秋も深まり朝晩が冷えてくると、そろそろ冬かな?と思う季節になります。
そんな頃、カレンダーを見て気づく言葉が、「立冬」。「昔はここから冬としたのかな?」と考えてしまいますね。
もし立冬が冬に関係する言葉であるのなら、いったいどういった意味や由来があるのでしょうか。もしかすると冬至のように、この日に食べると元気で過ごせる食べ物などもあるのでしょうか。
そんなちょっと気になる立冬、
- 立冬の由来や意味
- 2023年の立冬はいつ?
- 立冬に良く食べられるものは?
…についてまとめてみました。
立冬とは
冬のはじまり

立冬とは、一年を24に分けた「二十四節気」の19番目に当たる季節のこと。その意味は「冬の気配を感じる日」。暦の上ではこの日より冬となります。
立冬と立春・立夏・立秋を合わせて「四立(しりゅう)」といい、季節の区切り目として重要視されています。
しかし、立冬の時期は、現実ではまだまだ紅葉が美しい季節。冬と言うよりは秋といった印象が強いかも知れませんね。その一方で木枯らしが吹いたり、北海道で初雪の便りが届くなど、確実に冬が近づく時期でもあります。
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暦の上の季節と実際の季節の違い
ところで何故、暦の上の季節と、実際の季節にずれがあるのでしょうか?実は二十四節気は、中国が発祥の地。中国の季節が元となっているので、日本の季節とはずれが生まれてしまいます。
しかも二十四節気自体が、元々使われていた暦と実際の季節とのずれを修正するためのもの。日本に二十四節気が取り入れられた当時は、日本でも中国と同様の「月の周期を基にした暦」を使っていました。
なので、現在の「太陽の周期を元にした暦」ですと、どうしてもずれてしまうんですね。暦の上で立冬となっても、まだまだ暖かいのにはこのような事情があるんです。
2023年の立冬はいつ?
2023年は11月8日
2023年(令和5年)の立冬は、
- 日付としての立冬・・・11月8日(水)
- 期間としての立冬・・・11月8日(水)~11月21日(火)
です。
立冬の日にちについては、「日付としての立冬」と、「期間としての立冬」の2種類の考え方があります。
「2023年の立冬の日付」は11月8日になりますが、その11月8日から、次の二十四節気である「小雪(しょうせつ)」の前日(11月21日)までの間も「立冬の期間」ということになります。

立冬の日の算出方法は?
立冬となる日は、その年によって変わってきますが、2031年までの間は11月7日か8日のどちらかが立冬になります。
「今年は11月7日か8日かどちら?」というのは、実は簡単に算出できる方法があります。それは、今年の西暦を4で割ってみること。
西暦を「4」で割ってみて、
- 余りが3なら …11月8日
- 余りが0・1・2なら …11月7日
になります。
例えば、2023年の場合は、4で割ると、505で余り「3」。ですので、11月8日が立冬となりますね。この方法の計算は2031年までは有効ですが、それ以降はしばらく11月7日で固定となります。
立冬に食べられるものは?
旬を食べよう
立冬に食べられるものというと、なんとなくカボチャと思ってしまいがち。そう思われるのは、「冬至にカボチャを食べる」習慣があるからです。でも立冬はちょっと違うんですね。
実は立冬には冬至のかぼちゃのように、食べるとよいと言われるものがありません。しかし立冬の元となっている二十四節気の故郷、中国には次の言葉があります。
「立冬補冬、補嘴空」
この言葉を簡単に言うと、「冬になったら冬の食べ物で元気を補おう」というもの。
日本にも、「旬の食べ物を食べると体に良い」という考え方があります。旬の食べ物はそれだけ栄養を蓄えていて美味しいですし、なによりお財布にやさしいですよね。
まとめて食べるなら餃子と鍋

立冬の季節に旬を迎える食べ物と言えば、次のものがあげられます。
- 野菜
カボチャ・ほうれんそう・チンゲンサイ・ねぎ・ニラ・白菜・大根・生姜
- 魚
毛蟹・鯖・鮭・いくら・牡蠣
- 果物類
りんご・柿・ピーナッツ・ぎんなん
旬のものを見ると、お鍋に入れると美味しそうなものが勢揃い!
ニラ・白菜・ねぎはお鍋の定番ですし、大根と生姜は薬味に入れても美味しいです。毛蟹も鮭も牡蠣もお鍋に使われる素材ですし、沢山食べられて体も温まりますね。
□おうちで晩ご飯 「常夜鍋」
*お鍋に白菜はつきものですが、ほうれん草がおいしいお鍋もありますよ。
野菜ばかりではさびしいのでお肉も欲しいですが、ここは餃子を加えませんか?
実は中国北部では立冬に餃子、中国南部では鶏肉を食べる習慣があるそうです。中国で餃子といえば水餃子のことを指しますので、お鍋にもぴったりですね。
食後にはおせんべい
食後のデザートに、りんごや落花生もおすすめです。カボチャとりんごを甘く煮たものも美味しいですし、アップルパイもいいですね。
これ以外にオススメのお菓子には、おせんべいがあります。

実は11月7日は、「あられ・おせんべいの日」でもあります。美味しい新米から作られる米菓を、立冬の季節に味わって欲しいからというのがその理由。間接的に立冬に関わる記念日ですので、美味しいおせんべいもぜひいただきましょう!
冬に備えよう!
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冬が来ると、寒さでどうしても体を丸く小さくして過ごしがち。じっとしてると体がなまりますし、楽しい冬の過ごし方とはあまり言えませんね。
最近は着る電気毛布なんてものもあるので部屋全体を温める必要がなくて経済的かもしれません。
着るシリーズでは、着る寝袋なんてのもありますし
着るこたつまであるんですね。
いちど着てしまうと快適すぎて脱ぎたくなくなるかもしれません。
これからの季節に備えて、まずは体の内側から暖かく元気になりませんか?
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