ゆっくり休ませてあげて
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子供がインフルエンザで高熱が出ると、親として心配でたまりません。ですが、食べられる範囲でご飯を食べて、水分補給をしてお薬を飲めばきちんと回復します。
大人がオロオロしていては、寝ている子供も不安になってしまいますよ。
急な体調変化に気をつけないといけませんが、おいしいご飯と睡眠が回復の近道。まずは落ち着いた環境で休ませてあげて、子供の回復を見守りましょう。
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