
印鑑を使う文化は日本独特のもの。その中でも「銀行印」はとても大切ですね。
普段は銀行印を使う機会はあまり無いかもしれませんが、いざ銀行窓口で取引するために必要になった際に、銀行印がどれなのか分からなくなった・・・という方も多いのではないでしょうか?また銀行印はわかっているけど、紛失してしまったということも。
そんな時には、銀行に行って手続きが必要になりますが、何を準備したら良いのでしょう?また忙しい時にはなかなか行きづらいものですので、代理人に手続きを代行してもらってもいいのかどうかも気になりますね。
そこで、銀行印を確認する方法や紛失時の手続き方法、代理人を立てることは可能なのかについて紹介します。
銀行印がわからない時の確認方法は
慌てず必要な物をそろえて

普段ATMを利用している程度なら、銀行印がどの印鑑だったか判らなくてもさほど不自由しません。しかし銀行窓口で取引をするときは、口座を作った際に使用した印鑑(銀行印)が必要となります。
その銀行印がわからなくなった場合、次のものを用意しましょう。
- 手持ちの印鑑全て
スタンプ印以外の考えられる手持ちの印鑑は、全て持って行きましょう。絶対コレでは作っていない、というものが実は銀行印だったという可能性もあるからです。
- 口座の通帳
銀行口座の通帳も用意しましょう。確認したい口座が複数あるなら、通帳もその分用意して下さい。
- 本人確認ができる身分証明証
運転免許証やパスポートなどの顔写真が印刷された公的身分証が最適です。
銀行でどうすればよいのか
口座を開いた支店で無いとダメ?
口座を開設した支店へ行くのが良いですが、基本的には必要なものが揃っていれば、他の支店でも確認はできるようです。念のため予めその支店に確認しておくと安心ですね。
預金窓口へ
銀行の預金窓口へ行き、銀行印を確認したいことを伝えます。この時に本人確認が求められますので、身分証などを提示しましょう。後は確認して欲しい通帳と、手持ちの印鑑全てを渡せば、銀行の方で確認をしてくれます。
無事印鑑が判明できたなら、後は忘れないように大事に保管しましょう。
銀行印の確認を代理人にお願いしたい場合は?
委任状と身分証明書を
銀行の営業時間は、一部例外を除いて平日の午前9時から午後3時まで。サラリーマンなど、普段働いていて銀行窓口に行く暇が無いという場合もあるでしょう。
そんな忙しい人が銀行印の変更や確認などを行いたい場合、代理人に行ってもらう方法があります。
代理人を立てる場合に追加で必要となるの書類は次の通りです。
- 自分の身分証のコピー
- 代理人の身分証明書
- 委任状
委任状というと難しく思いがちですが、以下のような文章を直筆で書けば大丈夫です。
私、○○(自分のフルネーム)は
××(代理人のフルネーム)を代理人として立て、
印鑑確認の手続きを全て委任致します。
令和○○年○○月○○日
(自分の住所)
(自分のフルネーム) 印
縦書きである必要もありません。普通の白い紙に記入し、封筒に入れて代理人に渡しましょう。
銀行によっては委任状のひな形が用意してあり、これを使うことが求められることもあります。念の為、銀行のHPで委任状のひな形があるか確認してみて、あった場合はそちらを利用すると良いですね。
銀行印を紛失した場合は?

最優先で銀行に連絡を!
銀行印を紛失した場合、どの様な理由であれ、判明した時点でまずは銀行に電話をしましょう。
特に盗難に合った可能性が高い場合は、悪用されることを防ぐためにもこの手続きをまず先に行って下さい。大手銀行なら24時間受付の窓口があり、伝えた時点で銀行印を使っての手続きを一時停止してもらえます。
別の印鑑を登録しなおそう
電話をして一時的に手続きを停止したら、改めて窓口で別の印鑑を登録しなおします。
この時に必要となるものは、
- 通帳
- 新しく銀行印とする印鑑
- 身分証明証
です。
銀行によっては、その場で手続きが完了する場合もありますが、たいていの場合、手続き完了まで1週間ほど必要です。
その期間、銀行印による窓口での手続きは行えませんが、ATMでカードを使っての引き出しなどは問題なく出来ます。
代理人を立てる場合
銀行印の登録に代理人を立てる場合は、印鑑確認の時以上に、厳重な本人確認が求められる事があります。また本人確認のための書類が足りないと却下されるため、あらかじめ銀行に確認を取っておきましょう。
なお代理人を立てて手続きを行う場合、本人が手続きを行うよりも更に時間がかかります。代理人にも精神的な負担がかかりますし、なるべくなら本人が行く事が望ましいですね。

銀行印の保管をしっかりと
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銀行印を確認するにしても、紛失して手続きをするにしても、それなりに時間がかかってしまいます。
理想は印鑑を紛失しないことと、銀行印がどの印鑑であったかを忘れないことです。
とは言え、通帳と一緒に保管するのは、防犯上絶対してはいけないこと。通帳と印鑑を別々の金庫に保管する、使用していない印鑑を処分するなどして、普段から対策と管理をしっかりするようにしましょう!
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